【銘柄診断】山善は節電関連人気と利益確定売りが綱引きし５営業日ぶりに反落

■上値拡大展開が有力

　　山善 <8051> は１６日、２円高の５５８円と前日ザラ場につけた年初来高値に顔合わせするなど、高値水準でもみ合ったが、終値は１２円安と５営業日ぶりに反落した。

　　今夏の電力使用制限に関連して同社の家庭機器部門の扇風機、ＬＥＤ電球や住設建材部門の太陽光発電システムなどが好調に推移していることから節電関連人気が続き、株不足が続く信用好需給もサポートしているが、利益確定売りも交錯した。

　　同社の家庭機器部門は、扇風機やＬＥＤ電球を展開、前期売り上げは３５０億円と伸び、このうちプライベート商品は２０４億円と過去最高を達成し、今期も扇風機にスリムファンなどの新商品を追加発売し拡販を図る。

　　また太陽光発電システムも、Ｗｅｂ見積もり「イエソラ」を軸にキャンペーンを展開、今夏の節電関連の有力株として存在感を増すことになる。（写真＝太陽光発電　見積もり価格・費用の比較サイト）

　　今３月期業績も、主力の工作機械部門などの生産財部門の好調持続などで前期のＶ字回復から続伸、純利益は４５億円（前期比３％増）と予想している。

　　株価は、東日本大震災発生で突っ込んだ年初来安値３３９円からすでに６割超高しているが、ＰＥＲは１１倍台となお割安である。売り込んだ売り方の買い戻しも加わり上値拡大展開が有力となる。（情報提供：日本インタビュ新聞社＝Ｍｅｄｉａ－ＩＲ）

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