H3ダイナミクスとハイリウム・インダストリーズが力を合せて液化水素電気飛行の能力を向上へ

プレスリリース発表元企業:H3 Dynamics

配信日時: 2023-01-18 02:30:00

H3ダイナミクスとハイリウム・インダストリーズが力を合せて液化水素電気飛行の能力を向上へ

当初は無人航空機・ドローン業界に重点を置き、バッテリーの10倍、圧縮水素の3倍の性能向上を実現
提携両社は、水素電気で大西洋を横断する初の試みとして、重量わずか25kgの初の液化水素無人航空機を準備してきた


(仏トゥールーズ & 韓国ソウル)-(ビジネスワイヤ) -- H3ダイナミクスハイリウム・インダストリーズは、ハイリウムの液化水素貯蔵・液化ソリューションとH3ダイナミクスの分散型水素電気推進ナセル超軽量燃料電池、新しい水素ドローン燃料補給ステーションという強みを組み合わせ、ゼロエミッション水素電気飛行のパフォーマンスを高めるために、力を合せてきました。

本プレスリリースではマルチメディアを使用しています。リリースの全文はこちらをご覧ください。:https://www.businesswire.com/news/home/20230116005163/ja/

H3ダイナミクスがISAE-SUPAERO Toulouseと大西洋横断に向けて共同開発(ハイリウムの液化水素貯蔵装置を使用)。(写真:ビジネスワイヤ)H3ダイナミクスがISAE-SUPAERO Toulouseと大西洋横断に向けて共同開発(ハイリウムの液化水素貯蔵装置を使用)。(写真:ビジネスワイヤ)

液化水素への移行は、小型の電動無人システムにとって、能力の重要な飛躍を意味します。極低温(液体)水素は、同じ体積で圧縮ガスの3倍のエネルギーを蓄えます。つまり、配達用ドローンはより遠くまで飛ぶことができ、地図作成やISRミッションはさらに大きなスケールで行えるようになります。

このパフォーマンスの飛躍を具体的に説明すると、H3ダイナミクスが昨年7月にフランスでデモを行ったのと同じ25kgの水素電気推進UAVであれば、1回の充填で900km以上飛行できるようになります。圧縮水素を使用した場合、その飛行距離は400kmに短縮しますが、それでもバッテリー駆動の同等機と比べて3倍以上です。

H3ダイナミクスのタラス・ワンケウィッチ最高経営責任者(CEO)は、次のように述べています。「両社の世界的なクラス最高のソリューションを組み合わせることで、低高度電動飛行の世界的な性能限界を突破することができます。私たちは、ハイリウムと協力して、水素電気推進飛行を次のレベルに進めることを誇りに思います。」

現在、水素飛行船マルチローター機垂直離着陸機(VTOL)など、H3ダイナミクスが駆動システムを提供するあらゆる形態の水素ドローンや水素UAVは、圧縮水素システムよりもさらに3倍、バッテリーより10倍も飛行時間を伸ばす方法を手に入れたことになります。

またH3ダイナミクスは最近、水素UAVの運用のために、初の水素製造と自動水素充填モバイルステーションを発表しました。H2FIELDと名付けられたこのモバイルステーションは、水から水素を製造し、圧縮水素ガスタンクを事業者に提供します。H3ダイナミクスとハイリウムの提携では、液化水素タンクの充填ができるようにステーションをアップグレードする予定です。

韓国で開発されたハイリウムの画期的な技術は、最も先進的なソリューションの1つであり、既に多くのアプリケーションで実証されています。また、韓国は液化水素標準化のための開発をリードしています。ある地方の提案は、世界のISO委員会で規格の草案として受け入れられました。

現在、世界有数の航空宇宙工学学校であるISAE SUPAERO Toulouseが主導するプログラムにおいて、南大西洋の3300km横断を試みるべく、ハイリウムとH3ダイナミクスの技術を統合中です。H3ダイナミクスのチームは、小型の液化水素タンクを格納し、すべての推進サブシステムの熱挙動を管理できる特殊な機体設計を開発しました。

液化水素技術は、H3ダイナミクスの水素電気推進器ナセルのロードマップの次のステップにもなります。この自己完結型ナセルを搭載した最初のツインエンジン貨物用ドローンは、2022年夏、各ナセルに1個ずつ2個の圧縮水素タンクを使用して、パリの空に離陸しました。現在の目標は、より軽量の構造で燃料容量を増大させた液化水素タンクへと切り替えることです。

H3ダイナミクスについて www.h3dynamics.com

H3ダイナミクスは、分散型水素電気推進、さらには水素燃料補給や空港電源のソリューションに関する独自の技術ソリューションにより、航空機を脱炭素化することを使命としています。当社は、現時点で小規模で拡張性のあるソリューションから商業的にスタートすることで、長期的な水素航空機開発のリスクを軽減する独自の道筋を構築しています。H3ダイナミクスは、トゥールーズ、オースティン、シンガポールの3つの地域本部で93人のチームメンバーを抱えています。当社は、欧州委員会傘下のゼロエミッション航空連合サステイナブル・エアロ・ラボルフトハンザ・クリーンテック・ハブパリ先進航空モビリティー同盟、そしてトゥールーズのエアロスペース・バレーのメンバーです。

ハイリウム・インダストリーズについて:http://hylium-industries.com/

ハイリウム・インダストリーズは、韓国科学技術研究院(KIST)のベンチャー企業として2014年に設立されました。以来、ハイリウムは韓国政府の研究開発支援を受けて、韓国初の極低温液化水素製造・貯蔵技術を開発してきました。

ハイリウムは、水素液化システムに関連するさまざまな技術を開発し、20以上の特許と知的財産権を所有しており、さらに多くの特許を出願中です。2015年、ハイリウム・インダストリーズの技術は、「小容量水素液化技術における最優秀アプリケーション」が評価されてラッセル・B・スコット記念賞を受賞し、米国低温工学学会から認められました。

原文はbusinesswire.comでご覧ください:https://www.businesswire.com/news/home/20230116005162/en/

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連絡先
Taras Wankewycz
CEO, H3 Dynamics
taras@h3dynamics.com
www.h3dynamics.com

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