ドコモ、「spモード」の不具合に関する続報を発表 「事象は概ね解消」

2011年12月21日 11:19

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 NTTドコモは21日、12月20日午後0時22分から午後2時25分までの間、全国においてspモードが利用しづらい状況が発生したと発表した。この通信設備の不具合に伴って、spモードサービスを利用の顧客において、一部の顧客のメールアドレスが、別のメールアドレスに誤って設定される事象等が発生した。

 具体的には、「お客様がご自分のspモードのメールアドレスを確認した際、別のアドレスに置き換わっている」、「spモードメールを受信した際に、送信者とは別のspモード契約者から送信されたように表示される。この受信メールに返信すると、表示されている別のspモード契約者に送信される」といった事象が発生している。

 回復方法については、「自分のメールアドレスを確認の上、別のメールアドレスに設定されている場合には、スマートフォンの電源OFF、ONにより、事象が回復する」と説明している。

 同社によると、12月20日午後0時22分に発生した関西地区の中継伝送路の中断によるspモードサーバでのふくそうに起因して、spモードサーバにおける電話番号とIPアドレスの関連付けに不整合が生じたことが、今回発生した事象の原因だという。ふくそうについては、通信規制により午後2時25分に回復したが、その後、顧客の申告により、メールアドレスが別のアドレスに置き換わる事象が判明した。

 なお、「その後、spモードサーバの自動補正機能により、本事象は午後6時頃には概ね解消したものと思われる」と同社は説明している。念のために、顧客のスマートフォンの電源OFF/ONの協力と、パケット交換機におけるリセットを実施し、事象の完全な解消作業を進めているという。

 影響を受けた可能性があるのは、spモードを利用している一部の顧客で約10万契約分。なお、12月21日午前7時30分現在の顧客からの申告数は108件となっている。

 ドコモでは、今回の事象の影響がある顧客については、「特定でき次第、個別に対応させていただく」としている。なお、同社は、今回の事象に伴って影響を受ける可能性のある一部サービスの提供を、現在、一時停止している。
 

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