関連記事
関西を舞台に、近鉄とダイドーの意外なコラボが実現
大阪・京都・奈良という関西圏のみならず、名古屋や三重にまで路線を伸ばしている近畿日本鉄道(以下、近鉄) <9041> と、大阪に本社を置く飲料メーカーダイドードリンコ <2590> のコラボレーションが10月20日より展開される。
今回のコラボレーションは、朝夕のラッシュ時における快適な乗車提案として、座って目的地まで乗車できるという、近・中距離間での特急の乗車率向上を図りたい近鉄と、看板商品「ダイドーブレンドコーヒー」が35周年を迎え、それを記念して9月13日より発売した新商品「ダイドーブレンドスペシャル[微糖]」をより拡充したいダイドードリンコの想いが合致したことから実現したようだ。
近鉄特急は、都市間輸送を行う列車と、都市部から観光地へ向かう列車に分けることができるが、近年は、通勤時間帯における乗客の着席確保を目的とした設定もなされている。しかし、全席指定の特急は、遠方へ行く時に利用する電車である、というイメージが強いことは否めない。そのため、このコラボレーションを機に近・中距離間での乗車率のアップを狙っている。
2社のコラボレーションでは、通常発売している500円区間用の特急回数カード「マンスリービスタ14」(6000円)の利用回数と販売額を半分にした、「マンスリービスタ7」(3000円)を発売。500円区間大人7回分の特急券に換えることができる同カードのデザインに、糖類50%減で程よい甘さも残しつつ、飲み応えや後キレの良さも実現している「ダイドーブレンドスペシャル[微糖]」を採用し、さらに、駅構内の売店で引き換え可能な同缶コーヒー3本分のチケットを特典としてセットで提供する。
近鉄は、この「マンスリービスタ7」を販売することにより、多くの利用者に全席指定の近鉄特急に実際に乗ってもらい、通勤・通学など混雑する時間でもゆっくりと、缶コーヒーを飲みながら乗車できるという快適性を訴求するという。同社と飲料メーカーとのタイアップは今回のダイドードリンコで3社目。2009年7、8月には伊藤園と、2010年3、4月にはアサヒ飲料と行っている。
なお、同カードの発売枚数は11月用1万枚、12月用1万枚となっており、枚数が達した時点で発売を終了する。
(編集担当:宮園奈美)
※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク