【銘柄診断】ニッカトーは昨年来高値に顔合わせ、連続最高純益の高評価続き割安修正

　　ニッカトー <5367> は２３日、１６円高の５３４円まで上げて急続伸し、前日ザラ場につけた昨年来高値に顔合わせした。前日は大引けにかけて利益確定売りに押されたが、今年２月６日に発表した今３月期第３四半期（３Ｑ）の好決算と自己株式立会外買付取引を見直し割安修正買いが仕切り直しとなっており、今３月通期純利益が、連続の過去最高更新と予想されていることも安心買い材料となった。

　　３Ｑ業績は、前年同期比６％増収、２４％経常増益、３０％純益増益と続伸し、３月通期業績対比の利益進捗率は、７６～８１％と目安の７５％を上回った。電子部品業界向けの耐磨耗セラミックスの販売が増加し、エンジニアリング事業でも計測機器が順調に推移、増産に伴う稼働率上昇などが寄与して好決算につながった。

　　３月通期業績は期初予想を据え置き、純利益は、５億５０００万円（前期比８％増）と連続の過去最高更新を見込んでいる。

　　株価は、この３Ｑ好決算に自己株式立会外買付取引（買付価格４６８円）が加わって、昨年来高値まで７０円幅の急伸を演じたが、ＰＥＲは１１倍台、ＰＢＲは０．７倍と割安である。２００９年７月高値６１０円が次の上値ターゲットとして意識されよう。（情報提供：日本インタビュ新聞社＝Ｍｅｄｉａ－ＩＲ）

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