【銘柄診断】虹技は今期減益予想を呑み込んで出直る、仕手筋が介入の見方も

2011年12月4日 15:53

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  虹技 <5603> は3月15日の震災後の安値139円から4月11日には302円まで一気に駆け上がる急上昇を演じた。ガスタービンのケーシング(外枠)や公共土木用鋳物など手掛け、復興関連株として見直されたものだ。

  ただ、4月以降は一貫した整理波動入りとなり、10月5日の111円まで徹底的な下げを余儀なくされた。震災前の水準にまで逆戻りしたことで、底値到達との見方を引き出し、リバウンドを入れた後10月21日に119円までのダメ押しを入れ、現在はそこからの出直り局面。

  ただ、業績は低調。主力の鋳物関連事業では特殊鋼用鋳型や自動車用プレス金型鋳物が好調。大型鋳物も工作機械用に伸びるが、一部の装置関連で採算悪化案件があるため、今2012年3月期は営業利益8億3000万円と前期比39.6%の減少が見込まれている。

  株価はこうした弱い材料を呑み込んで上昇力を強めてきていることで、仕手筋介入の思惑を引き出しているようだ。実態と乖離した相場ゆえに、投資指標は割高感を示している。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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