Elasticパートナーとしてリセラー契約を締結し、生成AIにおけるオンプレミスRAGソリューションを強化
配信日時: 2024-11-26 17:45:32
AIソリューション事業を手掛ける株式会社ヘッドウォータース(本社:東京都新宿区、代表取締役:篠田 庸介、以下「ヘッドウォータース」)は、米国とオランダに本社を置くElasticの日本法人 Elasticsearch株式会社(本社:東京都中央区、日本法人代表:山賀裕二、以下「Elasticsearch K.K.」)の生成AIにおけるパートナーとしてリセラー契約を締結しました。
ヘッドウォータースは今回のElasticsearch K.K.とのパートナー連携によって、生成AI案件で検索/分析エンジン「Elasticsearch」を使用するオンプレミスRAGソリューションの提供を強化してまいります。
■経緯
近年、大手企業を中心に生成AIを業務に活用するケースが増加していますが、その効果を最大限に引き出すためにはRAG(Retrieval-Augmented Generation)システムの精度が重要となります。
ヘッドウォータースでは、Microsoft Azureのベクトル検索(※1)を活用することで、RAGシステムの精度を90%以上に向上させ、多くの企業から信頼を得ています。その中で、セキュリティ上の理由からデータをクラウドに上げたくないと考えるお客様から「RAGをオンプレミスで導入できないか」というご相談をいただき、オンプレミス環境でRAG対応を進めることになりました。
Elasticsearchは、RAGのデータ処理において重要な技術であるベクトルデータベース(※2)とベクトル検索に関して強力なAI機能を提供しており、特にオンプレミス環境のデータ処理において優れた性能を発揮します。また、ElasticsearchとMicrosoft Azureの組み合わせは、Microsoft製品との統合やハイブリッドクラウド対応においても大きな利点があります。
ヘッドウォータースではMicrosoft Azureを活用した生成AIソリューションを提供しており、Microsoft製品とのシナジーが得られるElasticsearchを利用したオンプレミスRAGの構築を強化することを決定しました。
■Elasticパートナー参画の影響
今回のElasticパートナープログラムに参画によって、ヘッドウォータースは自らが提供するソリューションとElasticsearchのAIプラットフォームやソリューションを組み合わせた付加価値の高いサービス提供が可能となりました。
また、ヘッドウォータースとElasticsearch K.K.は、両社の強みを活かした営業・マーケティング活動を共同で実施し、事業を展開してまいります。ヘッドウォータースは、「生成AIに精通した」Elasticパートナーとして、RAGに関する技術力とElasticのSearch AI機能を組み合わせた生成AIの新たな活用シナリオを創出してまいります。
■RAG(Retrieval Augmented Generation)とは
RAG(Retrieval Augmented Generation)は、大規模言語モデル(LLM)と外部のデータベースや情報源を結びつけるための新しい技術です。外部の情報源(知識ソース)を検索し、より強化した文章生成を行います。2024年から2030年にかけて世界のRAGの年平均成長率(CAGR)は44.7%で成長すると予測されています。
■ヘッドウォータースが提供するオンプレミスRAGソリューションについて
オンプレミスRAGとは、大規模言語モデル(LLM)にローカルデータ(自社サーバや社内ネットワーク環境下にあるデータベースなど)への検索機能を組み合わせる技術です。これにより、生成AIはクラウドを介さずに社内データベースや文書から必要な情報を取得し、正確な回答を生成することが可能となります。
オンプレミスで実装することによって、セキュリティやデータプライバシーを確保しながら社内情報を活用し、精度の高いAIによる回答を実現します。さらにElasticsearchのAI機能を活用することで、RAGはオンプレミスとクラウド上のデータを横断的に検索可能となり、企業はより柔軟かつ安全にデータを活用できるようになります。
・Elasticsearch K.K. 日本代表 山賀裕二氏のコメント
生成型AIの普及は、日本社会発展のための国家戦略でもあり、生成型AIを現実世界のユースケースに活用するには、組織は適切なタイミングで適切なデータを収集できることを保証する必要があります。
ElasticのSearch AI機能とヘッドウォータース社の専門の知識・スキルを組み合わせることで、顧客は組織全体で生成型AIを活用し、サイバーセキュリティ、オブザーバビリティ、データサーチの強化に役立てることができます。
■ Elasticsearchとは(サービスに関して)
Elasticsearchは、増加し続けるユースケースを解決できる、分散型RESTful検索/分析エンジン、拡張可能なデータストア、ベクトルデータベースです。データを一元的に格納することで、超高速検索や関連性の細かな調整、パワフルな分析が大規模に、手軽に実行可能になります。Elasticsearchは、分散型のRESTful検索・分析エンジンであり、拡張可能なデータストアおよびベクトルデータベースとして機能します。データを一元的に格納することで、超高速な検索、関連性の高い結果の提供、そして強力な分析を大規模に、かつ簡単に実行することができます。
詳細は下記をご確認ください
https://www.elastic.co/jp/elasticsearch
■今後について
ヘッドウォータースは、Elasticsearch K.K.とのパートナー連携による共同マーケティングやデータ&AI活用ソリューションの共同開発に取り組み、企業があらゆるシーンで生成AIを利活用できるソリューションサービスを提供してまいります。
また、Elastic Stack on Azureを活用したオブザーバビリティ強化、生成AIを活用したマイグレーションAIエージェントやAzure Elastic SANソリューションの開発にも取り組んでまいります。
なお、本件による当社の当期業績に与える影響は軽微であります。今後開示すべき事項が発生した場合には速やかにお知らせいたします。
以上
※1:ベクトル検索とは
ベクトル検索は、データを高次元のベクトル空間で表現し、類似性に基づいて効率的に検索する技術です。従来のキーワード検索とは異なり、ベクトル検索はデータの意味的な関連性を考慮し、より精度の高い検索結果を提供します。この技術は、テキスト、画像、音声などの非構造化データの検索に特に有効であり、生成AIや機械学習モデルの性能を大幅に向上させます。ベクトル検索の利点には、高速応答、スケーラビリティ、そしてマルチモーダル対応が含まれます。
※2:ベクトルデータベースとは
ベクトルデータベースは、生成AIにおいて重要なデータ管理システムです。これらのデータベースは、非構造化データ(テキスト、画像、音声など)を高次元のベクトル空間で表現し、効率的な検索や類似性の判定を可能にします。
生成AIにおいて、ベクトルデータベースは特にRAGという手法で重要な役割を果たします。RAGは、生成AIが大規模言語モデル(LLM)を使用して膨大な情報を学習し、ユーザーの質問に即座に応答する能力を強化する手法です。RAGにベクトルデータベースを活用する利点には、意味的検索、高速応答、スケーラビリティ、そしてマルチモーダル対応が含まれます。
■商標について
Microsoft、Azureは、米国Microsoft Corporationの米国及びその他の国における登録商標または商標です。その他、記載されているイベントや製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
■Elastic社について
https://www.elastic.co/jp/
■会社情報
会社名:株式会社ヘッドウォータース
所在地:〒163-1304 東京都新宿区西新宿6-5-1 新宿アイランドタワー4階
代表者:代表取締役 篠田 庸介
設 立:2005年11月
URL :https://www.headwaters.co.jp
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