京セラがTactoTekへ500万ユーロを出資、戦略的パートナーシップに参加

プレスリリース発表元企業:京セラ株式会社

配信日時: 2025-01-09 08:15:00

フィンランド・オウルおよび京都-2025年1月9日-射出成形構造エレクトロニクス (IMSE (R)) の世界的リーダーであるTactoTek社(以下 TactoTek)は、本日、ファインセラミック部品、電子部品、テクノロジーソリューションなどの事業をグローバルに展開する京セラ株式会社(以下 京セラ)が、TactoTekの現在の資金調達ラウンドにおいて500万ユーロを出資したことを発表しました。京セラは、IMSE製品内に圧電アクチュエータをインモールドすることによって、ハプティクスソリューションHAPTIVITY(R)をHAPTIVITY(R) iに進化させています。

京セラのHAPTIVITY(R)プラットフォームは、圧電素子を活用し、圧力検知と触覚フィードバックを組み合わせることによって、直感的で軽快な操作性を生み出せるように設計されています。圧力検知機能を採用することによって、静電容量式のタッチインターフェースは、誤作動することなく、あくまでもユーザーの意図に従って起動し、触覚フィードバックによる動作確認を可能としています。

京セラの圧電アクチュエータは、工業用および民生用ファインセラミック材料の開発における京セラのリーダーシップを反映しています。TactoTekのライセンスを保有する京セラは、IMSEのHuman Machine Interface (HMI) に同社のコンポーネントを統合し、その結果、HMIに独自の薄さ・軽さ・触感を実現しました。

「京セラは、HAPTIVITY(R) iによってTactoTekの意図するライセンスモデルを実現しました。IMSEの技術と自社の強みとを組み合わせ、市場での地位を確保・拡大できるようになりました」とTactoTekのCEOであるJussi Harvela氏は述べています。「TactoTekの現在の資金調達ラウンドにおける京セラの多額の投資は、京セラの現在および将来の顧客を含む市場がIMSEに期待するポテンシャルの高さを反映しています」。

TactoTekは、パートナーのエコシステムにライセンシングしているIMSE技術の開発および検証を行っています。それらパートナーには、設計者・製造者・インテグレータ、および、設計・製造の過程でIMSEを製品に統合するOEM/ブランド等が含まれます。ユーザーインターフェースや照明ソリューションは、IMSEの真価が発揮されるユースケースの1つです。

「HMIでのタッチスイッチの使用は一般的になっていますが、触覚に対する市場の要求も高まっています。一方で、従来の技術では、触覚機能を備えた薄型・軽量化ができていませんでした。」京セラ執行役員の池内雅文氏はこう述べます。「HAPTIVITY(R) iは、IMSE技術を用いて圧電セラミックを樹脂で封止することにより、薄型・軽量設計を維持しながらHMIに触覚機能を付加することに世界で初めて成功した技術です。IMSEはまた、圧電セラミックだけでなく、京セラの広範な製品ラインアップを統合する可能性も開きました」。

※IMSEはTactoTek社の登録商標です
※HAPTIVITYは京セラ株式会社の登録商標です

TactoTekについて
Oy (オウル)のTactoTekは、金型内構造エレクトロニクス (IMSE(R)) 技術の開発とライセンス供与における世界的リーダーです。自動車、航空、コネクテッドホーム、産業制御、医療の各ブランドは、TactoTekのイノベーションを使用して、魅力的で差別化された、より持続可能な次世代のユーザー体験を生み出しています。デザイナーはTactoTek IPを使用して、回路やコンポーネントをプラスチックパーツに直接統合し、従来の構造をスマートなインタラクティブな表面に変換します。
TactoTekは、信頼性の高い標準化された製造プロセスを使用して曲面形状およびコンフォーマルエレクトロニクスを製造するグローバルメーカーに対して、280以上の特許および十年間にわたる集中的な研究開発と品質テストで開発された重要なノウハウを含む知的財産をライセンス供与しています。詳細については、www.tactotek.comを参照してください。



詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press