【銘柄診断】新東は２ケタ減益業績を織り込み復興関連株思惑が再燃し反発

　　新東 <5380> は２４日、１５円高の２５８円まで上げて反発した。同社株は、８月１８日大引け後に２０１１年６月期業績を再上方修正して株価が急伸し、その急伸した１９日大引け後に６月期決算を発表、今期業績を前期の連続続伸から２ケタ減益転換と予想したことを嫌い利益確定売りが先行したが、２４日付けの日本経済新聞で、鹿島 <1812> を代表企業とする共同事業体が、宮城県からがれき処理を受注されたと報道されたことが波及して、同社株にも復興関連株思惑が再燃した。

　　同社の前期業績は、前々期比９％増収、９７％経常増益、２．７倍純益増益と高変化した。新設住宅着工戸数は低調に推移したが、太陽光発電システムとそれに伴う周辺瓦の出荷が好調で、単独売り上げが過去最高となり、燃料価格の大幅上昇を増収効果と業務効率アップ、工場稼働率向上などで補い売上総利益率が改善して連続大幅増益となった。

　　今期業績は、燃料価格が高止まりから再び上昇傾向があるとして保守的に予想、売り上げは前期比２％増と続伸するものの、経常利益は２億１００万円（前期比２１％減）、純利益は１億５００万円（同２２％減）と減益転換を見込んだ。

　　株価は、ＰＥＲ９倍台、ＰＢＲ０．３倍の超割安であり、やや値付き難のなか震災直後につけた年初来高値３２４円を目指そう。（情報提供：日本インタビュ新聞社＝Ｍｅｄｉａ－ＩＲ）

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