米グルーポン、IPOで最大600億円調達へ

2011年6月3日 14:24

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米グルーポンのウェブサイトでニューヨークのおすすめクーポンを表示させたところ(2011年6月3日)

米グルーポンのウェブサイトでニューヨークのおすすめクーポンを表示させたところ(2011年6月3日)[写真拡大]

 クーポン共同購入サイトの米グルーポンは2日、米証券取引委員会(SEC)に株式の上場計画を提出したと発表した。提出資料によると、新規株式公開(IPO)で最大7億5,000万ドル(約605億円)を調達する計画。

 モルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックス、クレディスイスが幹事となる予定だが、公募する株式数、価格などの詳細についてはまだ決定していない。

 グルーポンは2008年の設立。一定数以上の購入者が集まると購入者全員が割引率の高いクーポンを取得できるというサービスで利用者を集め、事業を急速に拡大させた。同社によると、現在は44カ国で事業を展開している。

 SECへの提出資料によると、3月31日時点での会員数は8,310万人。2011年1-3月期の売上高は6億4,470万ドルで、前年同期の4,420万ドルから14.5倍に拡大している。11年1-3月期の粗利益も2億7,000万ドルと同11.3倍に拡大しているが、純損益は1億260万ドルの赤字になっている。

 10年12月期通期の業績は、売上高が7億1,330万ドル、粗利益が2億7,990万ドル、純損益が3億8,960万ドルの赤字だった。

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