黒船来航170年─、ペリー艦隊をもてなした福山の美酒「福山藩の贈り物 ― 保命酒(ほうめいしゅ)が紡いだ海と陸の物語」展 11月11日(土)~12日(日) 広島・福山城で開催

プレスリリース発表元企業:日本へのクリエイティブな旅展実行委員会

配信日時: 2023-11-06 16:30:00

「福山藩の贈り物 ― 保(ほう)命(めい)酒(しゅ)が紡いだ海と陸の物語」展

江戸時代中~後期に建てられた太田家住宅 写真提供:福山観光コンベンション協会

備前焼・青備前人形徳利(江戸末期)写真提供:入江豊三郎本店

日本へのクリエイティブな旅展実行委員会(東京都中央区銀座5-14-1 銀座クイントビル7階)は、福山城(月見櫓、広島県福山市丸之内一丁目8番)で11月11日(土)~12日(日)、黒船来航170年を機に、江戸期には備後福山藩の御用酒として禁裏・幕府への献上品であった福山伝統の薬酒「保命酒(ほうめいしゅ)」を、献上徳利とペリーの饗応エピソードと共に紹介する展覧会「福山藩の贈り物 ― 保命酒(ほうめいしゅ)が紡いだ海と陸の物語」展を開催いたします(入場無料)。
*本事業は文化庁令和5年度 「食でつながる日本の文化認定事業」の委託事業です。

詳細URL: https://creativetraveljp.com/houmeishu/

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/374780/LL_img_374780_1.jpg
「福山藩の贈り物 ― 保(ほう)命(めい)酒(しゅ)が紡いだ海と陸の物語」展

本年は、日本の近代の幕開けとなる、横浜にアメリカの提督、マシュー・ペリーが来航してから170年の節目の年であり、その際の老中首座として交渉を取り仕切った阿部正弘の本拠地である福山城は、昨年、築城400周年を迎えました。今展は、開国という歴史の舞台に登場した福山藩の食文化「保命酒」に焦点を絞って歴史を紐解き、「食でつながる日本の文化」を展覧する試みです。

保命酒は、港町・鞆の浦で、1659(万治2)年に大坂出身の漢方医・中村吉兵衛が考案した、焼酎をベースに16種類の薬草を漬け込んだ薬酒で、現在も365年の歴史を受け継ぎ、鞆の浦にある4社が醸造しています。江戸期には備後福山藩の御用酒として、禁裏・幕府への献上品でもあり、また、朝鮮通信使や琉球王朝等への贈答にも用いられました。それらの徳利は、贈答にふさわしく、福山藩主導のもと、備前焼や岩谷焼、鞆皿山焼をはじめ、遠くは福岡県の高取焼、愛媛県の砥部焼等において、当時の最先端の技術と創意がほどこされ、鞆(瀬戸内海に位置する福山の鞆の浦一帯)と西日本の窯業地は「保命酒」により、陶芸芸術のネットワークが築かれました。

鞆は日本と海外の国際交流の要港であり、特製の徳利とともに出航した保命酒は各地で愛され、その味わいに多くの歴史上の人物が言葉を残す一方、ペリー艦隊の饗応に華を添え、また、世界の大陸と日本を結びつける一助となりました。

展覧会場は、福山城跡内・月見櫓を舞台に、1階では「保命酒」がペリー来航時の饗応で彩ったその存在感を「饗応料理」の再現展示にて表し、続く2階では、江戸期の各産地の保命酒徳利の特別公開、また、保命酒醸造の秘密に迫る16種類のスパイス展示等、福山の歴史、食文化、更には、西日本の陶芸芸術を立体的に紹介いたします。

今展は「福山の食文化・保命酒」によって、同時期に開催されている福山城博物館秋季特別展「阿部正弘と日本開国 -黒船来航-」と連動し、また福山市鞆の浦歴史民俗資料館特別展「保命酒創醸 365年記念 大保命酒展 -潮待ちの華-」のダイジェスト版として、ご来場者を保命酒の世界へ誘います。

江戸時代から変わらないスパイスの香りが漂う会場で、どうぞごゆっくりご高覧ください。


◆開催概要
催事名:「福山藩の贈り物 ― 保命酒が紡いだ海と陸の物語」展
※入場無料
会期 :2023年11月11日(土)~12日(日)、2日間
会場 :福山城敷地内月見櫓
主催 :日本へのクリエイティブな旅展実行委員会
後援 :福山市、福山市鞆の浦歴史民俗資料館、鞆の浦魅力発信協議会、
鞆保命酒協同組合

今展:「福山藩の贈り物 ― 保命酒が紡いだ海と陸の物語」展
会期:2023年11月11日(土)~12日(日)
会場:福山城敷地内月見櫓
主催:日本へのクリエイティブな旅展実行委員会
*文化庁 令和5年度「食でつながる日本の文化認定事業」

同時期開催:2023年度 福山城博物館 秋季特別展
「阿部正弘と日本開国 -黒船来航-」
会期 :9月30日(土)~11月19日(日)
会場 :福山城博物館 1階・2階 企画展示室
https://fukuyamajo.jp/information/2275/
主催 :(公財)ふくやま芸術文化財団 福山城博物館・
福山市・中国新聞備後本社

同時期開催:特別展 保命酒創醸 365年記念
「大保命酒展 -潮待ちの華-」
会期 :10月13日(金)~12月3日(日)
会場 :福山市鞆の浦歴史民俗資料館
(〒720-0202 広島県福山市鞆町後地7536番地1)
http://www.tomo-rekimin.org/
主催 :福山市鞆の浦歴史民俗資料館
福山市鞆の浦歴史民俗資料館活動推進協議会 福山市


◆展示内容
1. ペリー饗応の図と保命酒(饗応イメージ再現展示)/ 1階 /パネル、立体展示
饗応の様子を描いたことで知られる高川文筌筆《亜米利加使節応接之図》(阿部家蔵・福山市寄託)を基に、当時共された料理100種類以上の品の中から4膳を現代の食材にて蘇らせ、保命酒の徳利と共に展覧。

2. 保命酒徳利、保命酒紹介展/2階/パネル、立体展示
江戸中期以降に作られた各産地の献上徳利の展覧と、保命酒醸造の解説パネル展。保命酒に含まれる実際の16種類のスパイスの体験コーナーも設置。
展示協力:福山市鞆の浦歴史民俗資料館

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/374780/LL_img_374780_2.png
江戸時代中~後期に建てられた太田家住宅 写真提供:福山観光コンベンション協会

◆展示予定作品
福山市鞆の浦歴史民俗資料館、私蔵コレクションより、江戸中期以降に焼かれた次の産地の保命酒徳利を展覧予定。

・備前焼 ・岩谷焼 ・砥部焼 ・高取焼、他。


◆体験イベント、ワークショップ
1. 保命酒テイスティングコーナー(月見櫓展覧会場内1階)
365年の伝統を受け継ぐ鞆保命酒協同組合より、各社の味わいをテイスティングしていただけるコーナー。鞆保命酒協同組合の保命酒の味わいを少量ずつ飲み比べ。蔵により異なる味わいをお楽しみいただけます。自分にぴったりの保命酒が見つかるかもしれません!(有料:お一人様1セット500円)
*20歳以上の方に限ります。

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保命酒写真提供:鞆保命酒協同組合

2. 保命酒 利き酒ワークショップ(テイスティングコーナー《月見櫓展覧会場内1階》)
鞆保命酒協同組合より醸造家を招き、お話を聞きながら実際の保命酒を味わい、スパイスや保命酒徳利の理解を深め、鞆の浦マップと共に鞆の蔵歩きを案内するワークショップ。保命酒のおすすめの飲み方も。
出演予定:鞆保命酒協同組合(予約制/有料:お一人様500円)
*20歳以上の方に限ります。
*人数に制限があります。
日時 :11月11日(土) (1)午前の部 11:00~ (2)午後の部 14:00~
11月12日(日) (3)午後の部のみ 14:00


【ご予約方法】
メール: okazaki@dia.ne.jp
*お名前と参加人数、日付と時間枠((1)~(3))を明記の上、お申し込みください。

画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/374780/LL_img_374780_6.jpg
薬味は約半年間漬け込む 写真提供:岡本亀太郎本店

■主催者
商号 :日本へのクリエイティブな旅展実行委員会
所在地 :東京都中央区銀座5-14-1 銀座クイントビル7F
事業内容:国内外における、日本の地方の文化を活用した、地域の国際発信、
インバウンドプロモーション。
主催 :日本へのクリエイティブな旅展実行委員会
後援 :福山市
福山市鞆の浦歴史民俗資料館
鞆の浦魅力発信協議会
鞆保命酒協同組合


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