キョーリン製薬HDが喫煙者に多い「慢性閉塞性肺疾患」薬のライセンス

2011年2月24日 19:55

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■欧米では年央の承認申請めざす新薬

  キョーリン製薬ホールディングス <4569> は24日の大引け後、スペインの製薬メーカーが創製した「慢性閉塞性肺疾患」の治療薬の日本国内での独占的なライセンスを取得したと発表した。

  「慢性閉塞性肺疾患」は、中高年の喫煙者に多く発症し、慢性的・持続的に閉塞性換気障害(呼吸困難や息苦しさなど)を示す疾患群。スペインの製薬メーカー・アルミラール社が欧米で今年半ばの承認申請をめざし開発中。日本では杏林製薬が早期に開発を進める。

■増収・増益基調のためPBR割安感

  業績は堅調で、今3月期の見込みは、2月3日の第3四半期決算で売上高1018億円(前期比2.0%増)、営業利益147億円(同10.8%増)、1株利益129円78銭の見込みを据え置いた。12月末の1株純資産は1451円05銭。

  24日の株価は軟調で、終値は1493円(11円安)となり4日続落。ただ、波動は長期上昇トレンドを続けており、昨年9月の1200円前後から今年2月9日には1578円の高値。直近の相場は、約380円上げたあと約90円の下げに過ぎない微調整となっている。

  株価を1株純資産と比較した場合、東証1部銘柄の平均PBR1.2倍なみに評価するなら1700円台でも不自然ではなく、業績は08年3月期を底に増収・増益基調のため、「1.4倍」前後の水準でも割高とはいえないとの見方がある。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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