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【外国為替市場を検証:ユーロ・円相場】17日の海外市場では1ユーロ=104円60銭近辺に円が下落
【外国為替市場フラッシュ:2月13日~17日のユーロ・円相場】
■ユーロ高・円安方向の展開
2月13日~17日の週のユーロ・円相場は、概ね1ユーロ=101円80銭近辺~104円60銭近辺で推移し、週後半はユーロ高・円安方向の展開となった。ユーロ圏主要国の国債利回りが落ち着いたこと、ギリシャ第2次支援決定に対する期待感が優勢だったこと、米FOMC議事録公表で米国の追加緩和期待がやや後退したこと、日銀金融政策決定会合が追加金融緩和策を決定したことなどを受けて、ユーロ買い・円売りが優勢になった。週末17日の海外市場で終盤は1ユーロ=104円50銭~60銭近辺だった。
ユーロ・円相場の1週間の動きを振り返ってみよう。前週末10日の海外市場では1ユーロ=102円10銭台に円が上昇する場面があった。9日のユーロ圏財務相会合で、ギリシャ第2次支援に関して財政緊縮策のギリシャ議会承認などを求めて正式決定を15日に持ち越したため、リスク回避のユーロ売り・円買いが優勢になった。終盤は1ユーロ=102円50銭近辺だった。
この流れを受けて週初13日の東京市場では、概ね1ユーロ=102円40銭台~90銭台で推移した。早朝にはユーロ買い戻しが優勢となり、ギリシャ議会が財政緊縮関連法案を可決したことを受けてユーロ買い戻しが一巡するなど、やや乱高下する場面もあった。その後はユーロ買い戻しが優勢となり、終盤は1ユーロ=102円90銭台だった。13日の海外市場では、序盤はユーロ買い戻しが優勢となり1ユーロ=103円20銭近辺に円が下落する場面もあった。その後は15日のユーロ圏財務相会合の結果を見極めたいとしてユーロ買い戻しが一巡し、1ユーロ=102円20銭台に円が上昇した。終盤は1ユーロ=102円30銭~40銭近辺だった。
14日の東京市場ではやや乱高下した。早朝に格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが、イタリアやスペインなど欧州6カ国の格付け引き下げと、英国とフランスの見通しをネガティブに変更したことを受けて、ユーロ売り圧力が強まり1ユーロ=101円80銭近辺に円が上昇した。その後は1ユーロ=102円00銭~10銭近辺でモミ合う展開だった。しかし午後になると、日銀金融政策決定会合で追加金融緩和を決定し、資産買い入れ基金を55兆円程度から65兆円程度に10兆円増額したことを受けて、ユーロ買い・円売りが優勢となり1ユーロ=102円60銭近辺に円が下落した。14日の海外市場では、概ね1ユーロ=102円60銭台~103円20銭台で推移した。序盤はユーロ買いが優勢だったが、その後はムーディーズによる欧州6カ国の格付け引き下げに加えて、15日に予定していたユーロ圏財務相会合でのギリシャ第2次支援の決定を20日に延期したことを嫌気して、ユーロ売り・円買いが優勢になる場面があった。終盤は1ユーロ=103円00銭近辺だった。
15日の東京市場では1ユーロ=103円50銭台に円が下落した。中国人民銀行総裁のユーロ圏政府債への投資を継続するとの発言を受けて、ユーロ買いが優勢になった。終盤は1ユーロ=103円30銭近辺だった。15日の海外市場では1ユーロ=102円20銭近辺に円が上昇した。ギリシャ第2次支援について、一部を4月のギリシャ総選挙後まで先送りする可能性があるとの報道を受けて、ユーロ売りが優勢になった。終盤は1ユーロ=102円40銭~50銭近辺だった。
16日の東京市場では1ユーロ=101円90銭台に円が上昇する場面があった。早朝に格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが、世界の銀行・証券大手17社と欧州16カ国109金融機関の格付けを引き下げる方向で見直すと発表したことなどで、ユーロ売り・円買いが優勢だった。ただし終盤にかけてはユーロ買い・円売りが優勢になり、1ユーロ=102円40銭~50銭近辺に円が下落した。16日の海外市場では1ユーロ=103円80銭近辺に円が下落した。序盤はギリシャ第2次支援を巡る不透明感や欧州株式市場の下落などでユーロ売り・円買いが優勢だったが、ECB(欧州中央銀行)が保有するギリシャ国債を新発債に交換するとの報道を受けて、ギリシャ第2次支援に対する期待感が強まり、ユーロ買い・円売りが優勢になった。終盤は1ユーロ=103円60銭~70銭近辺だった。
17日の東京市場では、1ユーロ=104円00銭台に円が下落する場面があった。ユーロ買い戻し・円売りの流れが続いた。終盤は1ユーロ=103円80銭~90銭近辺だった。17日の海外市場では1ユーロ=104円60銭台に円が下落した。ギリシャが集団行動条項(CAC)を準備中との報道を受けて警戒感を強める場面もあったが、20日のユーロ圏財務相会合でギリシャ第2次支援が決定するとの見通しとなり、ユーロ買いの動きが強まった。終盤は1ユーロ=104円50銭~60銭近辺だった。
ユーロ圏債務危機問題に関する今週の動きを整理すると、主要国の国債入札や国債利回りは落ち着いた状況となり、ギリシャに対する第2次支援の決定に関心が集中した。9日のユーロ圏財務相会合が財政緊縮策のギリシャ議会承認など3項目を求めて正式決定を15日に持ち越し、さらに15日のユーロ圏財務相会合が電話会議に変更されて決定が20日の会合に先送りされたことや、第2次支援の一部を4月のギリシャ総選挙後まで先送りする可能性があるとの報道に対して、警戒感を強める場面もあった。しかし12日にギリシャ議会が財政緊縮関連の法案を可決し、14日にギリシャ新民主主義党(ND)党首が財政緊縮策の実施を約束する文書を提出したことなどで、決定に対する期待感が優勢だった。また16日には、ECB(欧州中央銀行)が保有するギリシャ国債を新発債に交換するとの報道を好感した。
格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが、日本時間14日早朝にイタリアやスペインなど欧州6カ国の格付け引き下げと、英国とフランスの見通しをネガティブに変更したことを発表し、同16日早朝に世界の銀行・証券大手17社と欧州16カ国109金融機関の格付けを引き下げる方向で見直すと発表したが、市場の反応は限定的だった。
来週は20日のユーロ圏財務相会合で、ギリシャ第2次支援が正式決定されるかどうかが最大の焦点だろう。正式決定すれば安心感が広がりユーロ売り圧力が一段と緩和されそうだが、正式決定で材料出尽くしとなる可能性や、次の焦点がポルトガル、スペイン、イタリアなどにシフトする可能性もあり、主要各国の国債入札や利回りの動向にも引き続き注意が必要だろう。
当面の注目材料としては20日の日本1月貿易統計、ユーロ圏財務相会合、21日のEU財務相理事会、22日のユーロ圏2月総合・製造業・サービス部門PMI速報値、23日の中国2月PMI速報値(HSBC)、ECB理事会(金利発表なし)、25日~26日のG20財務相・中央銀行総裁会議などがあるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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