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日立化、中国・煙台にリチウムイオン電池用負極材の生産拠点を新設
記事提供元:エコノミックニュース
日立化成工業は23日、リチウムイオン電池用カーボン負極材事業の中国でのさらなる拡大を目的に、2012年3月より中国山東省・煙台で生産を開始することを発表した。同地ではすでに日立化成工業(煙台)有限公司がプリント配線板用感光性フィルムのスリット加工を行っており、今後、約5億円を投じて同社内に負極材の新工場を建設する。
ノートPCや携帯電話、タブレットPC、スマートフォンなどの市場の拡大に比例して、民生用のリチウムイオン電池の需要も拡大傾向にある。こういった民生用リチウムイオン電池は現在、日系および韓国系のメーカーがシェアの大半を占めているが、市場の競争激化に伴う低価格化の進行によって、両国系のメーカー各社は生産拠点を中国へとシフトさせている傾向がある。
そんな中で日立化成工業は、民生用負極材のトップシェアメーカーとして培ってきた技術力を応用するとともに、主原料である天然黒鉛の調達先に近く、かつ地理的に中国国内販売と韓国への輸出に適した煙台に製造拠点を設立し、生産を行っていくことを決定。引き続き大きな成長が予想されている中国および韓国市場の需要を取り込み、売上の拡大を図る構えだ。
※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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