【中期展望を探る】フォーサイド・ドット・コムは電子書籍主力に構造変革を図る

2010年9月27日 19:02

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 フォーサイド・ドット・コム <2330> は携帯向けコンテンツを制作している。これまで携帯電話向けの着うた・着うたフル配信サイトや、電子コミック、アイドル電子写真集サイト等を手がけてきた。しかし、今後は市場規模が大きく、モバイル領域の成長性が高い電子書籍市場に特化し、これまでの流通戦略・販売戦略のノウハウを軸に電子書籍の世界流通を目指す。

 スマートフォンやeBookReader向け電子書籍を2010年7月現在、全192カ国に配信中だ。今後も配信国数の追加、多言語対応によりグローバルでの展開を強化して、電子書籍モバイルビジネスのリーディングカンパニーを目指す。

 今12月期中間決算は世界各国の出版社から電子書籍の配信権利を獲得、様々な端末に適応するマルチビューワーの開発に取り組んだ。事業ポートフォリオの組換えのため、非注力サイトの整理を進めている事などから経常利益は当初の5億円の損失見込みが7億8800万円の損失へ赤字幅が拡大した。ただこれは一時的な収益ダウンで、通期の見通しについては経常利益7億円(前期2億2600万円)の当初予想を据え置いている。

 足元の低迷を嫌気して株価はここ売り直しの動きとなっているが、こうした悪材料は株価には織り込まれた。先行きの業績変革を見直す流れへの変化は近いのではないか。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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