関連記事
【株式市況を検証】日経平均株価、TOPIXとも大幅に2週連続上昇
【株式市場フラッシュ:2月13日~17日の週の日本株式市場】
■日経平均株価、TOPIXとも昨年8月4日以来の水準に回復
2月13日~17日の週の日本株式市場では、週間ベースで日経平均株価が前週末比437円00銭(4.89%)上昇、TOPIXが同31.38ポイント(4.03%)上昇し、いずれも2週連続の上昇となった。
また週末17日の終値は、日経平均株価が9384円17銭、TOPIXが810.45となり、いずれも昨年8月4日の終値(日経平均株価9659円18銭、TOPIX826.36)以来となる戻り高値水準だった。日経平均株価は17日の取引時間中に9400円台を回復する場面もあった。
世界的な金融緩和の動き、ギリシャ第2次支援決定に対する期待感、米国株式市場の上昇などが支援材料だったうえに、今週は特に、13日~14日の日銀金融政策決定会合で追加緩和策を決定したことがポジティブ・サプライズとなり、外国為替市場で対ドル、対ユーロともに円安方向に傾いたことを好感した。急ピッチの戻りに対する短期的な過熱感が警戒されていたが、買い戻しを急ぐ動きが株価指数を押し上げた形だろう。ただし、株価指数だけが急ピッチで上昇しているという印象も否めないだけに、常識的には一旦は反動にも警戒が必要だろう。
ユーロ圏債務危機問題に関する今週の動きを整理すると、ギリシャに対する第2次支援の決定に関心が集中した。9日のユーロ圏財務相会合が財政緊縮策のギリシャ議会承認などを求めて決定を15日に持ち越し、さらに15日のユーロ圏財務相会合が電話会議に変更されて決定が20日の会合に先送りされたことや、第2次支援の一部を4月のギリシャ総選挙後まで先送りする可能性があるとの報道に対して、警戒感を強める場面もあった。しかし12日にギリシャ議会が財政緊縮関連の法案を可決し、14日にギリシャ新民主主義党(ND)党首が財政緊縮策の実施を約束する文書を提出したことなどで、決定に対する期待感が優勢だった。また16日には、ECB(欧州中央銀行)が保有するギリシャ国債を新発債に交換するとの報道を好感した。
格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが、日本時間14日早朝にイタリアやスペインなど欧州6カ国の格付け引き下げと、英国とフランスの見通しをネガティブに変更したことを発表し、同16日早朝に世界の銀行・証券大手17社と欧州16カ国109金融機関の格付けを引き下げる方向で見直すと発表したが、市場の反応は限定的だった。
米国の主要経済指標では、3日の米1月雇用統計に続いて雇用情勢の改善が目立った。10日には、米12月貿易収支が488億ドルの赤字となり11月改定値471億ドルの赤字に比べて赤字幅が拡大したが市場予想とほぼ同水準だった。米2月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値は72.5となり1月の75.0に比べて悪化して市場予想も下回った。14日には、米1月小売売上高が前月比0.4%増加となり12月改定値の同横ばいに比べて改善したが市場予想を下回った。15日には、米1月鉱工業生産が前月比横ばいとなり12月改定値の同1.0%増加に比べて悪化して市場予想も下回った。米2月ニューヨーク連銀製造業景気指数は19.53となり1月の13.48に比べて上昇して市場予想も上回った。16日には、米新規失業保険申請件数が34.8万件となり前週改定値36.1万件に比べて1.3万件減少して市場予想以上に改善した。4週移動平均で見ると36.525万件となり前週の36.7万件に比べて低下した。米1月住宅着工件数(年率換算)は前月比1.5%増加の69.9万件となり12月改定値の同1.9%減少の68.9万件に比べて増加して市場予想も上回った。1月建設許可件数(同)は前月比0.7%増加の67.6万件となり市場予想を下回ったが12月改定値の同1.3%減少の67.1万件に比べて増加した。米2月フィラデルフィア連銀製造業景気指数は10.2となり1月の7.3に比べて上昇して市場予想も上回った。17日には、米1月CPI(消費者物価指数)が前月比0.2%上昇となり4カ月ぶりの大幅な伸びだったが市場予想をやや下回った。米1月景気先行指数(コンファレンス・ボード)は前月比0.4%上昇となり12月改定値の0.5%上昇から鈍化して市場予想もやや下回った。
なお13日には、オバマ米大統領が総額3.8兆ドル規模の予算教書を議会に提出したが、反応は限定的だった。15日には、米FOMC(連邦公開市場委員会)議事録が公表され、追加の量的緩和を必要としたメンバーが少数だったことが明らかになり、追加緩和期待が後退した。
日本では、13日の11年10~12月期実質GDP速報値が前期比マイナス0.6%、年率マイナス2.3%となり、市場予想以上に悪化したが反応は限定的だった。13日~14日の日銀金融政策決定会合では追加金融緩和を決定し、資産買い入れ基金を55兆円程度から65兆円程度に10兆円増額したことを好感した。また物価政策で消費者物価の前年比1%を目指すとして、実質的にインフレターゲットを明確にしたことも好感した。
外国為替市場では対ドル、対ユーロともに円安方向に傾いた。ユーロ圏主要国の国債利回りが落ち着いたこと、ギリシャ第2次支援決定に対する期待感が優勢だったこと、米FOMC議事録公表で米国の追加緩和期待がやや後退したこと、新規失業保険申請件数などの米主要経済指標が概ね良好だったこと、日本の11年10~12月実質GDPが市場予想以上に悪化したこと、日銀金融政策決定会合が追加緩和策を決定したことなどで、円売りが優勢になった。週末17日の海外市場で終盤は、1ドル=79円50銭~60銭近辺、1ユーロ=104円50銭~60銭近辺だった。
テクニカル面で見ると、日経平均株価(17日時点の9384円17銭)の移動平均線に対する乖離率は25日移動平均線(同8871円46銭)に対して5.77%、75日移動平均線(同8636円91銭)に対して8.65%となり、プラス乖離幅を広げた。200日移動平均線(同9046円49銭)に対しては3.73%となり、プラス乖離に転じた。なお東証1部市場の騰落レシオ(25日移動平均)は17日時点で130.2%となっている。
日経平均株価の終値で騰落状況を見ると、週初13日は前日比52円01銭(0.58%)高と3営業日ぶりに反発、14日は前日比52円89銭(0.59%)高と続伸、15日は前日比208円27銭(2.30%)高と大幅に3営業日続伸、16日は前日比22円24銭(0.24%)安と4営業日ぶりに小幅反落、17日は前日比146円07銭(1.58%)高と大幅反発した。日中値幅は13日が74円96銭、14日が99円34銭、15日が206円69銭、16日が94円70銭、17日が65円78銭だった。
日経平均株価の週末17日の終値は9384円17銭となり、前週末10日の終値8947円17銭に比べて437円00銭(4.89%)上昇した。週間ベースでは2週連続の上昇となった。取引時間中ベースの週間高値は17日の9435円03銭、週間安値は13日の8948円54銭、1週間の取引時間中の値幅は486円49銭だった。
TOPIXの週間騰落状況を見ると、週末17日の終値は810.45となり、前週末10日の終値779.07に比べて31.38ポイント(4.03%)上昇した。週間ベースでは2週連続の上昇となった。取引時間中ベースの週間高値は17日の815.45、週間安値は13日の777.42だった。週末17日時点のNT倍率は11.58倍となり、前週末10日時点の11.48倍に比べて0.10ポイント上昇した。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
【関連記事・情報】
・【銘柄診断】新日本理化は売り方撤退をバネに新展開入りから上げ加速の図式も(2012/02/16)
・【銘柄診断】世紀東急工業は業績に失望感が強まる、急増した信用買い残も重荷(2012/02/16)
・犬丸正寛の相場格言~データでは説明できない先人の知恵をもとに株式投資で大成功~(2012/02/02)
・株式評論家・浅妻昭治のマーケットセンサー(銘柄発掘の王道を伝授・注目株厳選)メルマガがスタート!登録受付中(2012/02/02)
※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク
