JR東、来年3月のダイヤ改正を発表 東北新幹線への新型車両E5系追加投入など

2011年12月16日 23:29

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東北新幹線の新型車両E5系(画像:JR東日本)

東北新幹線の新型車両E5系(画像:JR東日本)[写真拡大]

 JR東日本は16日、東北新幹線への新型車両E5系追加投入、常磐線への新型車両投入などのダイヤ改正を、2012年3月17日に実施すると発表した。

 東北新幹線では、現在「はやぶさ」等に使用しているE5系車両の編成数は、今回4編成追加投入し、従来の6編成と合わせて10編成となる。また、新たにE5系車両を使用して「はやて」 (東京~新青森間)5往復を運転する。これにより、「はやて」(東京~新青森間)15往復中、7往復をE5系車両で運転する。この他に、「なすの」2往復にも導入し、すでに導入している「はやて」、「やまびこ」と合わせ、東京発着列車では11往復をE5系車両で運転する。

 また、山形新幹線「つばさ」と連結して運転する「Max やまびこ」の一部車両を、現行のE4系(2階建て8両編成)からE2系(「はやて」型車両)に変更し、「やまびこ・つばさ」として運転する。これにより、「つばさ」16往復中、9往復を最高速度240km/hから275km/hに向上し、東京~山形間の最速達列車の到達時間は、上下列車とも2時間29分となる。

 そのほか、東北新幹線の盛岡始発の上り「やまびこ」の仙台以南の停車駅を各駅停車から福島、大宮停車に変更し、東京までの到達時間を約30分短縮する。仙台始発18時台の盛岡行き「やまびこ」を東京からの直通運転とし、首都圏から古川~盛岡エリアの利便性を向上する。

 上越新幹線では、朝通勤時間帯の「Max とき300号」、「Max とき302号」は、E1系車両(2階建て12両編成)からE4系+E4系車両(2階建て16両編成)に変更し、着席サービスを向上する。混雑している「あさま506号」は本庄早稲田駅を通過に変更し、定員の多い「Max とき302号」を本庄早稲田駅に停車することで、混雑の平準化を図る。

 在来線では、常磐線の特急「スーパーひたち」、「フレッシュひたち」に新型車両E657系を順次投入し、ビジネスユースをはじめとする幅広い顧客に快適な移動空間を提供する。ダイヤ改正時点で、「スーパーひたち」、「フレッシュひたち」の約4割が新型車両で運転する。また、新型車両投入に伴いダイヤを見直し、特急「スーパーひたち」の一部列車において上野~いわき間の到達時間を最大9分短縮する。

 現在、中央線立川駅には特急「スーパーあずさ」が10本(下り4本、上り6本)停車している。今回更に4本(下り3本、上り1本)の「スーパーあずさ」を立川駅に停車とし、データイムを中心に利用を便利にする。これにより、「スーパーあずさ」は最速達列車上下各1本を除く、下り7本、上り7本の計14本が立川駅停車となる。そのほか、武蔵野線朝通勤時間帯の混雑を緩和、横浜線夕夜間帯に列車を増発、南武線夜間帯に列車を増発など、「東京メガループ」の利便性を向上する。

 

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