【銘柄診断】ＴＯＴＯは業績上方修正と株式売り出しが綱引きも３連騰

　　ＴＯＴＯ <5332> は３０日、１５円高の６３０円まで上げて８円高の６２３円と３日続伸し、３月１５日につけた年初来安値５６５円に並ぶ安値水準から底上げした。

　　２９日大引け後に今３月期第２四半期累計・通期業績の上方修正と株式売り出しを発表、好悪材料の綱引きとなったが、業績増額をポジティブに評価して下げ過ぎ訂正買いが優勢となった。

　　業績上方修正は、東日本大震災後の生産・販売体制の復旧が想定より早かったことが要因で、３月通期業績は、期初予想より売り上げを５０億円、経常利益、純利益を３０億円それぞれ引き上げ、経常利益は、１６０億円（前期比１５％増）と増益転換し、純利益は、１１０億円（同２．１倍）と連続増益率を拡大する。

　　一方、株式売り出しは、個人株主層を拡大し多様性のある株主構成とする株式分布状況改善のために実施する。

　　東京海上日動火災などの金融会社３社が保有する５４９万株（発行済み株式総数の１．５％）を売り出す。

　　株価は、前期業績の再上方修正に大震災発生に伴う復旧特需思惑が加わって年初来高値７４２円まで急伸したが、一転して前期業績を下方修正し、今期業績も減益転換と予想したことが響き、年初来安値まで売られた。リバウンド幅拡大をサポートしよう。（情報提供：日本インタビュ新聞社＝Ｍｅｄｉａ－ＩＲ）

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