積雪から連想して、鉄道株を見てみた=田北知見の銘柄ウオッチ

2012年1月20日 17:05

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

これを書いている今、関東各地では雪が降っている。報道によると、本州の南沿岸を低気圧が通過した影響で、20日に東京都心と横浜で初雪を観測したそうだ。

これを書いている今、関東各地では雪が降っている。報道によると、本州の南沿岸を低気圧が通過した影響で、20日に東京都心と横浜で初雪を観測したそうだ。[写真拡大]

(株式ジャーナリスト:田北知見の銘柄ウオッチ)

  これを書いている今、関東各地では雪が降っている。報道によると、本州の南沿岸を低気圧が通過した影響で、20日に東京都心と横浜で初雪を観測したそうだ。私のいる地域では現在のところ積雪はさほどでもないが、東京23区内でも積もっている地域があると報じられている。

  暖かい室内にいて、窓から雪模様を眺めたり、ネットの画像やテレビの映像で雪景色を見るだけならとてもステキだが、仕事や用事で出かける方々は大変だ。また、関東では積雪はニュースになるほどレアな出来事だが、北日本のように冬の積雪が日常となっている地域では、「雪」に対する認識はまた異なるだろう。

  積雪で思い出すのは、だいぶ以前、ちょうど今のように雪が降っている時に、バス会社に勤めている方とお会いした際に聞いた話だ。その方は事務職で、その日は休日だったのだが、「今日みたいな天気の日は、もし何か手伝えることがあれば会社に行かなければと思う」と言っておられた。雪が降るとバスの運行に支障が出てダイヤが乱れたり、いろいろ不測の事態が起きることもあるため、事務職や休日の人でも動員されることが実際あるそうだ。また、社員の側としてもそれが当然の務めだと考えている、というようなお話だった。

  私の受けた印象では、「仕事だから」という意識と同時に、「バスの運行に支障があると、人々の生活に支障が出るから」という意識、つまり、社会や地域への貢献とか、ちょっと大げさかもしれないが、社会インフラを動かし、支えているのだという意識が、そこにはあるように思えた。バスだけではなく、鉄道、電気、ガス、水道、郵便、銀行、等々・・・。さまざまな分野で、責任感と使命感をもって仕事をしておられる方々のおかげで、私たちは安心して生活できるんだなあ、と、これまた大げさかもしれないが、思ったのだった。

  上記の話から連想して、鉄道株を見てみた。

★西日本旅客鉄道 <9021> (東1)

  北陸、近畿、中国をおもな営業エリアとしている、西日本旅客鉄道 <9021> (東1)(JR西日本)の20日終値は10円高の3150円。単位100株。PERは約15.4倍、PBRは約0.9倍となっている。チャートは1月4日につけた直近高値3385円から反落し、続落トレンドで来ている。3100円フシにあたり、そろそろ反発のタイミングと見る。まずは3400円フシまでの戻りを目指す。

★阪急阪神ホールディングス <9042> (東1)

  阪急・阪神の私鉄、不動産、百貨店、ホテルなどを展開している、阪急阪神ホールディングス <9042> (東1)の20日終値は5円高の329円。単位1000株。PERは約15.5倍、PBRは約0.9倍となっている。株価は昨年11月29日につけた直近安値309円から反発。以降は、モミ合いながらもリバウンドトレンドとなっている。まずは340円フシ奪回が目標となりそうだ。(執筆者:田北知見 株式ジャーナリスト・日本インタビュ新聞社IR記者)

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