東電、群馬県の水路式水力発電所「虎王発電所」を運転開始 年間約160万kWh

2011年11月25日 20:51

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「虎王発電所」の概略図(画像提供:東京電力)

「虎王発電所」の概略図(画像提供:東京電力)[写真拡大]

 東京電力は25日、群馬県多野郡上野村において、水力発電所「虎王(とらおう)発電所」の運転を開始したと発表した。同発電所は、揚水発電所のダム上流の河川から取水し、調整池を迂回する水路を活用した東電として初めての水路式水力発電所となる。

 具体的には、利根川水系神流川(一級河川)にある、神流川発電所(揚水式水力発電所)の下部ダム(上野ダム)上流の河川から取水し、約101mの有効落差を利用して発電する最大出力270kWの発電所で、2011年4月に建設工事を開始し、今回完成したもの。

 なお、同発電所の発電電力量は、年間約160万kWh(一般家庭約440世帯分の年間電力需要に相当)。また、これによるCO2削減量は年間約540トン(一般家庭約110世帯の年間CO2排出量に相当)を見込んでいる。

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