【注目の決算発表】トレンドマイクロは1Q業績減益転換予想にADR安が重なり急続落

2012年2月17日 14:42

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  トレンドマイクロ <4704> は17日、後場下げ幅を拡大し222円安の2277円と急続落している。前日16日大引け後に12月期決算を発表、前期は、昨年11月の予想値をやや上ぶれ増益転換率を拡大したが、今期第1四半期(1Q)業績の減収減益を予想、前日の米国市場で同社ADR(預託証券)が、東京市場の終値に対して32円安(円換算値)と続落して引けたことも重なり利益確定売りが増勢となっている。

  前期業績は、前々期比1%増収、20%経常増益、36%純益増益と回復した。日本国内でIT投資が本格的に回復していないなかで、個人向けビジネスの増加で2ケタの増収となり、北米地域でのクラウド関連ビジネスが増加傾向を強めて、欧州地域のユーロ安による減収をカバー、人件費が増加したものの、マーケティング費用が減少し、前々期計上の為替差損が大幅に減少したことなどが寄与した。

  同社の業績開示方針は、事業環境が短期的に大きく変動するとして次の四半期業績のみ予想しているが、今期1Q業績は、前年同期比6%減収、21%経常減益、32%純益減益と減益転換を見込んでいる。

  株価は、スマートフォン向けの情報セキュリティ関連株人気で昨年来高値2889円まで急伸し、半値押し水準の2400円台での中段固めが続いている。下値再確認が続こう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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