PHC株式会社:PHCとトヨタ車体がへき地における巡回診療の実証実験を実施~遠隔医療システム「Teladoc HEALTH」を医療MaaS車両「MEDICAL MOVER」に搭載~
配信日時: 2022-10-04 14:00:00
PHC株式会社:PHCとトヨタ車体がへき地における巡回診療の実証実験を実施~遠隔医療システム「Teladoc HEALTH」を医療MaaS車両「MEDICAL MOVER」に搭載~
(東京)-(ビジネスワイヤ) -- PHC株式会社メディコム事業部(以下、「PHC」)は、このたび、遠隔医療システム「Teladoc HEALTH」(*1)をトヨタ車体株式会社(以下、「トヨタ車体」)の医療MaaS車両「MEDICAL MOVER」(*2)に搭載し、高齢化が進むへき地における医療アクセス向上を目的とした遠隔医療の実証実験を行いましたので、お知らせいたします。本実証は、山口県山間部に位置する徳地地域で2022年8月から9月にかけて実施し、巡回診療および訪問診療における活用を想定しています。
本プレスリリースではマルチメディアを使用しています。リリースの全文はこちらをご覧ください。:https://www.businesswire.com/news/home/20221003005086/ja/
「MEDICAL MOVER」イメージ(*5) (写真:ビジネスワイヤ)
山口県徳地地域では高齢化率が53.7%(*3)に達しており、また公共交通機関が限られているため、患者さんが望むタイミングで医療機関を受診することが困難です。そのため、受診控えや通院困難による治療離脱を原因とした重篤化リスクが恐れられています。へき地では、医師も限られた人数で幅広い専門領域に対応するため、負荷の高い医療提供体制を強いられています。また、患者さんのご自宅から診療所までの移動時間、あるいは医師がへき地診療所へ移動する時間が診療時間を圧迫しており、持続的な体制確保が必要です。このような状況下で、巡回診療車による患者さんへの医療アクセス向上、およびICTを活用した遠隔医療による医師の働き方支援といった、地域医療支援の取り組みが求められています。
今回の実証実験では、移動負担の軽減や診療の効率化など、患者さんと医師双方のニーズに適したオンライン診療の提供を目指し、運用体制や診療に必要な設備・機器等を検証しました。診療看護師(ナースプラクティショナー)(*4)が乗車したトヨタ車体の「MEDICAL MOVER」が、患者さんのご自宅や近隣診療所まで出向きます。そして、患者さんは診療看護師のサポートを受けながら、「MEDICAL MOVER」に搭載されたPHCの遠隔医療システム「Teladoc HEALTH」を通じて遠隔の医師より診察を受けます。
【実証実験の概要】
■期間:8月24日から9月28日
■場所:山口県山口市徳地地域
■対象:3地域(三谷・引谷・串)の住民 約480人
■想定シーン:①巡回診療、②訪問診療
■検証事項:
・本診療モデルの患者さんおよび医療従事者にとっての有用性
・実運用に必要な「MEDICAL MOVER」の仕様
・「Teladoc HEALTH」を用いたオンライン診療における運用課題・ニーズ
「Teladoc HEALTH」を通じてオンライン診療を試験的に実施した医師は、患者さんの首の血管やむくみの状態など、普段の対面診療で確認している箇所が遠隔医療システムを介して確認できることを検証しました。
本実証にて遠隔から診療を担当したとくぢ診療所長、および山口県立総合医療センターへき地医療支援部長の中嶋裕先生は、次のように述べています。「実際に運用して初めて分かることもあり、実証の意義を感じました。遠隔医療に特化したシステムを活用することで、一般的なWEB会議システムでは難しい患者さんの詳細な身体状態の把握が可能であると確認できたことは成果です。実際に患者さんに対峙して診察を行う診療看護師とのコミュニケーションも円滑にでき、オンライン診療が十分な精度で問題なく行えることが分かりました。今後はまず地元山口市徳地、そして山口県内の離島・へき地でこの取り組みを広げ、地域に健康を届けていきたいと考えます。」
PHC株式会社にて取締役およびメディコム事業部長を務める大塚孝之は、「へき地医療において、患者さん、医療従事者の方々に対する医療アクセスの確保や、地域医療体制維持に貢献することは、遠隔医療ソリューションを提供する我々にとっての使命だと考えております。今後は、高齢化が進む地域とへき地における巡回診療の実運用に向け、医療機関や自治体とも連携しながら、具体的な運用方法について検討を進めてまいります」と述べています。
(*1) www.phchd.com/jp/bx/telehealth
(*2) さまざまな理由で診察や健康診断に行けない方々の健康維持・増進などの課題をモビリティで解決することをめざしたトヨタ車体の「医療MaaS車両」
(*3) 令和2年度国勢調査:www.stat.go.jp/data/kokusei/2020/kekka.html
(*4) 米国等のような一定レベルの診断や治療などを行うことができる公的資格。現在の日本には存在しない: www.nurse.or.jp/nursing/np_system/index.html
(*5) 実証実験で使用した自動車の仕様と一部異なる
<PHC株式会社・メディコム事業部について>
1969年に設立されたPHC株式会社は、グローバルヘルスケア企業として事業を展開するPHCホールディングス株式会社(証券コード 6523 東証プライム)の日本における事業子会社です。ヘルスケアソリューションの事業領域においてヘルスケアIT事業を行うメディコム事業部は、1972年に国内で初めて医事コンピューターを開発、発売しました。以来、事業ブランド「メディコム」を掲げ、電子カルテシステムをはじめとしたヘルスケアIT製品・サービスの提供を通じて、患者さんへの医療サービス向上と医療従事者の業務効率改善に取り組んでいます。
www.phchd.com/jp/medicom/about
businesswire.comでソースバージョンを見る:https://www.businesswire.com/news/home/20221003005086/ja/
連絡先
【お問い合わせ先】
PHC株式会社 メディコム事業部 遠隔医療ソリューション部 倉光 めぐみ
E-mail: pj-telehealth-contact@ml.phchd.com※「MEDICAL MOVER」に関するお問い合わせは下記までお願い致します。
トヨタ車体株式会社 商用ビジネス部 医療MaaSお客様問い合わせ窓口
Email: BIZ-SUPPORT@mail.toyota-body.co.jp
Tel:0566-36-8603
プレスリリース情報提供元:ビジネスワイヤ
スポンサードリンク
「PHC Corporation」のプレスリリース
スポンサードリンク
最新のプレスリリース
- SBCメディカル・グループ・ホールディングス・インコーポレーテッド 2024年第3四半期決算を発表(参考和訳版)11/14 23:08
- MINGAONE Unveils Direct-to-Accommodation Red Ginseng Delivery Service for Foreign Tourists in Korea11/14 22:00
- myBillBook Leverages CleverTap to Elevate Customer Engagement and Drive Revenue Growth11/14 21:00
- ふじみ野市ふるさと納税返礼品を追加しました11/14 19:45
- 【地元企業×ワンビル×ワーカーとの共創による開業記念商品】ワンビルオリジナルクラフトビール「ONE craft (ワン・クラフト)」 誕生!11/14 19:45
- 最新のプレスリリースをもっと見る