JMDC、国内最大級のヘルスビッグデータを活用した小児疾病罹患状況ダッシュボード「キッズヘルスステーション」の無償提供を開始

プレスリリース発表元企業:株式会社JMDC

配信日時: 2024-08-28 09:00:00

「キッズヘルスステーション」イメージ

株式会社JMDC(本社:東京都港区、代表取締役社長兼CEO:野口 亮、以下「JMDC」)は、集積した国内最大級のヘルスビッグデータを活用し、小児における疾病の流行状況が把握可能なダッシュボード「キッズヘルスステーション」の無償提供を本日より開始いたしましたので、以下のとおりお知らせいたします。
(URL: https://www.bigdataforchildren.jp/kids-health-station )

「キッズヘルスステーション」は、JMDCが提供する商用のデータベースから小児(0~14歳)のデータを可視化したものであり、商用のデータベース同様、データ規模と速報性に強みを有しております。疾病の流行状況を流行指数として可視化し把握可能とすることで、家庭でのマスク着用や手洗い・うがいの奨励などの行動変容を促すとともに、教育機関における学級閉鎖判断の一助とするなど、疾病の流行抑止に寄与することを目指しております。
なお、「キッズヘルスステーション」の無償提供は、JMDCが集積する国内最大級のヘルスビッグデータを活用し、小児における疾患・治療の実態についての研究が困難な状況を解消するための取り組みを推進するプロジェクト「Big Data For Children」の活動の一環であります。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/407796/LL_img_407796_1.jpg
「キッズヘルスステーション」イメージ

■「キッズヘルスステーション」の特徴
1. 国内最大級のヘルスビッグデータの活用
キッズヘルスステーションではJMDCが提供する商用のヘルスビッグデータを活用しています。健康保険組合由来データベースは、全国に存在する健康保険組合300組合以上(全国に存在する健康保険組合の約20%)、薬局由来データベースは、全国に存在する薬局6,000軒以上(全国に存在する薬局の約10%)がデータ集積元であり、いずれも国内最大級の規模を誇ります。

2. 週次での情報公開
JMDCが提供する薬局由来データベースは速報性に強みを有しており、毎週月曜日に前週のデータが更新されます。現在、保健所から公表されているインフルエンザやRSウイルスの流行状況においては、公表まで約2週間のタイムラグがありますが、「キッズヘルスステーション」では最短2日のタイムラグで情報を公開することが可能となっております。これにより、最新の流行状況に基づいた行動変容を促し、感染症の拡大抑止に寄与することを目指します。

3. 感染症に限らない情報公開
「キッズヘルスステーション」では医薬品の処方状況に基づき、感染症のみならず風邪や胃腸炎の流行状況も予測します。なお本日時点では、「インフルエンザ」「風邪症状」「胃腸炎」の3疾病を対象としていますが、今後さらに対応疾病を増やしていく予定です。


■「流行指数」とは
「キッズヘルスステーション」では、都道府県ごとの疾病の流行状況を「流行指数」として数値化し提供します。JMDCが有する国内最大級の保険者由来のデータベースを用いて算出した疾病の流行状況と、薬局由来のデータベースを掛け合わせることで、最新の流行指数を予測します。


■インフルエンザ流行注意報について
過去のデータを用いたインフルエンザの流行状況の検証において、流行指数が「100」を超えた場合に、感染者数および教育機関における休校数・学級閉鎖数が急増することが確認されました。そこで、「キッズヘルスステーション」では流行指数100を注意報ラインとして設け、保護者が家庭においてマスク着用や手洗い・うがいを奨励する目安、教育機関が学級閉鎖などの感染拡大防止策を検討する際の目安となることを目指します。


■監修者のコメント
愛知医科大学 鈴木 孝太 教授
「子どもの感染症、特にインフルエンザは、集団生活を送っている保育園や幼稚園、学校で流行が始まると、あっという間に感染が拡がります。そのため、教育機関における学級閉鎖や休校、家庭における手洗いの徹底などの感染対策を、効果的に実施するためには、できるだけタイムリーに流行を把握することが重要です。「キッズヘルスステーション」は、これまでよりも早く感染症の流行状況を知ることができるため、学校や家庭における感染対策をより効果的に実施することにつながると期待されます。」


【Big Data For Childrenについて】
日本では、子ども向けの医薬品開発が非常に少なく、臨床現場では、オフラベルでの薬剤使用や大人用製剤が個々の医師や薬剤師の工夫により使用されています。疾病負荷(Disease Burden)の観点では、疾病を抱えた子どもにかかる生活負担や経済的負担など、様々な負担の詳しい調査・分析は十分行われていません。子どもたちがどんな疾病にどのくらいかかり、どのくらいの通院や入院をしているか、といった基礎的な記述疫学も十分行われていません。
「Big Data For Children」は、JMDCが有する国内最大級のヘルスビッグデータを活用し、小児における疾患・治療の実態についての研究が困難な状況を解消するためのユニークな取り組みを推進するプロジェクトです。
病気に苦しむ子どもたちの実態を社会に伝えることで、日本の未来をつくる子どもたちを救うきっかけづくりを行っています。
URL: https://www.bigdataforchildren.jp/


【株式会社JMDCについて】
医療ビッグデータ業界のパイオニアとして2002年に設立。独自の匿名化処理技術とデータ分析集計技術を有しています。12億5,500万件以上のレセプトデータと6,200万件以上の健診データ(2024年3月時点)の分析に基づく保険者向け保健事業支援、医薬品の安全性評価や医療経済分析などの情報サービスを展開しています。また、健康度の単一指標(健康年齢)や健康増進を目的としたWebサービス(Pep Up)など、医療データと解析力で健康社会の実現に取り組んでいます。
URL: https://www.jmdc.co.jp/


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