ソニー、プレステ・ネットワークとキュリオシティで個人情報流出

2011年4月27日 12:54

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 ソニーは26日、ゲーム機「プレイステーション」向けのサービス「プレイステーション・ネットワーク(PSN)」と動画・音楽配信サービス「キュリオシティ(Qriocity)」のシステムに何者かが不正侵入し、ユーザーのアカウント情報が漏洩していた恐れがあると発表した。

 ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカ(SCA)によると、同社は4月19日に不正侵入について発見し、サービスを停止。外部の専門家に不正侵入された経緯や事件の詳細や影響の及ぶ範囲について調査を依頼した。発表が26日になったことについては、調査に時間を要したためとしている。不正進入が行われていたのは4月17日から19日の間で、一部のユーザーのアカウント情報が改ざんされていた。

 同社は、ユーザーが両サービスに登録した氏名、住所、Eメールアドレス、生年月日、パスワード、PSNのオンラインIDを不正侵入者が入手したと考えていると説明している。さらに、購入履歴、請求先住所、パスワード再設定用の質問への回答等のプロフィールデータ、サブアカウントを作成している場合はサブアカウントの購入履歴、請求先住所、パスワード再設定用の質問への回答等のプロフィールデータも流出したおそれがあるという。

 また、クレジットカード情報を登録している場合は、セキュリティコードを除くクレジットカード番号と有効期限に関する情報が漏洩した可能性も完全に否定することはできないとしている。現時点ではクレジットカード情報の漏洩を示す形跡は見つかっていないという。

 同社では、不正ログインや不正利用を防ぐために、アカウントに登録されている情報の詳細やクレジットカードの引き落とし履歴等を確認するようにすすめている。

 同サービスのうちの一部は、1週間以内に再開できる見込みだという。

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