SLB、2024年第3四半期業績を発表
配信日時: 2024-10-21 22:21:00
第3四半期売上高は91億6,000万ドルと前四半期から引き続き順調に推移(前年同期比10%増)
第3四半期GAAP一株当たり利益(EPS)は0.83ドル(前四半期比8%、前年同期比6%増)
第3四半期の特別項目を除いた一株当たり利益(EPS)は0.89ドル(前四半期比5%、前年同期比14%増)
SLBに帰属する当期純利益は11億9,000万ドル(前四半期比7%、前年同期比6%増)
調整後EBITDAは23億4,000万ドル(前四半期比2%、前年同期比13%増加)
営業活動によるキャッシュフローは24億5,000万ドル、フリーキャッシュフローは18億1,000万ドル
取締役会は、1株当たり0.275ドルの四半期配当とすることを承認
(ニューヨーク)- (ビジネスワイヤ) -- SLB(NYSE:SLB)は、2024年第3四半期業績を発表しました。
本プレスリリースではマルチメディアを使用しています。リリースの全文はこちらをご覧ください。:https://www.businesswire.com/news/home/20241016336346/ja/
The exterior of the SLB headquarters in Houston, Texas. (Photo: Business Wire)
第3四半期業績
(単位:100万、ただし1株当たりの金額を除く)四半期変化率2024年
9月30日締め2024年
6月30日締め2023年
9月30日締め前四半期比前年同期比売上高$9,159
$9,139
$8,310
-
10%
税引き前利益 - GAAPベース$1,507
$1,421
$1,395
6%
8%
税引き前利益率 - GAAPベース16.5%
15.5%
16.8%
91 bps
-33 bps
SLBに帰属する純利益 - GAAPベース$1,186
$1,112
$1,123
7%
6%
希薄化後1株当たり利益 - GAAPベース$0.83
$0.77
$0.78
8%
6%
調整後EBITDA*$2,343
$2,288
$2,081
2%
13%
調整後EBITDA利益率*25.6%
25.0%
25.0%
55 bps
54 bps
税引き前セグメント営業利益*$1,902
$1,854
$1,683
3%
13%
税引き前セグメント営業利益率*20.8%
20.3%
20.3%
48 bps
51 bps
SLBに帰属する純利益(特別費用・利益を除く)*$1,271
$1,224
$1,123
4%
13%
希薄化後1株当たり利益(特別費用・利益を除く)*$0.89
$0.85
$0.78
5%
14%
地域別売上高海外部門$7,425
$7,452
$6,614
-
12%
北米部門1,687
1,644
1,643
3%
3%
その他47
43
53
n/m
n/m
$9,159
$9,139
$8,310
-
10%
(単位:100万)四半期変化率2024年
9月30日締め2024年
6月30日締め2023年
9月30日締め前四半期比前年同期比部門別売上高デジタル&統合$1,088
$1,050
$982
4%
11%
貯留層挙動1,823
1,819
1,680
-
9%
坑井建設3,312
3,411
3,430
-3%
-3%
生産システム3,103
3,025
2,367
3%
31%
その他(167)
(166)
(149)
n/m
n/m
$9,159
$9,139
$8,310
-
10%
部門別税引き前営業利益
デジタル&統合$386
$325
$314
19%
23%
貯留層挙動367
376
344
-2%
7%
坑井建設714
742
759
-4%
-6%
生産システム519
473
319
10%
63%
その他(84)
(62)
(53)
n/m
n/m
$1,902
$1,854
$1,683
3%
13%
部門別税引き前営業利益率
デジタル&統合35.5%
31.0%
32.0%
456 bps
353 bps
貯留層挙動20.1%
20.6%
20.5%
-53 bps
-37 bps
坑井建設21.5%
21.7%
22.1%
-19 bps
-58 bps
生産システム16.7%
15.6%
13.5%
110 bps
325 bps
その他n/m
n/m
n/m
n/m
n/m
20.8%
20.3%
20.3%
48 bps
51 bps
SLBは、OneSubsea合弁事業の設立に関連して、2023年第4四半期にAkerのサブシ―事業を買収しました。買収された事業は、2024年第3四半期に5億3,200万ドルの売上高を生み出しました。この買収の影響を除くと、SLBの2024年第3四半期のグローバル売上高は前年同期比で4%増加し、第3四半期の海外売上高は前年同期比で4%増加し、生産システムの第3四半期の売上高は前年同期比で9%増加しました。*これらはGAAPベースではない財務指標です。詳細については、「部門」および「補足情報」のセクションを参照してください。n/m = not meaningful(非適用)SLB、マクロ環境の警戒感が高まるなか、マージンと収益を拡大
「SLBの第3四半期は好調な業績となり、調整後EBITDA利益率の通期目標25%以上を達成し、収益成長とマージン拡大を実現しました」と、SLBのオリビエ・ル・プェッシュ最高経営責任者(CEO)は述べています。「これらの結果は、当社のコスト最適化への継続的な取り組み、デジタル製品およびソリューションの導入拡大、深海およびガスに関する長期プロジェクトの寄与によるものです。
「海外の生産者のなかには原油価格の下落と世界的な供給過多を理由に、支出に対し及び腰の姿勢もみられ、米国における陸上活動は依然として低迷しています。活動における成長が短期的に鈍化した環境となりましたが、当社は好調な業績をあげることができました。中東・アジアおよび北米のオフショア事業では売上高が増加しましたが、中南米での減少により相殺される格好となりました。一方、欧州・アフリカは安定的に推移しています」と、ル・プェッシュは述べています。
顧客がクラウドコンピューティングと自動化に注目するなか、デジタル部門が業績を牽引
「デジタルテクノロジーが業界全体を大きく変えるような影響をもたらすなか、デジタル&統合の売上高は4%増加しました。これは、デジタルビジネスの牽引によるもので、同部門の売上高は前四半期比で7%、前年同期比で25%増加しています。デジタル&統合の税引き前セグメント営業利益率は、主にデジタルビジネスが牽引し、前四半期比で4.56ポイント拡大しました。
「当社のお客さまは、計画サイクルの時間短縮、自動化の促進、効率性の向上のために、デジタル技術をますます活用するようになってきています。当社のクラウドベースのプラットフォームは、エネルギー・バリューチェーン全体にわたってデータとAIを活用するために不可欠なツールとして登場し、データ主導の意思決定と業務の合理化を実現しています。9月に開催されたSLBデジタルフォーラムには、1,000人を超えるお客様とパートナーの方々をお迎えし、それぞれの先進技術を共有し、共同でイノベーションに取り組み、新たなデジタル機会を模索するなど、この分野における当社のリーダーシップが十分に発揮されたイベントとなりました。
「イベントでは、NVIDIA、Amazon Web Services、アラムコなどとの新たなコラボレーションやパートナーシップについて発表しました。また、エネルギー・バリューチェーン全体にわたるワークフローに生成AIをはじめとする先進的なAI機能を統合するデータおよびAIプラットフォーム、Lumi™を発表しました。詳細は、本リリースの「四半期ハイライト」をご覧ください。
「中核事業部門(貯留層挙動、坑井建設、生産システム)の売上高は、前四半期比ほぼ横ばいとなりました。生産システムの売上高は前四半期比で3%増加し、四半期ベースの売上高としては過去最高を記録しました。また、税引き前営業利益率も9四半期連続で前年同期を上回りました。貯留層挙動の売上高は前四半期比ほぼ横ばいでしたが、坑井建設の売上高は掘削活動の減少により3%減少しました」と、ル・プェッシュは述べています。
SLBはキャッシュフローが潤沢で、株主への利益還元を加速
「全体として、第3四半期は調整後EBITDA利益率25.6%と、前四半期比0.55ポイントの増加となりました。営業キャッシュフローは24億5,000万ドル、フリーキャッシュフローは18億1,000万ドルでした。さらに、自社株買い戻しと配当を通じて、株主の皆様に9億ドル近くを還元し、今年の9か月間の株主還元総額は23億8,000万ドルとなりました。
「潤沢なキャッシュフローと今後も力強いキャッシュフロー創出が可能という見通しのもと、当社は現在の株価水準を活かして自社株買いプログラムを加速しています。この結果、年初に発表した株主還元30億ドルというコミットメントを上回る見込みです。
「SLBチームの揺るぎない献身と目を見張るような業務遂行力には感謝しています。私たちは常にお客さまと株主の皆さまに対し価値を提供し続けています」と、ル・プェッシュは述べています。
海外部門、デジタル部門、コスト最適化に引き続き注力
「コモディティ価格の下落により、短期的な資本支出や裁量的支出に対してより慎重な姿勢を示すお客さまも見受けられますが、多くのプロジェクトは計画通りに進んでいます。最近の地政学的な出来事は、長期的なエネルギー安全保障と供給の混乱の可能性を抑えることの重要性をさらに浮き彫りにしました。
「SLBは、海外、深海、ガス市場における長期サイクルのプロジェクトへの独自の取り組みを活かし、日々進化する市場環境に対応すべく準備を整えています。また、SLBのデジタル分野におけるリーダーシップと、炭素回収・貯留や地熱といった新しい低炭素市場におけるプレゼンスの拡大が、よりバランスのとれたポートフォリオの構築を支えています。
「マクロ環境の影響により、ここ数ヶ月間における上流部門の支出増加率が鈍化していますが、当社は今後数年間、上流部門への投資が継続するとみています。このような状況において、当社は国際的なリーダーシップ、好調なデジタル販売、現在取り組んでいるコスト最適化イニシアティブに支えられ、力強いキャッシュフローを実現し、通年で25%以上の調整後EBITDA利益率を達成できると考えています。
「全体として、引き続き当社の事業はさらなる利益率の改善と株主への利益還元を実現できる体制にあります」と、ル・プェッシュは述べています。
その他の出来事
当四半期中、SLBは普通株式1,130万株を5億100万ドルで買い戻し、今年度の9か月間においては合計2,660万株を総額12億4,000万ドルで買い戻しました。
2024年10月17日、SLBはカナダのアルバータ州にあるパリサー鉱区の権益売却について、最終契約を締結しました。この取引は、規制当局の承認およびその他の慣例的な完了条件に従い、2024年第4四半期後半に完了する予定です。
2024年10月17日、SLB取締役会は2024年12月4日時点で登録されている株主に対し、発行済み普通株式1株当たり0.275ドルの四半期現金配を2025年1月9日に支払うことを承認しました。
第3四半期の地域別売上高
(単位:100万)四半期変化率2024年
9月30日締め2024年
6月30日締め2023年
9月30日締め前四半期比前年同期比北米$1,687
$1,644
$1,643
3%
3%
中南米1,689
1,742
1,681
-3%
-
欧州・アフリカ*2,434
2,442
2,091
-
16%
中東・アジア3,302
3,268
2,842
1%
16%
消去など47
43
53
n/m
n/m
$9,159
$9,139
$8,310
-
10%
海外部門$7,425
$7,452
$6,614
-
12%
北米部門$1,687
$1,644
$1,643
3%
3%
SLBは、OneSubsea合弁事業の設立に関連して、2023年第4四半期にAkerのサブシー事業を買収しました。買収された事業は、2024年第3四半期に5億3,200万ドルの売上高を生み出しました。この買収の影響を除くと、SLBの2024年第3四半期のグローバル売上高は前年同期比で4%増加し、第3四半期の海外売上高は前年同期比で4%増加しました。*ロシアおよびカスピ海地域を含みます。n/m = not meaningful(非適用)海外部門
中南米の売上高は、16億9,000万ドルで前四半期比3%減となりました。これはブラジルでの生産システムの販売減少と、メキシコおよびガイアナでの掘削活動の減少によるものです。前年同期比では、アルゼンチンでの堅調な活動とブラジルでの生産システムの販売増加が、メキシコでの掘削活動の減少によって相殺され、売上高は横ばいとなりました。
欧州・アフリカの売上高は24億4,000万ドルで、前四半期比横ばいとなりました。これは北アフリカで人工リフト収益が増加した一方、スカンジナビアでの海底生産システムの販売減少とサブサハラアフリカにおける掘削、介入、坑井刺激活動の減少により相殺されたことによるものです。前年同期比では、主にスカンジナビアで買収したAkerのサブシー事業と、北アフリカにおける掘削、介入、坑井刺激活動の増加により、売上高は16%増となりました。
中東・アジアの売上高は33億ドルで、前四半期比1%増となりました。これは、オーストラリア、サウジアラビア、イラク、クウェート、カタールにおける生産システムの好調な販売、東アジアとアラブ首長国連邦での掘削の増加が、エジプトとインドの不振を相殺したことによるものです。前年同期比では、坑井刺激、介入、評価活動の増加に加え、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、イラク、クウェート、カタール、オマーンにおける生産システムの販売増加により、売上高は16%増となりました。東アジアおよびインドネシアでの掘削の増加、オーストラリアにおけるAkerのサブシー事業の買収も、前年同期比の成長に寄与しました。
北米部門
北米の売上高は16億9,000万ドルで、前四半期比3%増となりました。米国メキシコ湾での生産システムの好調な販売、カナダの陸上での掘削増加があった一方、米国の陸上での掘削による売上減により一部相殺された格好となりました。前年同期比では、米国メキシコ湾での海底生産システムの販売増加と評価、坑井刺激活動の増加した一方、米国の陸上での掘削による売上減により一部相殺され、売上高は3%増となりました。
第3四半期の部門別業績
デジタル&統合
(単位:100万)四半期変化率2024年
9月30日締め2024年
6月30日締め2023年
9月30日締め前四半期比前年同期比売上高海外部門$830
$757
$737
10%
13%
北米部門258
291
242
-11%
6%
その他-
2
3
n/m
n/m
$1,088
$1,050
$982
4%
11%
税引き前営業利益$386
$325
$314
19%
23%
税引き前営業利益率35.5%
31.0%
32.0%
456 bps
353 bps
n/m = not meaningful(非適用)デジタル&統合の売上高は10億9,000万ドルで、前四半期比4%増となりました。これは資産パフォーマンス・ソリューション(APS)収入が横ばい推移した一方、デジタル収入が増加したことによるものです。デジタル収入は、クラウド、AI、エッジ技術プラットフォームの国際的な採用拡大を背景に、前四半期比7%増となりました。前年同期比では、APS収入が3%減少した一方、デジタル収入が25%増加し、売上高は11%増となりました。
デジタル&統合の税引き前営業利益率は36%で、前四半期比4.56ポイントの増加となりました。これはおもに、デジタル製品・ソリューションの採用拡大とコスト効率化により、デジタル部門の収益性が改善したことによるものです。前年同期比では、APS償却費の増加およびガス価格の下落の影響によるAPS事業の収益性低下により一部相殺されたものの、デジタル部門の収益性向上により税引き前営業利益率は3.53ポイント拡大しました。
貯留層挙動
(単位:100万)四半期変化率2024年
9月30日締め2024年
6月30日締め2023年
9月30日締め前四半期比前年同期比売上高海外部門$1,676
$1,684
$1,554
-
8%
北米部門145
134
125
8%
16%
その他2
1
1
n/m
n/m
$1,823
$1,819
$1,680
-
9%
税引き前営業利益$367
$376
$344
-2%
7%
税引き前営業利益率20.1%
20.6%
20.5%
-53 bps
-37 bps
n/m = not meaningful(非適用)貯留層挙動の売上高は18億2,000万ドルで、前四半期比横ばいとなりました。坑井刺激による収入が横ばいとなり、介入活動が増加する一方、評価活動の減少がこれを相殺する格好となりました。地域別では、北米および中南米のオフショアの売上高が増加しましたが、欧州・アフリカおよび中東・アジアでの減少により一部相殺されました。前年同期比では、評価活動の減少により一部相殺されたものの、刺激活動および介入活動の増加により、売上高は9%増となりました。
貯留層挙動の税引き前営業利益率は20%で、介入の収益性改善により一部相殺されたものの、評価の収益性が低下したことにより、前四半期比で0.53ポイント縮小しました。前年同期比では、テクノロジーミックスの問題により、税引き前営業利益率は0.37ポイント縮小しました。
坑井建設
(単位:100万)四半期変化率2024年
9月30日締め2024年
6月30日締め2023年
9月30日締め前四半期比前年同期比売上高海外部門$2,675
$2,768
$2,707
-3%
-1%
北米部門581
592
663
-2%
-12%
その他56
51
60
n/m
n/m
$3,312
$3,411
$3,430
-3%
-3%
税引き前営業利益$714
$742
$759
-4%
-6%
税引き前営業利益率21.5%
21.7%
22.1%
-19 bps-58 bps n/m = not meaningful(非適用)坑井建設の売上高は33億1,000万ドルと、測定器および流体の低調な販売に伴い、前四半期比および前年同期比で3%減となりました。これは、中南米、米国、サウジアラビアでの掘削活動の減少によるものです。
坑井建設の税引き前営業利益率は22%で、前四半期比0.19ポイント、前年同期比0.58ポイント低下しました。これは北米および海外での活動の減少によるものです。
生産システム
(単位:100万)四半期変化率2024年
9月30日締め2024年
6月30日締め2023年
9月30日締め前四半期比前年同期比売上高海外部門$2,373
$2,378
$1,740
-
36%
北米部門723
640
626
13%
15%
その他7
7
1
n/m
n/m
$3,103
$3,025
$2,367
3%
31%
税引き前営業利益$519
$473
$319
10%
63%
税引き前営業利益率16.7%
15.6%
13.5%
110 bps325 bps SLBは、OneSubsea合弁事業の設立に関連して、2023年第4四半期にAkerのサブシー事業を買収しました。買収された事業は、2024年第3四半期に5億3,200万ドルの売上高を生み出しました。この買収の影響を除くと、生産システムの第3四半期売上高は前年同期比で9%増加しました。n/m = not meaningful(非適用)生産システムの売上高は31億ドルで、前四半期比3%増となりました。これは、海底生産システムおよび中流生産システムの販売減少により一部相殺されたものの、地上生産システム、坑井仕上げ、人工リフトの販売が増加したことによるものです。前年同期比では、主にAkerのサブシー事業買収とポートフォリオ全体における海外販売の好調により、売上高は31%増となりました。
生産システムの税引き前営業利益率は17%で、前四半期比1.10ポイント拡大しました。これは地上生産システム、坑井仕上げ、人工リフトの収益性が改善したことによるものです。前年同期比では、地上生産システム、人工リフト、バルブの収益性改善により、税引き前営業利益率は3.25ポイント拡大しています。
四半期ハイライト
中核事業
契約獲得
SLBは、特に海外部門およびオフショア盆地において、SLBの中核的な強みと一致する新たな契約の獲得を続けています。注目すべき契約は以下の通りです。
アラブ首長国連邦では、SLB、ADNOCドリリング、パターソンUTIが、合弁事業(JV)であるターンウェル・インダストリーズLLC OPCの設立を発表しました。このJVは、アラブ首長国連邦の非在来型石油・ガス開発計画の促進に重点を置き、まずは2025年末までに144本の坑井を完成させる予定です。SLBは、掘削、坑井刺激法、坑井仕上げにおける統合サービス、プロジェクト管理、デジタル機能、地下サポートを提供します。
クウェートでは、クウェート石油会社(KOC)がSLBにクウェート南部および東部での掘削および坑井の引き渡しを行う一括請負(LSTK)形式による掘削請負契約を発注しました。SLBは3年間にわたって141本の坑井の計画、建設、掘削を管理します。このLSTK契約により、技術の効率性向上と迅速な導入が可能になります。
オマーンでは、Shell Development Oman LLCがSLBに、ブロック10およびブロック11の最大23の坑井を対象とする2年間の統合坑井建設契約を発注しました。この契約は、さらに3年間の延長が可能となっています。SLBは、ビット、掘削ツール、セメンチング、掘削液、掘削サービス、泥水検層を提供します。
北海において、BPはSLB OneSubsea™とSubsea7に、英領北海のアバディーンの240キロメートル東に位置するMurlach開発(旧Skua油田)の統合エンジニアリング、調達、建設、および設置契約を発注しました。Murlachプロジェクトでは、SLB OneSubseaの設定可能で標準化された垂直モノボア・ツリー・システムを英領北海で初めて導入します。Subsea7が船舶を使用して導入し、リグの稼働日数を削減します。
ブラジルでは、ペトロブラスがSLB OneSubseaに2つの超深海プロジェクトに関する主要契約を発注しました。この契約は、標準化されたプレソルト海中生産システムおよびサービスを対象としており、サントス盆地のAtapuおよびSepia油田の開発を目的としています。SLB OneSubseaは、ペトロブラス標準に準拠したプレソルト垂直ツリー、海中配電ユニット、海中制御システムおよびパイプラインシステムを提供し、さらに、関連する設備の設置、試運転およびフィールド寿命サービスを行います。これらのプロジェクトはペトロブラスのプレソルト投資をさらに増やすものであり、ペトロブラスはそれぞれ22万5,000/日バレルの原油生産能力と1,000万立方メートル/日のガス処理能力を持つ2つのFPSOプラットフォームを新たに追加することになります。
また、ブラジルでは、EquinorがSLBに2028年の原油生産開始が予定されているライア・プロジェクトの深海開発に関する契約を発注しました。SLBは、6つの坑井に対して方向掘削サービス、流体、セメンチング、検層・坑井仕上げツールを提供します。この地域には、10億バレル以上の原油に相当する天然ガスおよびコンデンセートが埋蔵されています。
さらにブラジルでは、ペトロブラスがSLBにバイア州の最大200システムを対象としたカプセル化された水中ポンプサービスの提供に関する契約(期間10年)を発注しました。SLBの設備・サービスの信頼性と卓越性が、このパフォーマンスベース契約につながりました。
ノルウェー沖では、EquinorはSLBに広範な業務にわたる統合掘削および貯留層評価に関する複数年契約を発注しました。これには、ノルウェー大陸棚での探査掘削キャンペーンのための統合掘削およびワイヤーライン・サービス、Trollプロジェクト第3フェーズ第2ステージのためのIriSphere™ ルック・アヘッド・ホワイル・ドリリング・サービス、バレンツ海での探査掘削キャンペーンのためのワイヤーライン・サービス、Aasta Hansteen油田の寿命を延ばすタイバックの構築を目的としたイルパ海底開発における掘削およびワイヤーライン・サービスなどがあります。この統合領域契約に基づく作業は2025年に開始予定です。
ナミビアでは、ある事業者がSLBに坑井建設および貯留層の特性評価サービスに関する3年間の統合契約を発注しました。この契約には、SLB Ora™インテリジェント・ワイヤーライン・フォーメーション・テスティング・プラットフォームの利用が含まれています。テクノロジーとイノベーション
当四半期における注目すべきテクノロジーの導入と展開には次のようなものが含まれます。
米国では、エクソンモービルとSLBがパーミアン盆地で最長となる坑井セクションで協力し、セカンド・ボーン・スプリング・フォーメーションで史上初の4マイルの坑井を実現しました。SLBのPowerDrive Orbit G2™ロータリー・ステアラブル・システムと頑丈なパッド設計を活用し、坑内の過酷な条件下において、複雑な高角度でステアリングを行うことで、シングルラン・ラテラルを実現しています。このアプローチにより、掘削時間を大幅に短縮することができ、16.4日で坑井を引き渡すことができました。
クウェートでは、SLBとKOCは、分布型温度センシング、3Dファーフィールド・ソニック・サービス、プロダクション検層ツールを統合した高度な坑井介入ワークフローを実施しました。SLBは、ACTive™リアルタイム坑内コイルチューブサービスの導入により、詳細な貯留層分析を提供し、設計された坑井刺激流体の正確な展開を可能にしました。この介入により、重要な逸泥が発生している場所が特定され、周辺の微小な亀裂がマッピングされ、水の取り込みパターンが改善され、最終的に近隣の4つの油井から1日あたり200バレルの石油の増産へとつながりました。1つの休止中の油井では、介入後に1日あたり1,800バレルの石油が生産されました。 この成功に基づき、KOCはSabriyah Mauddud flankの全域にこのワークフローを拡大することを承認し、4つの油井で同様の介入を行う予定です。
アンゴラでは、SLBとトタルエナジーズが、効率的でリスクの低い砂岩刺激ソリューションであるOneSTEP EF™をカネラ油田で初めて洋上に適用しました。対象となる坑井は砂岩貯留層にあり、泥壁、逸泥、有機堆積物、沈泥、粘土、微粒子の移動など、さまざまな損傷メカニズムに直面していました。 ソリューション適用後、その坑井の流量は250%増加し、トタルエナジーズのアンゴラにおける最大の採掘井となりました。脱炭素
SLBは実用的で定量的に証明されたソリューションを活用した、排出量と環境への影響を削減するテクノロジーの開発および導入に焦点を当てています。代表例としては次のようなものがあります。
米国では、SLB OneSubseaがC-Powerと覚書を締結し、波のエネルギーを変換して、より低コストで低炭素な海中エネルギー用途の電力として利用する方法を模索することになりました。米国エネルギー省が共同スポンサーを務めるこの共同産業プロジェクトは、SLB OneSubseaがインテグレーション・アライアンス・パートナーであるSubsea7と協力して実施します。
ノルウェーでは、SLBとEquinorが世界初の洋上電動ライトストリング・コイルチューブ・パッケージを成功裏に導入しました。この革新的なパッケージは、従来の洋上ワイヤーラインとコイルチューブの能力のギャップを埋めるために、Equinorと共同で設計されたものです。従来のコイルチューブ・パッケージと比較すると、ライトストリング・パッケージは、リグの床面積を48%削減し、乗組員数を33%削減し、リグの準備やメンテナンス等にかかる時間を最大75%削減します。ライトストリング・コイルチューブ・パッケージは、初回の使用時に、坑内の清掃作業を従来のワイヤーラインと比べて75%高速化しました。デジタル
SLBは、大規模なデジタルテクノロジーを導入して、お客様との連携でテクノロジーとワークフローをクラウドに移行し、AI対応の新機能を採用するとともに、インサイトを活用してパフォーマンスを向上させています。当期の注目すべきハイライトは以下のとおりです。
エネルギー・バリューチェーン全体のワークフローに、生成AIを含む高度なAI機能を組み入れたLumiデータ&AIプラットフォームを発表しました。このオープンでセキュアなモジュール式プラットフォームにより、地下、地上、計画、運用にまたがる質の高いデータへのアクセスが可能となり、領域横断的なコラボレーションが増加し、エンタープライズレベルの意思決定の質とスピードを向上させる新たなインテリジェンスとインサイトがリリースされます。
SLBとNVIDIAは、長年にわたる協力関係をさらに強化し、エネルギー業界向けの生成AIソリューションを開発することを発表しました。SLBはNVIDIAと協力して、地下探査、生産オペレーション、データ管理など、データ集約型のエネルギー分野における特定のニーズと要件に合わせてモデルを構築し、最適化します。この提携により、Delfi™デジタル・プラットフォームやLumiデータおよびAIプラットフォームを含め、SLBのグローバル・プラットフォーム全体にわたる業界向け生成AIモデルの開発と展開が加速されることになります。
SLBとAmazon Web Services(AWS)は、Delfiデジタル・プラットフォームからのアプリケーションへのアクセスを拡大すべく、提携を拡大すると発表しました。AWSのEnergy Data Insightsは、SLBの新しいLumiデータおよびAIプラットフォームとの互換性も提供します。また、SLBとAmazonは、低炭素技術の展開を模索すべく複数年にわたる戦略的枠組協定を締結しました。
SLBとパロアルトネットワークスは、エネルギーセクターのサイバーセキュリティ強化に向けた共同事業の拡大を発表しました。本拡大により、SLBのクラウド・エッジ技術およびエネルギー業界における専門知識と、パロアルトネットワークスの業界横断的なプラットフォームベースのサイバーセキュリティ・ソリューションの組み合わせが実現します。SLBは自社のセキュリティ・インフラを最前線で維持できるだけでなく、デジタル・ソリューションや人工知能の採用が加速している中で、進化するサイバー脅威に対応する将来的なソリューション強化の推進にも貢献します。
SLBとアラムコは、産業部門における温室効果ガス排出量の削減を支援するデジタルソリューションを共同開発、商業化、利用することを目的とした契約を締結しました。この契約により、SLBのデジタル・サステナビリティ・プラットフォーム上で複数のデジタルソリューションを開発する枠組みが確立され、企業は排出量の測定、報告、検証にかかる負担が軽減されることで、ネットゼロに向けた進捗を加速させることが可能になります。
オーストラリアでは、ウッドサイド・エナジーがSLBと3年間のデジタル枠組み契約を締結しました。この契約には、グローバルな地下データ管理、ソフトウェアのプロビジョニング、Delfiオンデマンド貯留層シミュレーション、オンサイト・サポートサービスが含まれています。SLBは、ウッドサイド・エナジーがエンタープライズ規模のデータ管理ソリューションを標準化できるよう支援するとともに、貯留層シミュレーション用のDelfiプラットフォームを通じて、ソフトウェア製品とコンピューティングのスケーラビリティを提供します。ニュー・エナジー
SLBは、以下の活動を含む革新的技術と戦略的提携を通じて、低炭素エネルギーシステムへの世界的な移行に引き続き取り組みます。
ネバダ州では、SLBは持続可能なリチウム生産において画期的な成果を達成しました。SLBの地下に関する専門知識と、直接リチウム抽出法(DLE)などの先進技術の表面工学を組み合わせた独自の統合ソリューションにより、SLBは従来の方法のわずか10%の土地面積で、500倍の速さでリチウムを生産することが可能になりました。このプラントは、他のリチウム採掘技術と比較して、使用する水、エネルギー、試薬の量を大幅に削減しつつ、ブラインから96%のリチウムを回収できることが実証されています。
米国では、SLBとAker Carbon Captureの合弁会社であるSLB Capturi™が、米国湾岸の製紙工場における大規模な炭素回収プラントの基本設計(FEED)契約をパートナーのCO280 Solutionsから受注しました。本プロジェクトでは年間80万トンの炭素排出削減を目指しており、恒久的で検証可能かつ低価格な二酸化炭素除去(CDR)も提供される予定です。これは、SLB CapturiとCO280が米国およびカナダの製紙業界における大規模なCDRプロジェクトの開発で提携すること、およびMicrosoft ®と提携して炭素除去のバリューチェーン全体を拡大することを最近発表したことに続くものです。
また、米国では、SLB Capturiが米国エネルギー省のクリーンエネルギー実証局から2つの炭素回収プロジェクトについて第1段階の資金提供を受けています。2024年8月にFEED調査を開始したこれらのプロジェクトでは、ワイオミング州のBasin ElectricのDry Fork発電所とミシシッピ州のInternational PaperのVicksburg Containerboard Millに炭素回収システムを導入します。これらのプロジェクトに関して、ワイオミング州ではTDA Researchと、ミシシッピ州ではRTI International、International Paper、Amazonと提携して実施されます。これらのプロジェクトの目的は、年間27万8,000トンのCO2を回収することであり、排出量の大幅削減を達成するための初期段階における炭素回収技術の可能性を示すことにあります。
ノルウェーでは、SLBが坑井の完全性評価ソリューションを立ち上げました。このソリューションは、成熟または閉鎖された油田およびガス田における坑井の完全性リスクを定量化することで、炭素貯留サイトの選定と評価を簡素化するものです。SLBのソリューションは、高度な故障モード、影響、致命度解析を取り入れており、潜在的なリーク経路、坑井のバリア、故障メカニズム、およびその結果を評価します。これにより、顧客が各坑井に関連するリスクを把握し、修復戦略に関する情報を提供し、最終的にプロジェクトの実現可能性を評価するのに役立ちます。財務諸表
要約連結損益計算書
(単位:100万、ただし1株当たりの金額を除く)
第3四半期9か月9月30日締め2024
2023
2024
2023
売上高$9,159
$8,310
$27,005
$24,145
利息およびその他の収入(1)96
73
265
247
経費売上原価(1)7,237
6,592
21,506
19,378
研究・エンジニアリング187
186
557
524
一般管理費90
81
305
268
合併および統合(1)33
-
60
-
リストラクチャリング(1)65
-
176
-
利息136
129
381
373
税引き前利益(1)$1,507
$1,395
$4,285
$3,849
税金費用(1)289
259
824
722
純利益(1)$1,218
$1,136
$3,461
$3,127
非支配持分に帰属する純利益(1)32
13
95
36
SLBに帰属する純利益(1)$1,186
$1,123
$3,366
$3,091
SLBの希薄化後1株当たり利益(1)$0.83
$0.78
$2.34
$2.14
平均流通株式数1,417
1,424
1,425
1,424
希薄化後平均流通株式数1,432
1,442
1,441
1,442
経費に含まれる減価償却費(2)$640
$579
$1,871
$1,703
(1)詳細は「特別費用・利益」の項をご覧ください。
(2)有形固定資産の償却および無形資産の償却、探査データ費用、APS投資を含みます。
要約連結貸借対照表
(単位:100万)
2024年2023年資産の部9月30日
12月31日
流動資産現金および短期投資$4,462
$3,989
売掛金8,260
7,812
棚卸資産4,573
4,387
その他の流動資産1,506
1,530
18,801
17,718
関連会社への投資1,744
1,624
固定資産7,360
7,240
のれん14,559
14,084
無形資産3,122
3,239
その他の資産4,189
4,052
$49,775
$47,957
負債および株主資本の部流動負債買掛金・未払負債$10,346
$10,904
概算所得税債務888
994
短期借入金・長期債務の1年以内返済分1,059
1,123
未払配当金406
374
12,699
13,395
長期債務11,864
10,842
その他の負債2,484
2,361
27,047
26,598
株主資本22,728
21,359
$49,775
$47,957
流動性
(単位:100万)
流動性内訳2024年
9月30日
2024年
6月30日
2023年
9月30日
2023年
12月31日
現金および短期投資$4,462
$4,003
$3,735
$3,989
短期借入金・長期債務の1年以内返済分(1,059)
(1,033)
(1,998)
(1,123)
長期債務(11,864)
(12,156)
(11,147)
(10,842)
純負債(1)$(8,461)
$(9,186)
$(9,410)
$(7,976)
流動性増減の詳細を以下に示します。 9か月
第3
9か月
四半期
9月30日締め2024
2024
2023
純利益$3,461
$1,218
$3,127
特別利益・費用(税引き後)(2)231
92
(28)
3,692
1,310
3,099
減価償却(3)1,871
640
1,703
株式報酬費用244
71
218
運転資金の増減(1,731)
313
(1,353)
その他136
115
(52)
営業活動によるキャッシュフロー4,212
2,449
3,615
設備投資(1,322)
(460)
(1,345)
APS投資(390)
(134)
(391)
資産計上された探査データ(141)
(50)
(121)
フリーキャッシュフロー(4)2,359
1,805
1,758
支払配当金(1,144)
(393)
(961)
株式買い戻し(1,236)
(501)
(594)
従業員持株制度による受取金244
124
276
事業買収・投資(取得した現金を控除)(552)
(47)
(280)
ブルーチップ・スワップ証券の購入(136)
(60)
(169)
ブルーチップ・スワップ証券の売却による受取金92
41
91
リバティーの株式売却による受取金-
-
137
株式報酬の決済純額にかかる税金(86)
(8)
(162)
その他27
(12)
(194)
為替レートの変動の影響を除く純負債の(増加)減少(432)
949
(98)
為替レートの変動が純負債に及ぼす影響(53)
(224)
20
純負債の(増加)減少(485)
725
(78)
純負債(期首)(7,976)
(9,186)
(9,332)
純負債(期末)$(8,461)
$(8,461)
$(9,410)
(1)
「純負債」は、負債総額から現金と短期投資を差し引いた額です。純負債は負債の返済に充当できる現金と投資額を反映しているため、SLBの負債水準に関する有益な情報を提供すると経営陣は考えています。純負債は非GAAP財務指標であり、総負債と併せて考慮するものであり、これらの代替あるいはこれらに優先するものと見なさないようにしてください。
(2)
詳細は「特別費用・利益」の項をご覧ください。
(3)
有形固定資産の償却および無形資産の償却、探査データ費用、APS投資を含みます。
(4)
「フリーキャッシュフロー」とは、営業活動によるキャッシュフローから、設備投資、APS投資、資産計上された探査データ費用を控除した金額です。フリーキャッシュフローは当社にとって重要な流動性指標であり、投資家ならびに経営陣にとって、現金を創出するSLBの事業能力の指標として有益であると経営陣は考えています。事業の必要性を満たし債務を果たせば、この現金を用いて当社の将来の成長に再投資したり、配当金支払いや自社株買い戻しにより株主に還元することができます。フリーキャッシュフローは、裁量的費用で使用できる残余キャッシュフローではありません。フリーキャッシュフローは非GAAP財務指標であり、営業活動によるキャッシュフローと併せて考慮するものであり、これらの代替あるいはこれらに優先するものと見なさないようにしてください。
特別費用・利益
2024年第3四半期および通期業績発表では、米国で一般的に認められた会計原則(GAAP)に基づく財務業績に加え、非GAAPによる財務業績(SECの規則Gに基づく)を提示しています。「流動性」の項目に示された非GAAP財務指標に加え、特別費用・利益を除く純利益、ならびにこれに基づく指標(特別費用・利益を除く希薄化後EPS、SLBに帰属するSLBの純利益(特別費用・利益を除く)、特別費用・利益を除く実効税率、調整EBITDAおよび調整EBITDA利益率)は非GAAP財務指標です。経営陣は、これらの財務指標から特別費用・利益を除外することで、SLBの基本的な業績と営業動向についての有用な視点が得られ、期間ごとのSLBの業務を評価する手段になると考えています。これらの指標はまた、一定の奨励給を判断する上での業績指標として経営陣が用います。上記の非GAAP財務指標は、GAAPに基づく財務業績の他の指標と併せて検討するものであり、これらの指標の代替あるいはこれらに優先するものと見なさないようにしてください。一部のそのような非GAAP財務指標と対応するGAAP指標の差異調整を以下に示します。調整EBITDAと対応するGAAP指標の差異調整は、「補足情報」の項(質問9)をご覧ください。
(単位:100万、ただし1株当たりの金額を除く)
2024年第3四半期税引き前税額非支配
持分純額希薄化後
EPSSLBに帰属する純利益(GAAPベース)$1,507
$289
$32
$1,186
$0.83
リストラクチャリング(1)65
10
-
55
0.04
合併および統合(2)47
10
7
30
0.02
SLBに帰属する純利益(特別費用・利益を除く)$1,619
$309
$39
$1,271
$0.89
2024年第2四半期税引き前税額非支配
持分純額希薄化後
EPSSLBに帰属する純利益(GAAPベース)$1,421
$276
$33
$1,112
$0.77
リストラクチャリング(1)111
17
-
94
0.07
合併および統合(2)31
5
8
18
0.01
SLBに帰属する純利益(特別費用・利益を除く)$1,563
$298
$41
$1,224
$0.85
2024年9か月税引き前税額非支配
持分純額希薄化後
EPSSLBに帰属する純利益(GAAPベース)$4,285
$824
$95
$3,366
$2.34
リストラクチャリング(1)176
27
-
149
0.10
合併および統合(3)103
21
20
62
0.04
SLBに帰属する純利益(特別費用・利益を除く)$4,564
$872
$115
$3,577
$2.48
2023年9か月税引き前税額非支配
持分純額希薄化後
EPSSLBに帰属する純利益(GAAPベース)$3,849
$722
$36
$3,091
$2.14
リバティー株式の売却による利益(4)(36)
(8)
-
(28)
(0.02)
SLBに帰属する純利益(特別費用・利益を除く)$3,813
$714
$36
$3,063
$2.12
(1)
要約連結損益計算書のリストラクチャリングに分類されています。
(2)
2024年第3四半期には、これらの費用のうち1,400万ドルが要約連結損益計算書の売上原価に分類され、残りの3,300万ドルは合併および統合に分類されています。2024年第2四半期には、これらの費用のうち1,500万ドルが売上原価に分類され、残りの1,600万ドルは合併および統合に分類されています。
(3)
2024年度の9か月間において、これらの費用のうち4,300万ドルは要約連結損益計算書の売上原価に分類され、残りの6,000万ドルは合併および統合に分類されています。
(4)
要約連結損益計算書の利息およびその他の収入に分類されています。
2023年度第3四半期に特別費用または利益はありませんでした。
部門別
(単位:100万) 四半期2024年9月30日締め2024年6月30日締め2023年9月30日締め売上高税引き前
利益
売上高税引き前
利益
売上高税引き前
利益
デジタル&統合$1,088
$386
$1,050
$325
$982
$314
貯留層挙動1,823
367
1,819
376
1,680
344
坑井建設3,312
714
3,411
742
3,430
759
生産システム3,103
519
3,025
473
2,367
319
消去など(167)
(84)
(166)
(62)
(149)
(53)
税引き前セグメント営業利益1,902
1,854
1,683
全社など(187)
(191)
(182)
受取利息(1)36
29
20
支払利息(1)(132)
(129)
(126)
特別費用・利益(2)(112)
(142)
-
$9,159
$1,507
$9,139
$1,421
$8,310
$1,395
(単位:100万) 9か月2024年9月30日締め2023年9月30日締め売上高税引き前
利益
売上高税引き前
利益
デジタル&統合$3,091
$965
$2,822
$901
貯留層挙動5,369
1,082
4,826
892
坑井建設10,090
2,145
10,052
2,162
生産システム8,946
1,392
6,888
802
消去など(491)
(180)
(443)
(102)
税引き前セグメント営業利益5,404
4,655
全社など(568)
(536)
受取利息(1)98
57
支払利息(1)(370)
(363)
特別費用・利益(2)(279)
36
$27,005
$4,285
$24,145
$3,849
(1)
セグメントの業績に含まれる額を除きます。
(2)
詳細は「特別費用・利益」の項をご覧ください。
補足情報
よくある質問
1)
2024年通期の資本投資の指針はどのようになっていますか?
2024年度通期の資本投資(設備投資、探査データ費用、APS投資)は、引き続き約26億ドルと予想しています。これは2023年度通期と同水準です。
2)
2024年第3四半期の営業活動によるキャッシュフローとフリーキャッシュフローはどうなっていますか?
2024年第3四半期の営業活動によるキャッシュフローは24億5,000万ドル、フリーキャッシュフローは18億1,000万ドルでした。
3)
2024年第3四半期の「利息およびその他の収入」には何が含まれますか?
2024年第3四半期の「利息およびその他の収入」は9,600万ドルでした。そのうち、受取利息が5,200万ドル、持分法投資利益が4,400万ドルでした。
4)
2024年第3四半期に受取利息と支払利息はどのように変化しましたか?
2024年第3四半期の利息収入は5,200万ドルで、前四半期比で1,400万ドル増となりました。利息費用は1億3,600万ドルで、前四半期比で400万ドル増となりました。
5)
SLBの税引き前連結利益と税引き前セグメント営業利益の違いは何ですか?
この違いは、セグメントに割り当てられていない社費、特別費用・利益、および受取利息・支払利息、ならびに株式報酬費用、一定の無形資産に関連する償却費用、一部の一元管理イニシアチブ、その他の営業外項目です。
6)
2024年第3四半期の実効税率(ETR)は、どの程度でしたか?
GAAPに基づく2024年第3四半期の実効税率は19.2%で、2024年第3四半期は19.4%でした。特別費用・利益を除く2024年第3四半期および第2四半期の実効税率はともに19.1%でした。
7)
2024年9月30日時点での流通普通株式数はどれくらいでしたか?また、この株式数は前四半期末からどの程度変化しましたか?
2024年9月30日時点での流通普通株式数は14億1,200万株で、2024年6月30日時点では14億2,000万株でした。
(単位:100万)
2024年6月30日時点での流通株式数1,420
従業員株式購入制度に基づいて発行された株式3
オプション保有者に発行した株式(交換した株式を除く)-
制限付き株式の付与-
株式の買い戻し(11)
2024年6月30日時点での流通株式数1,412
8)
2024年第3四半期および2024年第2四半期の加重平均流通株式数はどれくらいでしたか?また、希薄化後1株当たり利益の計算で用いた希薄化後平均流通株式数との差異調整はどのようになっていますか?
2024年第3四半期の加重平均流通株式数は14億1,700万株で、第2四半期は14億2,800万株でした。以下に、加重平均流通株式数と、希薄化後1株当たり利益の計算で用いた希薄化後平均流通株式数の差異調整を示します。
2024年
第3四半期
(単位:100万)
2024年
第2四半期
加重平均流通株式数1,417
1,428
権利未確定の制限付き株式14
14
想定されるストックオプションの行使1
1
希薄化後平均流通株式数1,432
1,443
9)
2024年第3四半期、2024年第2四半期、2023年第3四半期、2024年の9か月、および2023年の9か月におけるSLBの調整EBITDAはどの程度でしたか?また、同期間におけるSLBの調整後EBITDA利益率はどの程度でしたか?
2024年第3四半期のSLBの調整EBITDAは23億4,300万ドルで、2024年第2四半期は22億8,800万ドル、2023年第3四半期は20億8,100万ドルでした。2024年第3四半期のSLBの調整EBITDA利益率は25.6%で、2024年第2四半期および2023年第3四半期はともに25.0%でした。
(単位:100万)
2023年
第3四半期
2024年
第3四半期2024年
第2四半期SLBに帰属する純利益$1,186
$1,112
$1,123
非支配持分に帰属する純利益32
33
13
税金費用289
276
259
税引き前利益$1,507
$1,421
$1,395
特別費用・利益112
142
-
減価償却640
631
579
支払利息136
132
129
受取利息(52)
(38)
(22)
調整後EBITDA$2,343
$2,288
$2,081
売上高$9,159
$9,139
$8,310
調整後EBITDA利益率25.6%
25.0%
25.0%
2024年9月30日までの9か月におけるSLBの調整後EBITDAは66億8,700万ドルで、2023年9月30日までの9か月では58億3,000万ドルでした。2024年9月30日までの9か月におけるSLBの調整後EBITDA利益率は24.8%で、2023年9月30日までの9か月では24.1%でした。
(単位:100万)2024年
9か月2023年
9か月変化率
SLBに帰属する純利益$3,366
$3,091
非支配持分に帰属する純利益95
36
税金費用824
722
税引き前利益$4,285
$3,849
特別費用・利益279
(36)
減価償却1,871
1,703
支払利息381
373
受取利息(129)
(59)
調整後EBITDA$6,687
$5,830
15%
売上高$27,005
$24,145
12%
調整後EBITDA利益率24.8%
24.1%
62 bps
調整後EBITDAは、特別費用・利益、減価償却、支払利息、受取利息を除く税引き前利益です。経営陣は、調整後EBITDAをSLBの重要な利益性指標と見なしており、この指標によってSLBの基本的な業績と営業動向についての有用な視点が得られ、期間ごとのSLBの業務を評価する手段になると考
プレスリリース情報提供元:ビジネスワイヤ
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