【外国為替市場を検証:ドル・円相場】1ドル=76円台前半の狭いレンジで推移

2012年2月4日 15:49

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【外国為替市場フラッシュ:1月30日~2月3日のドル・円相場】

■週半ばに1ドル=76円00銭台に円が上昇、ただし週末3日の米1月雇用統計を受けてドル買いの動き

  1月30日~2月3日の週のドル・円相場は、概ね1ドル=76円台で推移し、円の高止まり状況が続いた。1月25日の米FOMC(連邦公開市場委員会)声明以降、米国の低金利政策長期化観測を受けてドル売り・円高圧力が強まり、週半ばには1ドル=76円00銭台に円が上昇する場面もあった。一方では日本政府によるドル買い・円売り市場介入に対する警戒感も強く、週末2月3日に米1月雇用統計を控えていたこともあり、概ね1ドル=76円台前半の狭いレンジで推移した。ただし、3日の米1月雇用統計で市場予想以上に雇用情勢が改善したため、量的緩和策第3弾(QE3)に対する思惑が後退し、ややドル買い・円売りが優勢になった。週末3日の海外市場で終盤は1ドル=76円60銭近辺だった。

  ドル・円相場の1週間の動きを振り返ってみよう。前週末27日の海外市場では、概ね1ドル=76円60銭台~77円20銭台で推移した。序盤にはドル売り・円買いが一服する場面もあった。しかし、米第4四半期実質GDP速報値が前期比年率プラス2.8%となり、第3四半期の同プラス1.8%に比べて改善したが市場予想を下回ったため、失望感でドル売り・円買いが進行した。終盤は1ドル=76円70銭近辺だった。

  週初1月30日の東京市場では、概ね1ドル=76円60銭台~70銭台で推移した。様子見ムードが強く、狭いレンジでモミ合う展開だった。30日の海外市場では、1ドル=76円20銭近辺に円が上昇した。ギリシャの債務交換交渉の合意が遅れていることで警戒感を強め、リスク回避の円買いが優勢だった。米12月個人消費支出が前月比横ばいとなり、11月の同0.1%増加から減速して市場予想も下回ったこともドル売りにつながった。終盤は1ドル=76円30銭近辺だった。

  31日の東京市場では、1ドル=76円10銭台に円が上昇する場面があったが、その後はドル買い・円売り市場介入への警戒感でドル買い戻しが優勢になり、終盤は1ドル=76円30銭近辺だった。31日の海外市場では、1ドル=76円10銭台に円が上昇した。米11月S&Pケース・シラー住宅価格指数、米1月シカゴ購買部協会景気指数、米1月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)が悪化したことを受けて、ドル売り・円買いが優勢だった。

  2月1日の東京市場では、概ね1ドル=76円10銭台~30円台で推移した。ドル買い・円売り市場介入への警戒感も強まり、小幅レンジでモミ合う展開だった。1日の海外市場では、1ドル=76円00銭台に円が上昇する場面があった。ユーロ買い・ドル売りの流れでドル売り・円買いが優勢だった。その後は米長期金利上昇を受けてドル買い戻しがやや優勢となり、終盤は1ドル=76円20銭近辺だった。

  2日の東京市場では、概ね1ドル=76円10銭台~20銭台の小幅レンジで推移した。ドル買い・円売り市場介入への警戒感に加えて、3日の米1月雇用統計を控えていたため膠着感を強めた。2日の海外市場では、概ね1ドル=76円00銭台~20銭台で推移した。序盤はドル売り・円買いが優勢だったが、米新規失業保険申請件数が36.7万件となり、前週改定値の37.9万件に比べて1.2万件減少して市場予想も下回ったことを受けて、ドル買い戻しがやや優勢になった。バーナンキ米FRB(連邦準備制度理事会)議長の議会証言に対する反応は限定的だった。

  3日の東京市場では、概ね1ドル=76円10銭台~20銭台で推移した。米1月雇用統計を控えて様子見ムードを強めた。3日の海外市場では、1ドル=76円70銭台に円が下落する場面があった。序盤は1ドル=76円10銭~20銭近辺で小動きだったが、米1月雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比24.8万人増加し、失業率は8.3%となり前月比0.2ポイント低下した。いずれも市場予想以上に改善したため米長期金利が上昇し、ドル買い・円売りが優勢になった。ドル買い一巡後はモミ合う展開となり、終盤は1ドル=76円60銭近辺だった。

  ドル・円相場に関しては、1月25日の米FOMC声明とバーナンキ米FRB議長の記者会見後に、低金利政策の長期化観測でドル売り・円買いの流れとなり、量的緩和策第3弾(QE3)への期待感も高まっていた。一方では、日本政府によるドル買い・円売り市場介入への警戒感もあり、今週は概ね1ドル=76円台前半での推移となった。

  週末2月3日の米1月雇用統計で市場予想以上に雇用情勢が改善したため、一旦はドル買いが優勢になったが、依然として1ドル=76円台である。QE3への期待感が後退する可能性も考えられるが、米主要経済指標には強弱感が交錯しており、一気にドル高・円安方向に転じる可能性は低いだろう。

  当面の注目材料としては、8日の日本12月と11年経常収支、9日の英中銀金融政策委員会(2日目、金利発表)、ECB理事会(金利発表)と記者会見、10日の中国1月貿易統計、米12月貿易収支、米1月財政収支、米2月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値などがあるだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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