エクセンシアが自動化されたラボによりバイオ医薬品の設計能力を拡大

プレスリリース発表元企業:Exscientia plc

配信日時: 2022-11-08 22:31:00

エクセンシアが自動化されたラボによりバイオ医薬品の設計能力を拡大

新規抗体の高速かつ正確なジェネレーティブAIデザインにより、エクセンシアの能力は低分子化合物以外にも拡大抗体設計のためのより優れたAIモデル作成に向け、対になったヒト抗体データのシーケンシングAI設計と開発中のハイスループットバイオ医薬品プロファイリングの統合を実現する専有のハードウエアを備えた自動化ラボ

(英オックスフォード)-(ビジネスワイヤ) -- エクセンシア(Nasdaq: EXAI)は本日、ヒト抗体などのバイオ医薬品の設計能力を追加して、当社プラットフォームを拡張したと発表しました。当社はこの1年を通し、AIを駆使したバイオ医薬品バーチャル設計能力を向上させており、社内で新規抗体の作製およびプロファイリングを行うための自動化されたバイオ医薬品ラボをオックスフォードに設立しているところです。

エクセンシアの創立者で最高経営責任者(CEO)のアンドリュー・ホプキンス教授は、次のように述べています。「エクセンシアは、バイオ医薬品の設計を、当社の患者第一のエンドツーエンドAIプラットフォームのモジュール式アーキテクチャーに統合しています。当社の既存の精密医療患者組織モデルが新規抗体を解析する能力を実証したことから、このバイオ医薬品設計能力が加わることで、利用可能な中で最も強力な抗体プラットフォームの1つが誕生すると考えています。バランスが取れた当社のビジネスモデルにより、パイプラインのプログラムを推進すると同時に、プラットフォームの成長に投資することも可能です。バイオ医薬品の分野に進出することで、当社のプラットフォームで対応可能な標的群を2倍近くに拡大することが可能になります。過去2年間、抗体は売上高で評価した上位50種類の医薬品のうち18種類を占めており、AIと自動化によって新しいヒト抗体を設計する能力が加わることで、患者にとって最も有効な医薬品を治療手法に関係なく開発できるようになると考えています。」

現在の抗体最適化アプローチは、機会学習を用いたものであっても、実験的なスクリーニング手法による抗体の発見に依存しているのが現状です。ジェネレーティブAIデザインとバイオ医薬品のバーチャルスクリーニングを組み合わせることで、より広範な抗体領域の探究が可能となり、当社のすべてのバイオ医薬品につき、スクリーニングを必要とせずに、特定の標的エピトープに対してデノボ設計を行うというエクセンシアの目標を支えることになります。

特定のタンパク質エピトープに対する新規抗体を設計するためには、その構造の正確なモデルを迅速かつ大規模に生成することが必要です。エクセンシアのバイオ医薬品AI担当主任科学者であるシャーロット・ディーン教授が発明した本技術の初期バージョンは、Alphafold2の最大3万5000倍の速度で正確なタンパク質モデリングを行いました(Abanades et al. Bioinformatics 2021)。エクセンシアは、これらアルゴリズムの範囲、速度、統合を大幅に拡大するとともに、その機能をより広範なプラットフォームに統合しています。現在、エクセンシアの抗体バーチャルスクリーニング手法は、公開されている最先端技術よりも3倍以上精度が高くなっています。

エクセンシアのAIアプローチで鍵となるのは、観察されたヒト抗体領域の知識を用いて、臨床開発用のバイオ医薬品を最適化することです。抗体の結合部位は、2種の鎖(重鎖と軽鎖)で構成されています。一般的に、抗体のシーケンシングは1つの鎖に限定されているため、抗体の真の生物学的特性を把握できません。当社は、より自然な環境で抗体の複雑な生物学的特性をよりよく理解するため、対をなす鎖の配列につき専有的なデータベースを構築しています。エクセンシアは、このデータを機会学習に使用することで、ヒト抗体領域のより正確な記述およびモデル化を目指しています。

オックスフォード・サイエンス・パークにある本社をさらに8000平方フィート拡張したエクセンシアの新しいラボ施設では、親和性、免疫原性、凝集、安定性などの最も重要な特性を測定し、各抗体に関する専有データの生成を自動化していきます。エクセンシアのエンジニアは、マルチパラメーター最適化のための当社の予測モデル構築を支えるため、ハイスループット抗体プロファイリングを実現する専有の自動化ハードウエアを構築中です。

シャーロット・ディーン教授(MBE)は、次のように述べています。「当社の戦略は、現在の実験的発見手法を、最適化された完全ヒト型バイオ医薬品の精密工学的なデノボ設計に置き換えることです。現在の手法では、新しい結合部位の発見が、動物免疫化や実験室ベースのライブラリーで探索できる範囲に限定されています。当社は、バイオ医薬品のあらゆる側面をインシリコでバーチャル設計することで、より広範な標的群を探索し、より精度の高い標的治療薬を創出することができます。発見ではなく設計に基づき、AIと自動化された実験を駆使したバイオ医薬品が、当社のアプローチです。」

エクセンシアについて

エクセンシアはAIを駆使した製薬技術企業として、最も迅速かつ効果的な方法で最善の医薬品を発見・設計・開発することに傾倒しています。エクセンシアは、史上初の機能的な精密腫瘍学プラットフォームを開発して、治療法の選択を導き、前向き介入臨床研究で患者の転帰を改善することに成功するとともに、AI設計の低分子を臨床環境に進めました。当社の社内パイプラインは、がん領域における当社の精密医療プラットフォームの活用に重点を置いており、提携パイプラインは、当社のアプローチを他の治療領域に拡大しています。私たちは、医薬品創製の新しい手法を開拓することで、最高の科学アイデアを患者にとって最良の医薬品へと迅速に転換できると信じています。

エクセンシアは、オックスフォード(英国イングランド)に本社を置き、ウィーン(オーストリア)、ダンディー(英国スコットランド)、ボストン(米国マサチューセッツ州)、マイアミ(米国フロリダ州)、ケンブリッジ(英国イングランド)、大阪(日本)にオフィスを構えています。

当社については、https://www.exscientia.aiをご覧になるか、ツイッター(@exscientiaAI)でフォローしてください。

将来見通しに関する記述

本プレスリリースには、1995年民事証券訴訟改革法の「セーフハーバー」規定の意味における特定の将来見通しに関する記述が含まれています。これには、候補分子の開発の進捗に対するエクセンシアの予想、エクセンシアの製品候補の前臨床試験および臨床試験の時期および進捗ならびに報告データ、抗体設計に関して新たな洞察的知見を生み出すエクセンシアの能力およびハイスループットバイオ医薬品プロファイリングをサポートするハードウエアやその他のシステムを構築するエクセンシアの能力、当社の精密医療プラットフォームおよびAI駆使型創薬プラットフォームの拡充に関するエクセンシアの予想に関する記述が含まれます。「見込む」、「考える」、「予想する」、「意図する」、「予測する」、「見込む」、「将来」などの言葉や同様の表現は、将来見通しに関する記述を特定することを意図したものです。これらの将来見通しに関する記述は、将来の結果や状況の予測に内在する不確実性を伴います。これには、エクセンシアの製品開発活動の範囲、進捗および拡大、エクセンシアとそのパートナーの臨床試験の開始、範囲、進捗およびそのコスト上の影響、臨床、科学、規制、技術の進展、ヒトの治療薬として安全かつ有効な製品候補を発見、開発、商業化する過程およびこのような製品候補を中心とした事業を構築する努力に内在するものが含まれます。エクセンシアは、法的に義務付けられる場合を除き、新たな情報、将来の出来事、その他の要因を理由にこうした将来見通しに関する記述を更新または訂正して公表する義務を負うものではありません。

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