新シニアの履歴書

プレスリリース発表元企業:一般社団法人シニアライフデザイン協会

配信日時: 2023-09-28 08:30:00

伝えたいのは、昔の学歴よりも現在の能力

一般的な履歴書は「学歴・職歴」のスペースが一番大きく、逆にその人の能力や人柄を伝えるためのスペースは不足しています。採用する企業からすれば、シニアの数十年前の最終学歴よりも「いま、何ができるのか?」のほうが大切です。
そこで、一般社団法人シニアライフデザイン協会(https://s-life-design.or.jp/)では企業側が欲しいと思う情報を考慮しながら、上級生涯生活設計コンサルタントの高平ゆかり先生との共同監修による「新シニアの履歴書」を制作しました。



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「書類選考」から「面接」に進まないのはどうして?
50歳を過ぎると、就職・転職活動が一気に厳しくなります。企業は人手不足のはずなのに、シニアが履歴書・経歴書を提出しても、なかなか面接にこぎ着けることができない。それは何故でしょう。
まず、第一に考えられるのは年齢差別や偏見です。企業によっては、シニアの方たちのスキルが最新の技術やトレンドに適合していないと誤解することがあります。急速なテクノロジーの進化や業界の変化に追いつけるかといった柔軟性や適応力を疑問視されることがあり、これが年齢に基づく差別や偏見の一因となることがあります。 また、長いキャリアを持つシニアの方たちは、給与や待遇の面で要求が高くなることがあるため、これをコストの増加と見なす企業もあります。いわゆるスキルとナレッジをコストという天秤にかけた場合、若い人材の採用のほうがコストを抑えられるとするステレオタイプの人事部による弊害といえます。また、若さやエネルギーを重視するカルチャーが根付いている組織では、そもそもシニアの人材活用という発想を持つことは難しいですが。

シニアが書類選考を通過するためには
シニアは長年働いてきていますから、経歴書を書こうと思えばいくらでも書けるのです。でも受け取る側にしてみれば、あまりに経歴書の枚数が多いのは読む気になりづらく萎えてしまいます。すなわち「削る作業」が必要なのです。そして、企業が気にするのは何十年も前の話ではなく、ごく最近の職歴と、戦力として何ができるか?です。
そもそもシニアが、若者と同じ履歴書フォーマットを使う必要はないと思います。一般的に履歴書は「学歴や職歴」の欄が一番広いわけですが、企業側にしてみればシニアの何十年も前の学歴などは検討材料にはなりません。

一般規格の履歴書は、シニアに向いていない
履歴書には「JIS規格」というものがあります。「JIS規格」とは「日本工業規格(Japan Industrial Standards)」の略称で、一般的に多く使われている履歴書がこれにあたります。ただ、就職や転職活動にこの「JIS規格」の履歴書の使用が義務付けられているわけではなく、特に企業側の指定がなければ、実際はどの用紙を使っても良いことになっています。
JIS規格の履歴書を見ると「学歴・職歴」の欄が最も広く構成されています。逆に、その人が「何ができるか?」「どんな人柄か?」は欄が小さく、読み取りづらいかたちになっています。
採用する側の企業にとって、シニアの何十年も前の学歴や職歴は採用の検討材料になりづらく、その人が「今、何ができる人なのか」「今、どのような能力があるのか」「自社の課題解決ができるのか」などが興味のポイントのはずです。JIS規格履歴書の利用が特に義務付いていないのであれば、シニアにはシニアに向いた企画書規格があっても良いのではないか。それが、今回の新シニアの履歴書の制作の発端でありました。
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新シニアの履歴書の構成のポイント
・書類は1枚仕立てで、要点をまとめた簡易なものであること
・過去の職業経験を羅列するのではなく、現在価値(現在発揮できる職業能力と応募する求人職種へのポテンシャル)と本人の当該職務に向けた思いを訴求する内容であること
・個人情報保護や労基法関連の法規に抵触しない仕様であること

シニアの履歴書 書き方のポイント
1.証明写真
名前と証明写真は履歴書で最初に見る部分です。明るい笑顔で、誠実さをアピールしましょう。
写真館等で撮影してもらうことをお勧めします。
2.応募動機
応募先の会社について調べてみて、現在どのような課題がありそうかを、さまざまな観点から仮説を立ててみます。その課題に対して、自分の経験や知見、人脈がどのように役立つかを、経験や実績を踏まえながら、できるだけ具体的に書き込みます。
3.PCスキル
ホワイトカラー職で働きたい場合、PCスキルは必須項目のひとつです。ワードやエクセル、パワーポイントなどのオフィス系ソフトに加え、ZOOMなどのコミュニケーションツールも使えるようにしておきましょう。
4.職務経歴
直近の職歴を中心に記入します。経験を披瀝するのではなく、これまでの経歴の中から「何ができそうか?」がイメージできるように記載していきます。
5.健康状態
シニアの健康状態は、採用企業にとって最も気になる部分です。既往歴があったとしても定期的に健康診断をうけケアしていること、対策として運動をしていることなどで安心感を伝えましょう。
6.推薦状、紹介状の有無
履歴書や経歴書では人柄などは伝わりきりません。前職からの推薦、紹介は能力だけでなく人柄も裏付けるものになりますので、採用側企業にとっては大きな判断材料となります。

上記の内容を2回の記事に分けて、一般社団法人シニアライフデザイン協会のHPにて配信しています。
シニアの履歴書を成功させるコツ(1)https://00m.in/cCL7o
シニアの履歴書を成功させるコツ(2)https://00m.in/ZZ6bz
第2回目の記事内にPDF版のダウンロード用のリンクが貼ってあります。

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