【銘柄診断】アークランドは3Q好決算も利益確定売りが先行し続落

2010年12月22日 16:32

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■下値からの切り返しも想定される

  アークランドサカモト <9842> は22日、売り優勢で10円安の987円まで下げたが、引けにかけて下げ幅を縮小し、終値は1円安の996円と続落。21日大引け後に発表した今2月期第3四半期(3Q)決算が、続伸して通期業績に対して高利益進捗率を示したが、引き続き利益確定売りに押されている。

  3Q業績は、前年同期比0.2%増収、5%営業増益、4%経常増益、4%純益増益となり、通期業績対比の利益進捗率は、目安の75%を上回って81-90%となった。

  小売事業は、7月のムサシ食品館長岡店と11月のホームセンター新店舗の各オープンで、ホームセンター既存店の異常気象による季節商品の落ち込みなどを埋め、既存店の粗利益率改善、経費圧縮などが寄与して営業利益も続伸し、外食事業も、主力のとんかつ専門店「かつや」直営店6店舗増加や粗利益改善で大幅営業増益となったことなどが要因となった。

  2月通期業績は期初予想を変更せず、純利益は、30億円(前期比5%増)と連続の過去最高更新を見込んでいる。

  株価は、第2四半期業績が期初予想を上ぶれて着地したものの、材料出尽くしとして年初来安値841円まで調整、下げ過ぎとして底上げ、4ケタ台を出没している。PER6倍台、PBR0.5倍と割り負けており、下値からの切り返しも想定される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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