富士重、マレーシアで小型SUVを現地生産 2012年10月から年5千台規模

2011年7月6日 17:47

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 富士重工業は6日、タンチョングループと、マレーシアにある同グループの工場でのスバル車KD生産(現地組立生産)の委託契約に向けた覚書を締結したと発表した。

 委託契約は、タンチョングループのマレーシアでのスバル販売特約店である「TC Subaru Sdn.Bhd」と締結し、KD生産は同グループ会社の「Tan Chong Motor Assemblies Sdn.Bhd(以下TCMAと略)」の既存工場を使用する。

 同工場で、小型SUVを年間5,000台程度の規模で生産する。生産開始は2012年10月の予定。また、現地生産された車両は、同グループのスバル販売網を通じて、マレーシア国内、タイ、インドネシアで販売される予定。

 タンチョングループは、1987年にシンガポールでのスバル販売特約店となって以来、永年にわたりアジア地域でのスバル車の販売を行っている信頼あるパートナー。またTCMAは、設立当初の1974年から日本車および欧州車のKD生産を行い、1986年にはスバル車のKD生産を手がけるなど、すでに自動車の生産、品質管理の高いノウハウを有していることから、初期投資を抑制できると共に委託契約成立から早期の生産開始が可能になるという。

 「今回の委託生産を契機に、市場規模が大きく、かつ成長著しいアセアン地域においても、スバルのブランドステートメントである“Confidence in Motion”を通じて『クルマのある 自由で愉しい生活』を提案し、拡販を目指す」と同社はコメントしている。


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