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【今日の言葉】PER20倍台乗せは良いことか?
『PER20倍台乗せは良いことか?』=8日(水)の日経平均ベースの予想PER(株価収益率)が20.1倍と20倍台に乗せた。年初1月4日は15.0倍、昨年9月26日で12.5倍だった。5ヶ月間ほどでPERは34%ほど上昇した。
この間、日経平均は9月26日の8374円から2月8日の9015円まで7.6%の上昇にとどまっている。PER=「株価」÷「1株利益」で求められるから、現在のPER上昇は、「株価」(日経平均)の上昇よりも、「1株利益」のダウンが大きいことを意味している。
しかし、1株利益が低下(=企業業績が悪化)しているのに、日経平均が9000円台に乗せてきたことは、「マーケットが、今期(2012年3月期)ではなく、次期(2013年3月期)の業績を期待している」(中堅証券)という。この背景には、とくに、業績悪化が鮮明となっている電気株は、「もうこれ以上悪くはならないだろう」という読みが働いている。そうかもしれない。
だが、2012年3月期の業績を株価が完全に織り込んだわけではない。これから先、4~5月の決算発表で、何が出るか分からない怖さも含んでいる。
そんな中で、「PERが20倍台に乗せたことは良いことと」と、喜んでばかりはおれない。今のマーケットの主役である短期売買者が2013年を本気で期待しているとは思えない。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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