クリスマス商戦から連想して、食料品セクターを見てみた=田北知見の銘柄ウオッチ

2011年11月18日 16:31

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

1ヵ月ほど前に、「まだ10月なのに、早くもクリスマスを意識したブランドサイトがある」という内容の原稿を書いたが、その後、11月に入り、多くのネットサイトでクリスマス商戦が始まっている。

1ヵ月ほど前に、「まだ10月なのに、早くもクリスマスを意識したブランドサイトがある」という内容の原稿を書いたが、その後、11月に入り、多くのネットサイトでクリスマス商戦が始まっている。[写真拡大]

  1ヵ月ほど前に、「まだ10月なのに、早くもクリスマスを意識したブランドサイトがある」という内容の原稿を書いたが、その後、11月に入り、多くのネットサイトでクリスマス商戦が始まっている。

  たとえばアメリカ系の宝飾ブランド、ティファニーのサイトでは、「12月○○日まで、ご注文金額が※※円以上の場合、配送料無料でお届けします」と出ているし、イギリス系ファッションブランドのバーバリーのサイトでは、クリスマスっぽいラッピングをしたプレゼントの画像を配し、スカーフ、バッグ、アクセサリーなどのギフト向け小物を多く出している。

  デパートやスーパーの売り場でも、まだクリスマス商戦は本格化していないように見えるものの、すでにクリスマスツリーやそれらしいディスプレイが飾られているところが多いような印象だ。クリスマスケーキや、パーティ用のお惣菜の受注も始まっている。また、この時期はお歳暮シーズンでもあり、多くのデパートでは専用の会場を設けて対応している。

  先日のボジョレー・ヌーヴォー解禁日にも思ったことだが、以前の好況期ほどの華やかさは無いものの、やはり行事ごとの時期というのはお店にとっては書き入れ時のひとつであるし、われわれ消費者にとっても、なんとなくワクワクしてしまう時節でもある。なので、商業主義に素直に乗せられて楽しむのもいいのではないか、と思ったのだった。

  クリスマスケーキやお歳暮から連想して、食料品セクターの銘柄を見てみた。

★江崎グリコ <2206> (東1)

  菓子メーカーの江崎グリコ <2206> (東1)を入れる。ポッキーなどのお菓子で有名だが、取り扱い商品分野は、冷菓、食品、牛乳・乳製品、畜産加工品など多岐に亘る。18日終値は6円高の941円。単位1000株。PERは約37.8倍、PBRは約1倍となっている。チャートは10月6日につけた年初来高値1005円から反落局面に転じていたが、11月4日につけた直近安値901円からは反発している。1000円フシまでの戻りが目標か。信用倍率は約0.1倍の売り長となっており、買い戻しによる踏み上げも期待できそうだ。

★日本ハム <2282> (東1)

  食肉、ハム・ソーセージで首位の日本ハム <2282> (東1)を入れる。18日終値は8円安の960円。単位1000株。PERは約17.6倍、PBRは約0.7倍となっている。チャートはこの3~4ヵ月ほど、安値圏の950~1000円ラインの間でモミ合いが続いている。モミ合い上ばなれから、まずは1050円フシ上抜けを目指す。信用倍率は約0.5倍の売り長となっており、買い戻しが入ってくることも期待できそうだ。大和証券キャピタル・マーケッツは14日付けのレーティングで、投資判断「1」(買い)、目標株価(6ヵ月)1200円とした。(執筆者:田北知見 株式ジャーナリスト・日本インタビュ新聞社IR記者)

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