日立システムズ、タイの洪水被害支援 IT資産保管・IT設備復旧など無償で

2011年11月21日 10:25

印刷

 日立システムズは21日、日立アジア社(タイ)と連携し、タイで洪水被害にあった日系企業を対象に、タイのデータセンターを活用したIT資産保管サービスやIT設備復旧支援サービスなど5種類のサービスを、本日より無償提供すると発表した。

 日立システムズは、2010年6月より日立アジア社(タイ)とタイ市場向けITサービスの分野で業務提携し、データセンターを活用したクラウド型サービスなどの事業を、タイで展開している。今回の洪水により被害にあった企業に対しては、日立グループによる支援活動の一環として、国際電話会議サービスとTV会議ソフトを10月21日から無償で提供している。

 今回、日立システムズは無償提供サービスのメニューを拡充し、企業の大事なIT資産を洪水被害から守ることを目的に、タイのデータセンターに100台程度のサーバーを保管できるスペースを確保し、サーバー機器を業務再開まで無償で預かる。データセンターは厳格な入退出管理により強固なセキュリティを確保しており、盗難や破壊に対しても万全の対策を施している。

 あわせて、インターネットに接続されたPCを用意すれば、自宅やホテル、仮オフィスなどから利用できるウェブメールサービスとファイルシステムサービスも無償で提供する。また、工場・事務所などのIT機器用電源設備や通信ネットワーク配線の復旧に向けた調査の支援サービスも無償で提供する。

 なお、同無償サービスへの問い合わせやITシステム・インフラに関する専門相談窓口として、「タイ洪水災害復旧支援センタ」を開設した。タイ被災地でのITシステム・インフラに関する悩みや相談などに、電話・メールを通じて対応する。

関連記事