個・文化・社会がテーマのカリグラフィーアート 山田淳子カリグラフィー個展「Layers of Feelings II」10/8(火)~13(日)銀座で開催

プレスリリース発表元企業:株式会社Studio Hart

配信日時: 2024-09-04 09:30:00

「かさなる思いIII」

「かさなる思いI」

「かさなる思いII」

株式会社Studio Hartは、カリグラフィーアーティスト山田淳子の個展「Layers of Feelings II ~かさなる思い~」[会期:2024年10月8日~10月13日、会場:月光荘(銀座)、以下 本展]に企画協力いたします。会期中、来場者参加型のライブイベントも開催いたします。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/408464/LL_img_408464_1.png
「かさなる思いIII」

本展は、カリグラフィーの技法を用いた絵画作品を3つテーマに基づき展示いたします。

(1)個人(内省する文字と言葉、心の葛藤、人間関係)
(2)文化(アイヌの模様)
(3)社会(ウクライナなど時事を題材とした文字と言葉)

いずれも、カリグラフィーの技法を用いて、文字や模様で紙を埋め尽くし、文字の中に更に幾重にも文字を重ねて新たなイメージ(形)を表出させていることが特徴です。
この技法を用いた作品は国内外でも珍しく、2009年に開催された「日本・ベルギー レターアーツ展」で高く評価されました。

文字、言葉に託された「思い」が別の「思い」の間に見え隠れし、複雑な心象風景となって、個人、文化、社会における、想いの重なりやすれ違いを表現しています。この制作プロセスは、山田自身が文字によって記憶に刻みこむ作業でもあります。

(1)個人(内省する文字と言葉、心の葛藤、人間関係)を代表する作品として、「かさなる思いI」は、山田が日常の中で抱えてきた人間関係におけるすれ違いや葛藤を文字の重なりによって表現しています。

参考作品:「かさなる思いI」2008年 縦26cm×横36cm 紙にアクリル、ガッシュ
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/408464/LL_img_408464_2.jpg
「かさなる思いI」

(2)文化(アイヌの模様)の代表作となる「かさなる思いII」は、個人と社会との繋がりである「文化」をテーマとした作品です。出身地である北海道の人間としてアイヌ文化を理解することは避けられない、とアイヌ文様に独自の解釈を加え、描きました。歴史という時間の重なり、文化を理解して想いを重ねることを試みた作品です。
カリグラフィーという技法を用いて表現することで幾重にも重ねられた文字がさらに大きな言葉やイメージを形作ります。

参考作品:「かさなる思いII」2009年 縦65cm×横51cm 紙にアクリル、ガッシュ
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/408464/LL_img_408464_3.jpg
「かさなる思いII」

(1)と(2)が山田本人から発生した社会との繋がりであるのに対し、(3)社会(ウクライナなど時事を題材とした文字と言葉)を代表する作品は、社会や世界情勢を俯瞰した作品となっています。それらは、山田が直に関わったことでなくても、大きな意味では影響を受けてしまう社会情勢や歴史的な出来事をまず自分で理解し、記憶として止める作業として制作されたものです。
4年に一度行われる世界的スポーツ大会の全ての競技名を文字の中に詰め込んだ「Hop Step Jump」や、ウクライナの全ての都市名を大きな文字の中に詰め込んだ作品「Pray for Peace」がその代表作です。

参考作品:「Pray for Peace」2023年 縦97cm×横69cm 紙にアクリル、ガッシュ
画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/408464/LL_img_408464_4.jpg
「Pray for Peace」

参考作品:「HOP STEP JUMP」2020年 縦60cm×横44cm 紙にアクリル、ガッシュ
画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/408464/LL_img_408464_5.jpg
「HOP STEP JUMP」

カリグラフィーの歴史を遡ると、写本装飾(イルミネーション)があります。山田はそれらの技術も体得しており、美しく装飾された文字と写本という次の世代へ記憶を繋げる行為が、文字を重ねて作品を作る行為とも重なりを見せています。また、ガラス等さまざまな素材に発色よく描ける絵具“キットパス”を通して、描くことの楽しさを子供達に伝える活動も精力的に行なっています。

アートとしてのカリグラフィーの新たな表現と可能性を探る試みとして制作した新作を本展でご高覧ください。


【開催概要】
山田淳子カリグラフィー個展「Layers of Feelings II ~かさなる思い~」

会期 :2024年10月8日(火)~10月13日(日)
11:00~~18:00(最終日は14:00まで)
会場 :月光荘 画室2
104-0061 東京都中央区銀座8-7-18-1F
入場無料
在廊日 :10月8日(火)~10月13日(日)
企画協力:株式会社Studio Hart


【期間中の参加型ライブペインティングイベント】
キットパスを用いて、来場者がそれぞれの思いを文字や絵でお互いに大きな画面に重ねて描いていきます。作家の思い、来場者の思いが重なる1枚の作品を作り上げていく制作の過程を1つの作品として提示するライブペインティングイベント。参加は無料です。会期中いつでも、どなたでも参加が可能です。


<山田淳子について>
(カリグラフィーアーティスト)
画像6: https://www.atpress.ne.jp/releases/408464/LL_img_408464_6.png
山田淳子ポートレート

カリグラフィーの技法を用いて自己と社会との繋がりや記憶をテーマに制作。
子供達とキットパスを用いてガラスの上に描くアートのワークショップも地元函館市で定期的に行っている。

1989年より本格的にカリグラフィーを学び始め、さらにアメリカ合衆国のソノマ、ボストン、シアトル、ダラス、イギリスのサンダーランドのワークショップでカリグラフィーを学ぶ。
1999年から2017年の間に、函館で個展を4回、山形で1回開催。2000年から2024年の間に、札幌、東京、横浜で開催された多種のグループ展に14回参加。
2009年、「日本・ベルギー レターアーツ展」入選。2017年、「AJCクリエイターズコレクション展2017」入選。

掲載歴:
「第1回カリグラファーズ・ギルド作品展」作品集(第1~6回)
「日本・ベルギー レターアーツ展」作品集
「AJCクリエーターズコレクション展2017」作品集
「つくりびとNo101」、「つくりびとGOLD」
マイベストプロ(HTB北海道テレビ)
https://mbp-japan.com/hokkaido/studioumi/interview/

Instagram : https://www.instagram.com/studio.umi
ウェブサイト: https://studioumi.com/


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