<イベントレポート>スマートニュース、AWS Summit Japan 2026に登壇
配信日時: 2026-07-15 11:00:00
Amazon Bedrockを活用した「Claude Code全社民主化」の取り組みを紹介
日時:2026年6月26日
場所:AWS Summit Japan 2026(幕張メッセ開催)
登壇者:Isaac Wong(アイザック・ウォン) / Manager, AI Acceleration & Strategy
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/7945/746/7945-746-881b915a4bfa7261ea32429cf652ee60-1818x1023.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
スマートニュース株式会社のIsaac Wong(Manager, AI Acceleration & Strategy)がこのたび、アマゾン ウェブ サービス ジャパン主催の「AWS Summit Japan 2026」 AWS Innovation Stageでの講演に登壇しました。
Isaacは、「Amazon Bedrockで実現する Claude Code全社民主化」と題し、全社員のための安全なAIコーディング基盤の構築について紹介しました。
スマートニュースでは現在、AIを一部の業務効率化や専門職の活用にとどめず、会社全体の働き方、業務プロセス、プロダクト開発のあり方をAI前提で見直す「AI Transformation」を進めています。今回の登壇では、その具体的な取り組みとして、エンジニアだけでなく非エンジニアを含む全社員が、Claude Codeを安全かつ簡単に活用できる環境づくりについて説明しました。
AIコーディングツールは、エンジニアだけのものではない
セッションの冒頭でIsaacは、スマートニュースのミッション「世界中の良質な情報を必要な人に送り届ける」に触れたうえで、当社が創業期からAWSを活用し、ニュースアプリを支える大規模なシステム基盤を構築・運用してきたことを紹介しました。
スマートニュースでは、2012年の創業以来、AWSの各種サービスと自社開発の技術を組み合わせながら、日々多くの情報を解析し、ユーザーに届けるための基盤を進化させてきました。現在はその知見を土台に、AIエンジニアリングの手法をプロダクト開発や業務改善に取り入れ、全社で活用できる環境づくりを進めています。
Isaacは、今回の取り組みの出発点について、「AIコーディングツールを、エンジニアだけでなく全社員に届けるにはどうすればよいか。それが、私たちが向き合った課題でした」と説明しました。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/7945/746/7945-746-32672b2da25bd36bcccf50939be344c2-960x540.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
スマートニュースには400名以上の社員が在籍しており、そのうち約37%は非エンジニアです。プロダクト、デザイン、営業、オペレーション、コーポレート部門など、さまざまな職種の社員が、自分の業務課題をAIで解決したいというニーズを持ち始めています。
たとえば、ルーティン作業を自動化したい、レポートを生成したい、Slackボットを作りたい。こうしたニーズは、従来であれば開発に関する専門知識や環境構築が前提となり、非エンジニアにとっては実現のハードルが高いものでした。
しかし、自然言語で「やりたいこと」を伝えることでAIが実装を支援する、いわゆる“Vibe Coding”の広がりにより、非エンジニアでも自分の業務課題を解決するツールをつくれる可能性が生まれています。Isaacは、この変化について「エンジニアにとっては生産性の革命であり、非エンジニアにとっては、初めてコードが“届く”瞬間でもある」と語りました。
全社員展開を阻む「エンタープライズの壁」
一方で、AIコーディングツールを全社員に展開するには、企業利用ならではの課題があります。Isaacは、大きな壁として、セキュリティ、利用のしやすさ、可視性、ライセンス管理の4点を挙げました。
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/7945/746/7945-746-6511b96f045cb99cd5f01d20fbf2cfc1-960x540.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
たとえば、長期的に使えるAPIキーを社員に個別配布すると、キーの漏えいや共有、退職時の無効化漏れなどのリスクが生じます。また、多くの非エンジニア社員にとって、AWS CLIの設定やプロファイル管理は日常的な作業ではなく、利用開始のハードルになります。
さらに、誰がどのモデルをどれだけ利用しているのかが見えなければ、利用状況やコスト、投資対効果を適切に把握できません。個別ライセンスの配布・管理も、全社規模では大きな運用負荷になります。
こうした課題を踏まえ、スマートニュースでは「誰でも使いやすく、企業として安全に管理できる」新たなアーキテクチャが必要だと判断しました。
Amazon BedrockとOkta SSOを活用した、安全なワンクリック基盤
スマートニュースが構築した「Claude Code for Everyone」の基盤は、安全性と使いやすさを両立することを重視して設計しています。長期的な認証情報を使わず、社員側の設定負荷をなくし、誰でも簡単に利用を始められる仕組みを目指しました。
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/7945/746/7945-746-fc58ab3957632ea2487fa5dc5db695ba-960x540.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
この基盤は、SmartNewsのOkta SSOによる認証を起点にしています。社員がOktaでログインすると、OIDC認証を通じてAWS側に連携し、一時的な認証情報を発行します。その認証情報を使ってAmazon Bedrockに接続するため、長期的なAPIキーを社員に配布する必要はありません。
退職や異動などでアクセス権限を変更する場合も、Oktaグループの管理と連動するため、アクセス制御を一元的に行えます。社員がAWS Consoleにアクセスしたり、CLIを設定したり、キーを管理したりする必要もありません。
Isaacは、この仕組みについて「社員はSmartNewsのOktaアカウントでログインするだけです。AWS Consoleやキー管理を意識することなく、ワンクリックでClaude Codeを使い始められます」と説明しました。
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/7945/746/7945-746-732e125d617dde153e0e3c74c9239818-3760x2115.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
実際の利用体験も、シンプルに設計しています。社員はSmartNews Self Service上で「AI for Everyone」と「Claude Code Auth」をインストールし、ブラウザでOktaにログインします。その後、Claude Codeが起動し、Amazon Bedrockへの接続や認証情報の取得は自動で行います。これにより、非エンジニアの社員も、自分の業務に必要なツールを自然言語で試作・改善できる環境が整いました。
使えるだけで終わらせない。利用状況とコストを可視化する運用基盤
全社員がAIツールを使える環境を整えるうえでは、導入後の運用も重要です。スマートニュースでは、Amazon BedrockへのAPI呼び出しをOpenTelemetryで記録し、誰が、どのモデルを、どの程度利用しているのかを把握できるようにしています。
Bedrock APIコールに自動で情報を付与することで、チーム別の利用状況やコストもリアルタイムに可視化します。Isaacは、AI活用を全社に広げるほど、利用状況を把握し、継続的に改善していく仕組みが不可欠になると説明しました。
全社浸透率75%。非エンジニアにも広がるAI活用
取り組みの成果として、Claude Code for Everyoneは全社に広がりつつあります。Isaacは、月間アクティブユーザーに基づく全社浸透率が75%に達していること、エンジニアと非エンジニアの利用比率が60対40となっていること、さらに月次継続率が部門により87~96%の水準にあることを紹介しました。
この結果は、AIツールの利用が特定のエンジニアリングチームにとどまらず、非エンジニアを含む幅広い部門に広がっていることを示しています。Isaacは、「社員が一度Claude Codeを使い始めると、それが日々の業務に深く組み込まれていくことが見えてきました」と述べました。
[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/7945/746/7945-746-0a65976fb107a4c2d71723817c292314-960x540.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
現場で生まれた具体事例
セッションでは、実際の活用事例も紹介しました。
1つ目は、非エンジニアによるSmartNews Adsヘルプセンターボットの開発です。Ads SupportのメンバーがClaude Codeを活用し、SmartNews Adsヘルプセンター向けのボットを1週間で構築しました。コード未経験でありながら、質問アシスト、翻訳機能、不具合報告、RAG導入、Googleアナリティクス解析までを実装。その後、エンジニアのサポートによりセキュリティ強化や機能追加を経てデプロイしました。
2つ目は、エンジニア1名によるニュース記事AI翻訳コンポーネントの構築です。バックエンドエンジニアがClaude Codeを活用し、設計からテスト、デプロイ、自律的なChatOps運用まで、開発ライフサイクル全体を約1.5カ月で構築しました。複数のAIエージェントによる相互レビューも取り入れ、5万行規模のプロダクションサービスを立ち上げました。
[画像7: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/7945/746/7945-746-caa3445398ad57551ca28829b68820f3-960x540.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
これらの事例は、AIが開発を高速化するだけでなく、非エンジニアが自分の業務課題を解決する力を得ることを示しています。
Claude Code for Everyoneから、さらに広がるAI民主化へ
セッションの終盤では、今後のロードマップも紹介しました。スマートニュースでは、Claude Code for Everyoneから始まったAIの民主化を、AWSという強固な基盤の上でさらに全社へとスケールさせていく方針です。
今後の展開として、社内知識へのゲートウェイとなる「MCPs for Everyone」、社内スキルを共有ライブラリとして標準化・再利用する「Skills for Everyone」、Amazon Bedrock基盤でデスクトップから全社員の業務自動化を支援する「Claude Desktop for Everyone」を挙げました。
Isaacは最後に、スマートニュースが構築した基盤について、「安全で、スケーラブルで、誰でも使えるAI民主化基盤」と説明しました。そのうえで、AIを全社員の強力な武器に変えていくことが、組織の成長を加速させると語りました。
スマートニュースは今後も、非エンジニアを含む全社員がAIを日々の業務で活用できる環境を整備していきます。AIを前提に業務プロセス、組織運営、プロダクト開発を見直し、社員一人ひとりがより大きな成果に挑戦できる会社づくりを進めていきます。
[画像8: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/7945/746/7945-746-0fd17b894709ba038909e80a0fb75692-1671x940.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
PR TIMESプレスリリース詳細へ
スポンサードリンク
「スマートニュース株式会社」のプレスリリース
スポンサードリンク
最新のプレスリリース
- 【2026年7月版】ふるさと納税でもらえる『ハム』の還元率ランキングを発表07/15 12:30
- エンタメチケットサイト「カンフェティ」 定価で安心のチケットリセールサービスが登場07/15 12:30
- FOODOLOGY、2026年第2四半期のQoo10「メガ割」でサプリメント・ダイエット部門1位を獲得07/15 12:30
- 「静岡おでん」が、まさかのかき氷に!?創業150年以上の和菓子店・又一庵が"静岡を食べるかき氷"全5種類を夏限定発売07/15 12:30
- 函館の王道スポットを巡るガイド付きバスツアーが新登場!07/15 12:00
- 最新のプレスリリースをもっと見る
