アップタイムが実施した第14回 グローバルデータセンター調査によると、業界は技術、経済、運営面での大規模な変革を計画

プレスリリース発表元企業:Uptime Institute

配信日時: 2024-07-31 10:07:00

アップタイムが実施した第14回 グローバルデータセンター調査によると、業界は技術、経済、運営面での大規模な変革を計画

デジタルサービスの需要が、量的にも処理能力の面でも継続的に増加していることが明らかに

(ニューヨーク)- (ビジネスワイヤ) -- アップタイム・インスティテュートは、同社の第14回 年次グローバルデータセンター調査の結果を発表しました。これによると、デジタルサービスの需要は、量的にも処理能力の面でも急増しており、多くの既存インフラで電力供給と冷却能力の課題が生じています。この高まる需要に対応するため、データセンター事業者と顧客であるITユーザーの双方が、自社のITサービスや設備への投資と革新に取り組むとともに、外部サービスの活用も進めています。これらの投資の成果と影響は、今後の当該業界の動向を大きく左右することになるとみられています。

アップタイム・ インテリジェンスの研究部門執行ディレクターのアンディー・ローレンスは、「当社のデータによると、事業者側は多岐にわたる重要な変化に直面している状況にあります。2024年には、デジタルサービスの急増に伴い、既存のデータセンター施設の電力供給能力と冷却能力に課題が生じ、この高まる需要に対応するために、設備への更なる投資が必要となることが見られます。同時に、業界全体として、拡大する処理能力に見合う人材の確保と育成にも取り組まなければなりません。さらに、新たな規制要件も登場しており、これらに適切に対応することも重要な課題となっています」と述べています。

アップタイム・インスティテュートが毎年実施している調査は、14年の歴史があり、 最も包括的で長期にわたる研究調査の1つとなっています。このレポートの調査結果は、データセンターの所有者および運営者の耐障害性、持続可能性、エネルギー効率性、人材確保と育成、クラウド活用、人工知能の導入といった分野における取り組みと経験を明らかにしています。このレポートは、デジタルインフラストラクチャの現状に関する詳細な洞察を提供するとともに、その将来的な動向を示唆するものとなっています。2024年のレポートの主な調査結果は以下のとおりです。

持続可能性の評価や規制要件への対応に必要な指標を把握し、活用できていないるのは、データセンターの所有者および運営者の半数に達していない。ほとんどの運営者はAIの便益と可能性を認識しているものの、多くの運営者がデータセンター運営へのAI技術の導入を計画しているにもかかわらず、AIに対する信頼性は3年連続で低下傾向にある。データセンターの停電の発生頻度と深刻度は、2023年と比べて概ね変わらないか、わずかな改善がみられる。運営者は、複雑性の増大、高密度化、極端な気象条件への対策として、設備投資と優れた運用管理の取り組みを行っている。サーバーラックの平均密度は増加傾向にあるものの、8キロワット(kW)未満の水準に留まっている。ほとんどの施設では30kWを超えるラックは設置されておらず、そうした高密度ラックが設置されているのは一部の施設に過ぎない。しかし、今後数年のうちにこの状況が変化することが予想される。企業は従来型のオンプレミスITインフラに加えて、クラウドなどのオフプレミス環境も活用するハイブリッド型のITアーキテクチャを採用し続けている。ワークロードの45%以上がオフプレミス環境で稼働しており、この傾向は近年徐々に進行している。ただし、多くの企業が自社のデータセンターの維持を続けている。人員確保の課題については、2023年と比べて改善も悪化もしていない状況にある。設備容量の増加に合わせて、労働力のプールと技術レベルを拡大するための取り組みがさらに必要とされている。平均PUE(電力使用効率)レベルは5年連続でほぼ横ばいで推移しているが、この平均値は最新の大規模施設における改善を十分に反映していない可能性がある。調査の概要:

アップタイムは2024年上半期に、オンラインおよびメールを通じて「グローバルデータセンター調査」を実施しました。調査の参加者は、複数の国にわたる様々な業界セグメントを代表しています。合計879人の登録ユーザーから、少なくとも1つの質問に回答を得ることができました。回答者の過半数は北米およびヨーロッパに所在しています。約3分の1の回答者は、コロケーション、卸売、ソフトウェア、クラウドコンピューティングサービスなどを提供する、第三者のデータセンターサービス事業者(オペレーションや経営責任を担う従業員)に所属しています。

詳細については、

エグゼクティブサマリーレポートをこちらからダウンロードしてご覧ください。また、7月31日(太平洋時間午前9時、東部時間午後12時、英国時間午後5時)に開催されるウェビナーにもこちらからご登録ください。このウェビナーでは、調査結果の主な動向と所見が説明されます。アップタイム・インスティテュートのBright Talkチャンネルに参加するには、https://www.brighttalk.com/join/よりご登録ください。

アップタイム・インスティテュートについて

アップタイム・インスティテュートは、グローバルなデジタルインフラストラクチャ分野における権威的な機関です。これまで世界118か国で3500件以上の認証を発行し、80か国以上で1000件を超える進行中のプロジェクトを手がけています。アップタイムは、コスト管理、経営資源の活用、効率性の向上など、数万社にわたる企業のクリティカルなIT資産の最適化を支援してきた実績を持っています。

30年以上にわたり、同社はデータセンターの性能、耐障害性、持続可能性、効率性に関する業界をリードするベンチマークを確立してきました。これにより、お客様の個々のビジネスニーズに合わせて、幅広い運用条件下でデジタルインフラストラクチャが確実に機能することを保証しています。アップタイムの「ティア・スタンダード」は、データセンターの設計、建設、運用において、IT業界で最も信頼され、広く採用されている世界標準となっています。提供サービスには、同組織のティア・スタンダード及び認証、SCIRA-FSI金融分野のリスク評価を含むマネジメントとオペレーションの査定、持続可能性評価、さらには広範囲にわたるリスクマネジメント、パフォーマンス、可用性に関する多様なサービスが含まれます。アップタイム教育の研修プログラムは、CNet Training, Ltd.の買収により拡充され、これまでに9万人を超えるデータセンター専門スタッフが修了しています。

アップタイム・インスティテュートの本社はニューヨークに所在し、ロンドン、サンパウロ、ドバイ、リヤド、シンガポール、台北に主要なオフィスを置いています。そして、世界34か国以上にアップタイム・インスティテュート所属の専門スタッフを常勤で配置しています。詳細は、uptimeinstitute.comでご覧ください。

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