【注目の決算発表】富士エレクは業績下方修正と期末配当の増配が綱引きし急反発

2012年1月11日 12:53

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  富士エレクトロニクス <9883> は11日、57円高の1115円まで上げて5営業日ぶりに急反発している。前日10日大引け後に今2月期第3四半期決算の開示と同時に、2月通期業績の下方修正と期末配当の増配を発表、好悪材料が綱引きとなったが、株価水準自体が割り負けているとして増配をポジティブに評価し下げ過ぎ訂正買いが再燃している。

  2月期業績は、期初予想より売り上げを90億円、経常利益を9億円、純利益を5億9000万円それぞれ引き下げ、純利益は、18億1000万円(前期比18%減)と前期の過去最高から減益転換する。東日本大震災の影響による今期第2四半期累計業績の減益転換を、下期に挽回すると見込んでいたが、回復が弱く、自動車関連や大型案件にタイの洪水の影響もあって計画を下回り、主力のFA機器や計測器の産業機器も、新興国の設備投資減速がマイナスとなり下方修正につながった。

  期末配当は、業績を下方修正したが、配当原資は確保できるとして、期初予想の40円から50円(前期は記念配当10円込みで50円)へ増配する。

  株価は、昨年10月発表の今期第2四半期累計業績の下ぶれ着地で958円安値まで売られ、1000円台固めを続けてきた。PER8倍台、PBR0.7倍、配当利回り4.5%の下げ過ぎ訂正にトライしよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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