新学期シーズンの今こそがチャンス!「ジェンダー平等」の鍵となるのは小学生からの意識変革! 女性活躍推進家、羽生祥子が家族で今すぐできる行動を解説

プレスリリース発表元企業:株式会社羽生プロ

配信日時: 2023-03-30 10:30:00

株式会社羽生プロ(所在地:東京都渋谷区)が、当社代表である羽生祥子 ※1の「ジェンダー平等」に関する見解を発表いたします。

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羽生祥子

日経BP社在職中に「日経DUAL」「日経ARIA」「日経xwoman」を企画し創刊編集長を務め(2022年退社)、内閣府「女性活躍と経済成長の好循環実現のための政策検討会」(2022年)をはじめ、この度大阪・関西万博Women’s Pavilion“WA by Cartier”のプロデューサーにも就任するなど様々な職務就任歴がある羽生は、2022年1月に書籍『多様性って何ですか? D&I、ジェンダー平等入門』(日経BP) ※2を発刊。書籍の中で、多様性が組織に必要な理由や、それが企業の経営的な成長に繋がることをデータ観点から合理的に紹介しました。
一方、最近でも政治におけるシーンで「ジェンダー平等 ※3」の意識の希薄さが話題となったり、一般企業においても旧態依然とした環境が多い状況が見て取れます。実際に羽生が書籍の執筆にあたり3,000社以上の企業に取材し判明したことは、「頭ではわかっているつもりだけれど、言動行動とのギャップがある」ということでした。これは「無意識のジェンダー不平等 ※4」とも言われ、企業における簡単な研修等で解決できるものではなく、幼少期から子供時代を含め、親子、家族での生活全体での意識改革、教育が必要となります。
このような視点と意識を社会全体にさらに広げ、2030年のSDGs達成に向けて「ジェンダー平等」を推進していきたいと考えております。


<羽生祥子の視点:日本における「ジェンダー平等」の現状と課題>

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ランドセル1
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ランドセル2
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SDGs

(小学生のランドセルの色は多様化する一方、男の子女の子という固定概念は根強く残る)

> 現状
● 日本における「ジェンダー平等」の浸透状態は、世界146カ国中116位と低い。※5
● 日本の教育現場では男女共同参画意識を醸成する教材による授業が展開され始めた。※6
● 小学生の意識においても、現在では多様なランドセルの色の選択肢がある中で、依然、男の子だから、女の子だからという潜在意識が持たれている状態である。※7

> 課題
● より自立した生活を送り始める小学生からの意識変革が重要。
● 子供はもちろん、親も含めた家庭や生活での教育が必要となる。

> 解決提案
● 意識的に男女の声がけを逆にしてみる。「女の子だから、電車や車の遊びをしようね。」など。
● 「子どもご飯の日」を作ってみる。「パパもママも忙しいから、子供だけで料理をする日」を月に1度作り、最初はレンジでチンやインスタントスープを作るだけでもいいから、男女関係なく作る習慣付けを行う。
● 家庭や子育てにおける夫婦の役割を、強制的にでも分担してみる。例えば子育てでは、PTAなど学校関係や習い事の連絡先をパパの携帯電話にするなど。

日本は、世界経済フォーラムが調査している通称ジェンダーギャップ指数ランキングでも、2022年の時点で146カ国中116位で、G7諸国で最下位という結果です。アジアで見てもインドネシア92位、韓国99位、中国102位、ミャンマー106位に後れを取っており、東アジア太平洋地域19カ国中でも最下位。世界的にも、「ジェンダーギャップが大きい=つまり男女不平等な国」という烙印が押されています。
また内閣府の2019年の調査でも、国民の4人に3人が、「男性のほうが優遇されている」と認識しているという結果が出ました。さらに、日本人女性は、高等教育を受けても全然収入に反映されておらず、経済的リターンは諸外国と比較しても際立って低いという調査結果もあります(ジェンダーギャップ会議2021年5月資料より)。「女性だけ特別扱いするのはおかしい」という理屈で、男女共同参画=gender equalityという政治目標が20年も放置され達成されていない日本は、ジェンダー平等の項目で世界から取り残されていると言えます。


このような視点での問題提起と課題解決の方向を、羽生祥子が女性活躍推進家の立場として発信いたします。取材はもちろん、番組等への出演も可能です。


<参考資料>
※1 羽生祥子プロフィール
女性活躍推進家、ジャーナリスト、メディアプロデューサー。株式会社羽生プロ 代表取締役社長。
京都大学卒業後、渡仏。帰国後に無職・フリーランス・ベンチャー・契約社員など多様な働き方を経験。編集工学研究所で松岡正剛氏に師事、「千夜千冊」に関わる。
05年現日経BPに入社。12年「日経マネー」副編集長。13年「日経DUAL」を創刊し編集長。18年「日経ARIA」「日経xwoman」を創刊し総編集長。20年「日経ウーマンエンパワーメントプロジェクト」始動。
22年羽生プロ 代表取締役社長に就任。日経xwoman客員研究員、内閣府「女性活躍と経済成長の好循環実現のための政策検討会(小倉将信大臣開催有識者会議)」委員なども兼任しながら、働く女性の声を発信している。
参考:株式会社羽生プロ HP https://habupro.com/

※2 書籍『多様性って何ですか? D&I、ジェンダー平等入門』(日経BP)

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書影

◆書籍概要
書籍名: 多様性って何ですか? D&I、ジェンダー平等入門
著者 : 羽生祥子
発売日: 2022年1月17日
出版社: 日経BP
URL : https://www.amazon.co.jp/dp/B09Q5NFD35

※3 ジェンダー平等の言葉の定義
ジェンダーの平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行うこと。女性と女児に対するあらゆる形態の差別を撤廃することを目指し、また性と生殖に関する健康とその権利を持つものであることを確実にし、生と生殖に関する資源に十分にアクセスでき、男性と同じように政治、経済、公職に参加できるようにすることを目的としている。
(出典:国際連合広報センターにおける定義)

※4 無意識のジェンダー不平等の事例
・子供がいるワーキングマザーが出張に行くと、「理解のあるご主人でいいですね」って言われるけど、夫が出張に行っても「理解のある奥さんでいいですね」とは言われない。(実際にはこのような無意識のジェンダー差別が行われている)
・育休に関しても最近になってようやく産後パパ育休が広まり始めたが、育休=女性が取るものといった固定概念がある。子供においても、「男の子なんだから」「女の子なんだから」といった無意識の親子の会話がいまだに行われている。
など。

※5 日本における「ジェンダー平等」の浸透状態
日本は世界146カ国中116位と、先進国の中で最低レベル。
各分野におけるスコアでは、教育、健康分野はスコアが高いが、経済参画、政治参画分野に特に課題がある。

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ジェンダーギャップ指数2022
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各分野におけるスコア

(出典:内閣府男女共同参画局「共同参画」2022年8月号
https://www.gender.go.jp/public/kyodosankaku/2022/202208/202208_07.html )

※6 男女共同参画意識を醸成する教材

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しょう太くんとあやちゃん

男女共同参画意識を醸成する教材を内閣府男女共同参画局、お茶の水女子大学が共同で開発。現在この教材を取り入れた授業が全国各地の小学校を中心におこなわれはじめている。
例えば「女の子だって、車が好きでもいいでしょう」「すぐに女の子だからって言うの、おかしいわよ」「青は男の色だよ。」などが会話に出てくる。
(出典:『しょう太くんとあやちゃん どうしたらいいかな?』内閣府男女共同参画局)

※7 2022年のランドセルの人気カラーランキング
ランドセルのカラーバリエーションは広がるものの、男児の選ぶ色、女児の選ぶ色の傾向は依然として変わらず、多様化しているとは言えない。

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ランドセルの人気カラーランキング

(出典:ランドセル購入に関する調査2022年 日本鞄協会 ランドセル工業会)


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