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相互不信の時代 スバル出荷できずリコールか? パワーステアリングの不具合
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スバル(SUBARU)はなかなか体質改善が進まない。AI自動運転に突入する時代、このままでは危険が発生する。群馬製作所(群馬県太田市)は日本国内で唯一の完成車両生産工場だが、16日から停止していると23日に発表した。問題となっている部品は、日立製作所子会社の日立オートモティブシステムズの製品のようだが、入荷時の検査、完成車両検査などで発見できず、出荷してしまったようだ。問題が根深いことを認識することから始めねばならない。
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スバルのSUV「フォレスター」、主力車種「インプレッサ」などは、パワーステアリングを油圧ではなく、電動アシストとしているようだ。エンジンをかけている間に警告灯が付き、パワーアシストがなくなって重くなってしまうようだ。現代ではパワーハンドルのない車は皆無と言ってよいので、ハンドルが急に重くなると事故の危険がある。こうした危険を伴う故障に関しては、現場であるディーラーの整備士が真摯に対応してほしいのだが、残念ながらスバルのディーラー整備窓口では、このような故障に関して隠蔽するためか、長年ユーザーに対して強圧的に出てきていた。今回は、どのような対応なのであろう。
今回の不良とは関係はないのだが、私の車でも新車時からエンジン警告灯が付くほどの「エンジンの息つき」があり、右折の時など怖い思いをしていた。もちろん危険が伴うので、整備士(正確には窓口)に同乗してもらって現象を確認してもらった。しかし、その時の症状の出方の程度が軽かったせいか、スバル(正確にはディーラー整備窓口)は「現象は出ていない」と言い出した。危険が伴うので引き下がることも出来ず、ディーラー整備窓口で口論となった。
その後、ディーラー本社の技術者が出てきて計測器で確認したところ、「確かに現象が出ている」ことを認めて対策に乗り出した。燃料噴射タイミングであろうと思うが、制御プログラムの中のテーブルから数値を変えたことで現象は少なくなった。しかし、完全には治らず、「エコノミーモード」での走行を諦めるようアドバイスがあったので従ってきた。多分、燃料噴射タイミングを変えているので燃費も落ちているのだろう。こうした「なおせない故障」は厄介だ。それは、ディーラー、メーカーが認めないからだ。特に、現象が出ている台数が少ないと、隠蔽と言うよりは「叩き潰す」と表現したほうが良い言動でディーラーやメーカーが客に向かってくる。最近の燃費規制で各社は無理をしているので、希燃焼では問題を起こす可能性が増えている。
エンジンアクセル・ブレーキ・ハンドル・デフなど多数を関連付けた制御プログラムでは、プログラムのバグや、機械的メカニズムと制御プログラムのつなぎの問題などあり、ディーラー整備では真のプロが数少なく、問題の理解もできない様子だ。スバルに限らず、各メーカーは早急に体制を整える必要がある。ユーザー側も無知なため、現在、隠れた故障で事故に至っていても、警察の事故処理で「前方不注意」程度で処理されている事案もあると考えねばなるまい。
少なくとも、隠蔽するのではなく、メーカー、ディーラーは総力を挙げて真摯に取り組む姿勢に転換するべきであろう。さもなければ、AI自動運転装置の不具合となれば、メーカーは運転手の責任に転嫁できずに直接矢面に立つこととなるだろう。また、現在の「運転支援システム」レベルでは、ユーザー側が注意を怠らず、またドライブレコーダーなどメーカー、ディーラーなどの装置から独立した装置を付けて記録を残すことに努めていなければならない。そんな相互不信の社会の到来のようだ。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る)
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