1にも2にも『アメリカの動きを待つ』相場!=犬丸正寛の相場展望

2010年10月29日 17:28

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

来週(11月1~5日)の相場は、1にも2にも『アメリカの動きを待つ』相場だろう。11月2~3日にはFOMC(連邦公開市場委員会)、2日には中間選挙がある。

来週(11月1~5日)の相場は、1にも2にも『アメリカの動きを待つ』相場だろう。11月2~3日にはFOMC(連邦公開市場委員会)、2日には中間選挙がある。[写真拡大]

  来週(11月1~5日)の相場は、1にも2にも『アメリカの動きを待つ』相場だろう。11月2~3日にはFOMC(連邦公開市場委員会)、2日には中間選挙がある。

  どちらも、アメリカの景気と密接な関係がある。リーマンショックを乗り越えて、景気は回復に向かっている。しかし、オバマ民主党支持の若年層の失業率は依然、高いまま。住宅も底を這っている。中間選挙でのオバマ民主党の不利が伝えられている。

  仮に、負けるようだと、「大きい政府」の政策は難しくなる。しかし、代わりとなる、決め手の政策も見当たらない。ぶっそうな話だが、行き詰ると、紛争でも起こして特需を呼び起こす、ということも無しとはいえない。何が起きてもおかしくない状況にあることだけは頭の隅に入れておきたい。

  深刻に考えることはないとしても、今度のFOMCでの金融緩和策が打ち止めとなるのかどうかは注目される。思い切った大きい規模のものを出して打ち止め感となるのか。あるいは、後に少し残しておおくのか。打ち止め感ならドル安(円高)は転機となる可能性もある。いずれにしても、今ここで案じても、どうにもならない。待つしかない。

  一方、日本の決算発表は真っ最中。やはり、下期は厳しい。とくに、このまま円高が続けば企業業績の悪化は避けられない。とくに、シャープの減額は響いた。円高の影響に加え、期待の大型液晶パネルの価格下落が大きい。エネルギー関連の有力テーマ株だっただけに、今後、うっかりテーマ銘柄を買えないという投資家心理につながっている。

  結局は小型の好業績銘柄を物色する、「落穂拾い相場」にとどまる可能性がある。(執筆者:犬丸正寛 株式評論家・日本インタビュ新聞社代表)

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