【銘柄診断】ユー・エス・エスは連日の昨年来高値更新も6日ぶりに反落

2012年1月20日 16:15

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

  ユー・エス・エス <4732> は20日、310円高の7640円まで上げて連日の昨年来高値更新となったが、終値は90円安の7240円と6日ぶりに反落した。同社株は、株価水準そのものは値がさで、市場人気を集めている低位材料株とは一線を画しているが、株式需給、業績実態に加え、東日本大震災の復興需要関連のテーマ性も具備するなど3拍子揃って異彩高を演じており、なお割安修正期待を高めている。ただ、高値後は利益確定売りも交錯し上値が重くなった。

  株式需給面では、まず進行中の今期3回目に自己株式取得がクローズアップされる。同社は、昨年5月、8月と上限を50万株とする自己株式取得を実施、すでに終了しているが、さらに11月に上限を100万株(発行済み株式総数の3.58%)、68億円として実施、昨年12月末までに約41万株、27億円超の市場買い付けを終えている。さらに需給面では株価上昇とともに強弱感が対立、信用取組が売り長となり逆日歩がついている。

  テーマ性では、中古自動車への復興需要の安定的な推移から、中古車オークションへの出品台数や成約台数が増加し、復興関連株の一角にある。このため今3月期業績も昨年11月に上方修正され、純利益は、159億円(前期比13%増)と4期ぶりの過去最高更新を予想、配当も年間226円(前期実績192円)に連続増配する。株価は、高値更新中だが、PERはなお13倍台の低評価で上値追いに弾みをつけよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

【関連記事・情報】
ラオックスは低位仕手株人気スタート?中国市場での需要取り込みに期待(2012/01/20)
「K氏」関連の新日本理化が約1カ月ぶりに高値を更新し思惑再燃(2012/01/20)
犬丸正寛の相場格言~データでは説明できない先人の知恵をもとに株式投資で大成功~(2011/08/10)
株式評論家・浅妻昭治のマーケットセンサー(銘柄発掘の王道を伝授・注目株厳選)メルマガがスタート!登録受付中(2011/06/22)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事