第8回「あなたの手帳の流儀」調査

プレスリリース発表元企業:株式会社日本能率協会マネジメントセンター

配信日時: 2014-09-30 11:04:16

スマホ世代、20代で手帳人気!手帳を使いこなすことへの強い憧れ / 手帳の価値は100万円?! 記入した「個人情報」に対する危機意識の高さも

株式会社日本能率協会マネジメントセンター(代表取締役社長:長谷川隆、東京都港区、以下JMAM [ジェイマム])は、20代~60代の男女2,060名を対象に、スケジュール管理ツールや手帳の使い方に関する実態調査を実施しました。

【主な調査結果のポイント】

■スケジュール管理は手帳がトップ!スマホ世代の20代で特に人気の傾向

スケジュール管理のメインツールは昨年に続き「手帳(38.3%)」がトップ。世代別に見ると、スマートフォン保有者が約8割と最も高い20代において、手帳をメインツールとして使う人の割合が他の年代よりも高い(43.2%)ことが明らかになった。手帳を使いこなす人の印象として、「信頼できる」「仕事ができる」と回答した20代男性が9割近くを占めることから、手帳を使いこなすことへの強い憧れがうかがえる。

■手帳のサイズ、記入内容が多岐にわたる女性には大型サイズが人気

「スケジュール管理」に限らず、手帳をどのような用途に使用しているかを聞いたところ、男性が平均3.6通り、女性が平均4.2通りの用途に使用していることが明らかになり、女性の方がさまざまな内容を手帳に書き込んでいることが分かった。なお使用している手帳のサイズは、男性には小型サイズ、女性には大型サイズが人気で、用途が多い女性はたっぷり書き込めるサイズの手帳を選ぶ傾向にある。

■来年の手帳に書き込みたい予定、トップは「旅行」!自営業では「仕事」という回答も

来年の手帳に最も書き込みたい予定を聞いたところ、1位は「旅行(30.8%)」、2位は「音楽、映画、スポーツなどのイベント予定(16.7%)」、3位に「家族の入学、入園、卒業、卒園(8.0%)」と、レジャーやライフイベントなどが上位を占める結果となった。一方、自営業では「忙しい仕事の予定」など、「仕事」に関わる回答が多く見られた。

■「手帳は命の次に大事」100万円払っても取り戻したい!記入した「個人情報」に対する不安も

もし手帳をなくしてしまったとして、それを取り戻すために支払える金額を聞いたところ、たいしたことを書いていないという理由で「0円」と回答した人がいる一方で、命の次に大事なので「100万円」と回答する人がいるなど、同じ手帳でも活用度合いによってその価値が大きく異なることが分かった。また、手帳に記入している個人情報の流出を恐れて高額を提示する回答者も見られるなど、「個人情報」に対する危機意識の高さが手帳の価値にも影響していることがうかがえた。

<調査実施概要>
調査時期:2014年8月
調査対象:全国の20~60代の男女(有職者、パート・アルバイト、主婦、※60代のみ無職を含む)
調査方法:インターネット調査
回答数:2,060名

<株式会社日本能率協会マネジメントセンター(JMAM)について>
JMAMは、日本能率協会(JMA)グループの中核企業として1991年に設立されました。通信教育・研修・アセスメント・eラーニングを柱とした人材育成支援事業、能率手帳の新生ブランド『NOLTY』や『PAGEM』を代表とする手帳事業、ビジネス書籍の発行を中心とした出版事業を通じて、「成長したいと願うすべての人」を支援し続けていきます。www.jmam.co.jp

【調査結果の詳細】

<現在使用しているスケジュール管理ツール>

●スケジュール管理は手帳がトップ!スマホ世代の20代で特に人気の傾向

◇スマホは持っているけれど・・・ スケジュール管理は手帳で行う20代   
                  
スケジュール管理のメインツールは今年も「手帳(38.3%)」がトップだった。2位の「スマートフォン(24.1%)」も保有率の上昇とともにスケジュール管理での使用者も増加傾向にあるが、世代別に見ると、スマートフォン保有者の割合が約8割と最も高い20代が、手帳をメインツールとして使う人の割合も最も高い(43.2%)ことも明らかになった。

スケジュール管理のメインツールとして手帳やカレンダーなどのアナログツールを使用している人(以下、アナログ派)は58.4%、スマートフォンやパソコンなどのデジタルツールを使用している人(以下、デジタル派)は40.7%と、あらゆる市場でデジタル化が進む中、スケジュール管理においてはアナログ派がデジタル派を上回る結果となった。

◇来年(2015年)は手帳ユーザーが増加する見込み                                 

来年(2015年)のスケジュール管理ツールの予定を聞いたところ、メインツールとして手帳を使用する予定の人は47.4%で、今年(2014年)と比べて9.1ポイント伸びる見込みであることが分かった。昨年(2013年)は40.4%※であったことからV字回復の動きが見て取れるが、この背景には、スマートフォンなどのデジタルツールの普及に伴い、どのツールが自分にとって最適なのかをユーザー自身で見極める段階にあることが推察される。

●手帳を使いこなしている人のイメージは「信頼できる」が第1位!20代男性から高い評価

◇手帳を使いこなしている人は20代男性にとって憧れの存在?                               

手帳を使いこなしている人のイメージを項目毎に聞いたところ、「そう思う」と回答した人が多かったのは上から順に、1位「信頼できる(89.8%)」、2位「仕事ができる(82.8%)」、3位「賢い(79.3%)」という結果に。特に20代男性は、他の世代と比べ、手帳を使いこなしている人に対するポジティブなイメージが強いことが分かった。「手帳を使いこなしている人は、とても仕事が丁寧かつ誠実(20代男性/会社員)」、「丁寧に手帳を書いている人のパワーポイントは美しい!(20代男性/会社員)」といった意見もあり、手帳を使いこなしている身近な先輩の仕事ぶりからこうしたイメージが醸成されていると考えられる。

●手帳の用途やサイズ、レイアウトの傾向は?

◇手帳のサイズ、記入内容が多岐にわたる女性には大型サイズが人気

「スケジュール管理」に限らず、手帳をどのような用途に使用しているかを聞いたところ、男性が平均3.6通り、女性が平均4.2通りの用途に使用していることが明らかになり、女性の方がさまざまな内容を手帳に書き込んでいることが分かった。多い人では13通りもの内容を書き込んでおり(20代女性/会社員)、「スケジュール管理」はもちろん、「日記」、「夢や目標、やりたいことを掲げる」、「仕事・業務の記録」、「ファッション・美容に関する記録」、「趣味に関する記録」、「マネー管理」など、人生に関わる大半の情報を手帳に集約しているケースも存在した。

手帳のサイズは、男性には小型サイズ、女性には大型サイズが人気で、用途が多い女性はたっぷり書き込めるサイズの手帳を選ぶ傾向にあることも明らかになった。

◇手帳の使い方は年齢や属性によってさまざま。仕事におけるリスク回避目的のものも

手帳の使い方を具体的に聞いたところ、主婦やワーキングマザーにおいては、自分の予定だけでなく「家族の予定の管理・把握」を目的に手帳を使用している人が多く見られた。年齢別に見ると、特に60代は自身の体調や健康増進に関する記録を手帳につけている人が目立った。

一方、ビジネスの場では、タスク管理や仕事の振り返りの記録等の活用方法が挙げられたほか、20代など若手ビジネスパーソンにおいては、「仕事上でのミスやトラブルについて細かく記録している」という回答も見られ、失敗経験を活かしてスキルアップを図ったり、自分の行動の証拠として手帳が活用されたりしていることがうかがえる。

[使い方の例]

主婦やワーキングマザー関連
・自分と夫と子供の予定を書き込んで一括管理している。子供の学校のことは年間行事をすべて書き込んでいる。(30代女性/主婦)
・仕事と家族の予定を書き込んで、混乱しないようにしています。(30代女性/会社員)

シニア関連
・1日の歩数を記録。体重の測定結果を毎日記録。身体の不調内容をメモ。(60代男性/無職)
・夕食時間と食事内容、飲酒の有無を記入するようにしている。(60代男性/無職)

ビジネスパーソン関連
・仕事上でトラブルが発生した際に、解決方法を記録しておく。(20代男性/会社員)
・仕事で何か問題が発生した際に、過去の時点に戻りやすいように、何を作業したか、細かく記録している。(30代男性/会社員)
・会議が多いのでスケジュール管理と出席者、会議の内容などは細かく書く、その時の自分に課せられたミッションや重要なことは細かに書く。(40代男性/会社員)
・万が一、夫が過労死した時の証拠となるよう泊まり勤務の記録。(50代女性/専業主婦)

◇手帳のレイアウト、7年連続で「月間カレンダータイプ」がトップ。長く愛される定番タイプ

現在メインで使用している手帳のレイアウトは「月間カレンダータイプ(52.2%)」がトップで、特に女性では約7割と高い結果であった。なお、レイアウトの調査を開始した2008年以降、「月間カレンダータイプ」は7年連続不動のナンバーワンで、それに次ぐ「レフトタイプ(16.7%)」も同様に2位を維持し続けている。近年、さまざまなレイアウトの手帳が登場しているが、実際には、オーソドックスなレイアウトが変わらずに支持を集めていることが分かった。

###

<来年の手帳に書き込みたい予定>

●来年の手帳に書き込みたい予定のトップは「旅行」!

◇「旅行」がダントツの1位。自営業では「仕事」という回答も                

来年の手帳に最も書き込みたい予定を聞いたところ、1位は「旅行(30.8%)」、2位は「音楽、映画、スポーツなどのイベント予定(16.7%)」、3位に「家族の入学、入園、卒業、卒園(8.0%)」と、レジャーやライフイベントが上位を占める結果となった。一方、自営業の人からは「仕事内容で大型契約(50代男性)」「忙しい仕事の予定(50代男性)」など、「仕事」に関わる回答が多く見られた。

###

<手帳の価値>

●なくした手帳を取り戻せるとしたらいくら払えますか?鍵は「個人情報」

◇手帳に記入している「個人情報」に対する危機意識が露呈                     

もし手帳をなくしてしまったとして、それを取り戻すために支払える金額を聞いたところ、「5,000円未満(72.7%)」がその大半を占めた一方、約4人に1人は「5,000円以上(27.3%)」と回答。

0円と回答した人の多くは「たいしたことを書いていないから失くしても困らない」と回答している一方、高額回答者は「手帳は命の次に大事(100万円/30代男性)」「大切な思い出だから(100万円/30代女性」など、手帳はお金には代えられない“かけがえのない存在”であることがうかがえる。記入する内容や活用度合いによって、手帳の価値は大きく異なることが分かった。

また、「個人情報が入っているから(10万円/30代女性)」など手帳に記入している「個人情報」に関連する理由を挙げている回答も目立った。個人情報漏洩に関する報道が増えている昨今の世情を反映し「個人情報」に対する危機意識の高さが手帳の価値にも影響していると言える。

【参考コラム】

≪いざというときにも安心!個人情報&機密情報の保護に役立つ手帳術≫
仕事で関わるクライアント名や担当者名をそのまま手帳に記入していませんか?
手帳は誰に見られるかわかりませんし、もし紛失してしまった場合、情報流出により大事件につながる危険性もあります。
いざというときのために、リスクのある固有名詞はイニシャル表記にしたり、暗号化するなど手帳記入時には一工夫しましょう。
そうすれば、万が一他人に見られてもわからないことはもちろん、書く手間を省けたり、使用スペースを減らせたりと幅広いメリットがあります。

[個人情報&機密情報の保護に役立つ手帳記入例]
例1)用件は○△□やアルファベットで
△→|・・・・・・・・・・ 会議
○→|・・・・・・・・・・ こちらより訪問
●→|・・・・・・・・・・ 来客
T・・・・・・・・・・・・・・ こちらよりTEL
Tに丸囲み・・・・・・・・・・・・・ 先方よりTEL

例2)会う人/場所を略して
佐/四・・・・・・・・・ 佐藤さんと四谷で会う

例3)地名はアルファベット3文字で
SJK・・・・・・・・・・ 新宿
RPG・・・・・・・・・・ 六本木
SBY・・・・・・・・・・ 渋谷

例4)人物を仕事とプライベートで分ける
木村に丸囲み・・・・・・・・・仕事関係は丸で囲む
鈴木に丸囲み・・・・・・・・・プライベートは四角で囲む

【参考情報】

[手帳のサイズ一覧]
■小型サイズ:縦15cm×幅10cm以下
■縦長サイズ:縦17cm×幅9cmくらい
■A6サイズ:縦15.5cm×横11cmくらい
■B6サイズ:縦18.5cm×横13cmくらい
■A5サイズ:縦21.5cm×横15.5cmくらい
■B5サイズ:縦26.5cm×横19cmくらい
本件に関するお問合わせ先
株式会社日本能率協会マネジメントセンター
NPB事業本部 広報担当
TEL:03-6253-8011

プレスリリース情報提供元:Digital PR Platform