7/31「生物多様性スクール2023」第5回「生物多様性と農業~土と水から考える~」@オンライン ゲスト: 金子信博氏 ―気候変動問題との同時解決を

プレスリリース発表元企業:WWFジャパン

配信日時: 2023-07-25 08:30:00

世界自然保護基金(WWF)ジャパンは、2023年3月より「生物多様性スクール2023」を開催しています。各回著名な有識者を招き、身近な切り口で生物多様性について考えます。 特に2023年シリーズでは、生物多様性の損失と気候変動問題の同時解決や、双方への配慮の重要性に焦点を当て、取り組みの先進事例も紹介していきます。全回のモデレータは、生物多様性と地球環境問題全般に知見の深い井田徹治氏(WWFジャパン理事、共同通信編集委員)が務めます。



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生物多様性スクール2023 第5回「生物多様性と農業~土と水から考える~」

気候変動対策や生物多様性の回復への鍵は、持続的な農業の推進や普及です。大量の温室効果ガスの排出、農地や牧草地に転換するための森林破壊、農薬使用による土壌や海洋の汚染、淡水を大量に使用する穀物や綿花(コットン)等の農産物の栽培など、さまざまな課題をはらむこれまでの農業。80億人を養うための持続可能な農業への転換は、人類の喫緊の課題です。そのような中、土が吸収するCO2量を増やしたり、生物多様性保全にもつながったりする未来型の農法が世界的に注目されています。


今回は、土壌生態学者で環境配慮型の農業の研究と実践に努める福島大学の金子信博氏をお招きし、生物多様性と農業について考えます。また、WWFジャパン淡水グループの久保優から、トルコでの水環境と土壌の保全に資するコットン栽培の試験的取り組みを紹介します。


背景

世界の生物多様性は過去50年で69%損失し、また地球の平均気温は産業革命前よりすでに1度以上上昇したと報告され、地球環境はいま、危機的な状況にあります*。WWFジャパンは2030年までに生物多様性の劣化を食い止め、回復に転じさせる「ネイチャー・ポジティブ」、2050年までの脱炭素社会実現という2大目標を掲げて活動を進め、認知拡大と理解向上に取り組んでいます。近年の国連の気候会議等でも、気候変動と生物多様性損失の2つの危機に同時に対策することの重要性が強調される中、私たちがこれらの課題にどのように向き合い、どう取り組むべきかを考えます。
*生きている地球レポート2022 ー ネイチャー・ポジティブな社会を構築するために ー


お申込

参加ご希望の方は、以下より、イベント開始までにご登録をお願いします。
https://wwf.zoom.us/webinar/register/WN_pW0C4Nj4QE-VkXKAZjWbxQ
当日リアルタイムでのご参加が難しい場合も、後日アーカイブ動画と資料をお送りしますので、ぜひご登録ください。


登壇者プロフィール

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金子信博氏
福島大学 食農学類教授(土壌生態学)

土壌生物の多様性と生態系機能の関係を研究。2023年4月に日本の大学院としては初めてのアグロエコロジープログラムを開設。「土壌生態学入門 (2007)」「土壌生態学(編著)(2018)」「有機農業大全(分担執筆)(2019)。


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井田徹治氏
WWFジャパン理事、共同通信編集委員(モデレータ)

1959年東京生まれ。1983年、東京大学文学部社会学科卒。同年共同通信社に入社。つくば通信部などを経て1991年 本社科学部記者。 2001年から2004年まで、ワシントン支局特派員(科学担当)。2010年から現職。環境と開発の問題をライフワークにアジア、アフリカ、中南米などでの環境破壊や貧困の現場、問題の解決に取り組む人々の姿などを報告してきた。気候変動枠組み条約締約国会議、ワシントン条約締約国会議、環境・開発サミットなど多くの国際会議もカバーしている。著書に「大気からの警告」(創芸出版)、「生物多様性とは何か」
               (岩波新書)、「霊長類」(同)など多数。
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久保優
WWFジャパン 自然保護室 淡水グループ

大学院修士課程修了後、国際協力機構(JICA)にて開発途上国向けの農業農村開発、水産資源管理、森林環境保全等のプロジェクト形成・監理等に従事。2021年9月にWWFジャパンに入局。国内の水田生態系保全、海外のコットン・テキスタイル関連プロジェクト担当。


イベント詳細

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