青山学院初等部、食育を目的に給食に”未利用魚導入”

プレスリリース発表元企業:株式会社ベンナーズ

配信日時: 2023-09-13 10:00:00

~日本の持続可能な水産業を目指し、お魚サブスク運営の株式会社ベンナーズ代表井口が出張授業を行います。~

株式会社ベンナーズ(本社:福岡県福岡市、代表取締役社長:井口剛志)は、この度、未利用魚を授業テーマとして「食育授業」を青山学院初等部にて実施いたします。



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■ 「未利用魚給食」導入実施背景について(文責 :青山学院広報部)
皆様は週に何回、魚を召し上がっていますか。
魚料理は「手間が掛かる」「生臭い」「食べるのが面倒」等の理由で敬遠される傾向にあるようです。果たして子どもたちは魚が嫌いなのかと問われると、そうでもないということが調査で分かりました。私たちは給食を通しておいしい魚を食べてもらいたいと、旬、鮮度、調理法など、仕入れ業者と相談しながら給食を作ってきました。しかし近年、さまざまな要因による魚種や水揚げ量の減少とそれに伴う入手の困難、価格の高騰など厳しい状況が続き、今までどおりにおいしい魚を提供することが難しくなってきていました。
そんな折、未利用魚の販売を行うベンナーズ社の取り組みについて説明を聞きました。未利用魚とは、サイズが規格外であったり、数が揃わない、一般に知られていない等の理由で廃棄されている魚で、それが全体の漁獲量の30%にも及ぶ現状を知りました。私たちが魚を買うことが難しいと悩んでいる一方で廃棄処分になっている魚があると知り、日々児童の食を担う者として衝撃を覚えました。
しかしながら、給食で出す魚は子どもたちがおいしいと思う魚でなくてはなりません。私たちの食への思いをベンナーズ社に伝え、話し合いを重ね、2023年3月から月1回の導入に至りました。
それと同時に「特別活動」の中で行っている活動の一つである「SDGsプロジェクト」や、社会科授業で未利用魚を取り上げるなど先生方ともスクラムを組み、「team未利用魚」を立ち上げました。また給食の時間では児童が作る手作りの資料、電子黒板で動画配信(ベンナ-ズ様作成)などの配布を行っています。
子どもたちは未利用魚について、そして水産資源の大切さについて、見て、読んで、聞いて、そして食べて学んでいます。


■ 2023年9月20日(水)食育授業の概要
日時:2023年9月20日(水)
1.給食 :12時20分~ ※この日、未利用魚が給食で提供されます
1.5年生向け授業:13時40分~14時20分
2.SDGsプロジェクト生徒向け授業:14時50分~15時30分
授業内容:大枠テーマ『未利用魚とは?』『未利用魚解体ショー』『海の豊かさを守ろう』
講師: 株式会社ベンナーズ 代表取締役 井口 剛志
取材可能な内容:未利用魚給食、食育授業、未利用魚解体ショー、学生へのインタビューなど

取材ご希望の方は下記よりお申し込みください。
▼出欠フォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfjG9Ot9Z9pEbW6FYlBn5D6G7IUWUx94SxQNQOd7Om-gI71SA/viewform?usp=pp_url
※ご回答期限:2023年9月15日(金)お昼12時迄
※駐車場がございません。ご了承願います。


■ これまでの給食内容
これまで提供していただいた未利用魚は、身がやわらかく味が淡白で、いろいろな料理に活用できるものでした。油との相性が良いとご紹介いただいたので、本校では揚げ物にし、山椒やカレー粉などの香辛料で風味豊かに仕上げました。児童が食べ慣れた味で提供することにより、普段口にする魚と比較ができ、「おいしい」「身がやわらかくて食べやすい」など多くの感想が寄せられました。

3月 オオニベ   →オオニベの山椒揚げ
4月 オジサン   →カレームニエル
5月 イラ     →フライドフィッシュ
6月 フエフキダイ →魚のから揚げさっぱりソース
7月 シイラ    →シイラのフライ(フィッシュバーガー)


■ これまで活用した未利用魚魚種について(写真:ベンナーズ提供)

3月 オオニベ 
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▼流通されにくい理由
締めてからの鮮度保持が短く、ウロコがはがれやすく擦れに弱いため長距離輸送には不向きとされています。


4月 オジサン   
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▼流通されにくい理由
かつてはヒメジ類を漁獲する網によく入っていたお魚で、オジサンだけを狙った漁を行っていないため量が纏まりずらく、鹿児島や沖縄をはじめとする九州エリアでしか食されていなかった。
ベンナーズが扱うオジサンは、漁で獲れた後すぐに他のお魚と同様に氷締めを行っているので臭みがなく美味しく食べていただける鮮度状態になっています。


5月 イラ   
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▼流通されにくい理由
そもそもマイナーなお魚なので流通しておらず、扱う側としてもとても鱗が硬いので下処理しにくい。
また、見た目も熱帯魚のような色でお顔も他のお魚に比べおいしそうに見えないため、スーパーに並んでいても鯵のように売れることはないだろうなぁと想像できます。


6月 フエフキダイ 
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▼流通されにくい理由
西日本の中でも特に南側の暖かい海域に生息するお魚のため、鹿児島や沖縄県などではメジャーなお魚だが、全国での認知度が低いこと、水揚げされる地域が狭いためまとまった量が獲れないことも流通されにくい理由になっている。
中華圏ではフエフキダイの仲間がメジャーな魚種となっていて、中華料理にはよく使われているようです!+で東南アジアでもよく食べられているお魚です。


7月 シイラ    
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▼流通されにくい理由
筋肉質で脂質が少ないことから鮮度保持が難しく、傷みが早いため日本では流通されにくいが近年注目が高まっているお魚。
ハワイではマヒマヒと呼ばれ、高級魚として扱われている。


■ 今後の展開について(文責 :株式会社ベンナーズ広報部)
青山学院初等部の学生の皆さんに、月1度、お魚を納品させていただいております。未利用魚給食をきっかけにお魚や日本の水産業に興味を持っていただければ嬉しいです。
お取り組みの中で、青山学院の給食室から、子どもたちからの給食についての日記をご共有いただいています。その中には「未利用魚は美味しいのになぜ行き場を失うの?」「勿体無い!」「魚が好きになった!オジサンという魚を自分でも調べてみた」という感想があり、関心を寄せてくれていることを嬉しいく思います。


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        (青山学院初等部 SDGsプロジェクト生徒によるフエフキダイの絵)

今後はさらに今回の食育テーマの出張授業のように、より「日本の水産業」において関心を深めてもらえるように”未利用魚とは?” “未利用魚を身近に” “日本/世界の未利用魚事情”を伝えていけたらと考えています。

今回の出張事業においては、直近問題となっている福島第一原発の処理水放出を受けて、中国政府が日本産水産物の輸入を全面停止したことによる国内の水産物消費問題についても授業の議題として子ども達と考える時間をもうけたいと考えております。
輸出量が激減したことにより行き場失ってしまった日本の水産物について、漁師さんや水産会社を救うために今、私たちができることは何かを考える時間としたいです。

本当の意味での”持続可能な日本の水産業”となるように、青山学院さまとのこのお取り組みを通して、日本全国の小学校、子ども達にも興味関心を持っていただけるように、引き続き情報発信して参ります。


【青山学院初等部について】
学校名:青山学院初等部
所在地:東京都渋谷区渋谷4-4-25
部長(校長):小野 裕司(おの ゆうじ)
創立:1937年
児童数:768名(収容定員)
卒業者累計:9,266名(2023年3月現在)
電話番号: 03-3409-6897
学校URL:https://www.age.aoyama.ed.jp/



【株式会社ベンナーズについて】
会社名:株式会社ベンナーズ
所在地:福岡県福岡市東区香椎浜ふ頭2-3-1 株式会社ベンナーズ5F
代表者:井口 剛志(いのくち つよし)
事業内容:お魚サブスク「フィシュル」、魚のフードロス削減のためのプラットフォーム事業、水産卸売事業
代表者電話番号:092-692-2033
メールアドレス:info@benners.co.jp
会社URL:https://www.benners.co.jp
フィシュル公式サイト:https://fishlle.com



【本件に関する報道関係者からのお問合せ先】
▼青山学院
青山学院本部広報部
広報課長 高木 茂行(たかぎ しげゆき)
メールアドレス:agkoho@aoyamagakuin.jp
電話:03-3409-6578


▼株式会社ベンナーズ 
広報担当 江原 優希(えはら ゆうき)
メールアドレス:y-ehara@benners.co.jp
代表電話番号:092-692-2033

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