【銘柄診断】三井製糖は悪材料の織り込みは一巡も、海外粗糖市況の急落が響く

2011年11月18日 13:48

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  三井製糖 <2109> は10月までもみ合い相場を続けていたが、11月に入ってはいきなりの急落場面に見舞われている。11月7日に今2012年3月期中間決算が発表されたが、営業利益は従来の28億6000万円から26億2200万円(前年同期44億8500万円)に下方修正された。

  東日本大震災で工場生産設備に一部被害を受けたほか、原料・燃料コストの上昇も負担になった。つれて、今3月期通期の見通しも49億5000万円から48億8000万円(前期62億9900万円)に小幅減額された。前期比22.5%の大幅減益である。ただ、こうした足元の低迷はこれまでのもみ合いで既に織り込み済み。ここへきての急落は海外砂糖市況の下げを映したものといえそう。

  2011-12年度世界砂糖の供給過剰見通しや、インドの追加輸出の可能性等が下げの背景。従って早期の海外粗糖市況の戻りは難しそうな状況だろう。大きく突っ込んだ後だけに短期リバウンドがあるかもしれないが、基本的には底値固めの展開になりそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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