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ケイ線・チャートは相場の杖である=犬丸正寛の相場格言
株価だけを見るのではなく、人口変化など社会の動き、鉱工業生産、消費などの景気の動向、為替、商品価格、企業業績などと比較をすることで株価の方向を見ることがあるていど予測できます。こういった意味において、「チャートは相場の杖である」と教えています。[写真拡大]
■ケイ線・チャートは相場の杖である
ケイ線、チャートに対しては評価する人と、まったく評価しない人に別れます。評価しない人は、「終わった事をあれこれ言っているにすぎない」ということです。まったく、その通りです。否定はしません。
チャートには図表、地図といった意味があります。売上とか利益といったデータを、いちいち棒グラフなどの図表にしなくても頭に入っている人もいるでしょう。あるいは、地図などなくても目的地まで車を走らせる人もいるでしょう。
特に、国土の狭い日本では地図などなくても方向感さえしっかりしていれば、始めて行く場所でも心配ないかもしれません。仮に、間違っても、日本はどこかの海で行き止まりになるのですから。
こういう生き方も否定はしません。しかし、4000銘柄近い、上場銘柄の動きが全て頭に入っているかというと難しいと思います。株価の足取りを図表化、つまりチャートとして眺めればすぐに分かります。他の銘柄と比較することで、対象とする銘柄の動きを理解することができます。
チャートで失敗するケースでは、局部的な動きを重要視する場合です。3本目にこの足がでたら買い(売り)といった見方です。パソコンのなかった昔は、そういった小さな動きが重要でした。いわゆるケイ線と言われる時代です。現在は、パソコンの発達で多くの銘柄について「趨勢」(傾向)を見ることが重視されています。
特に、株価だけを見るのではなく、人口変化など社会の動き、鉱工業生産、消費などの景気の動向、為替、商品価格、企業業績などと比較をすることで株価の方向を見ることがあるていど予測できます。こういった意味において、「チャートは相場の杖である」と教えています。(執筆者:犬丸正寛 株式評論家・日本インタビュ新聞社代表)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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