シティ・プライベートバンク、ファミリーオフィスの優先事項は金融資産価値の維持だけでなくファミリーの結束と継続性の促進であることを確認
配信日時: 2022-09-16 02:15:00
2022年の不安定な市場動向によりポートフォリオ全体の価値は減少したものの、年次ファミリーオフィス調査では回答者の多くは楽観的で、今後12カ月のポートフォリオ利益を見込む
(ニューヨーク)-(ビジネスワイヤ) -- シティ・プライベートバンクのファミリーオフィス・グループは本日、2022年度ファミリーオフィス調査の結果を発表し、世界で特に多様なファミリーオフィスと超富裕層投資家の考え方と行動を把握しました。金融および地政学的な課題がますます広がる現在、このレポートでは、今後1年間に潜在的成長の機会が期待される分野について概説しています。
この調査から、1) 懸念の対象が金融資産だけでないこと、2) 年初来からポートフォリオの価値が全体的に減少していること、3) 経済的・地政学的に不透明であるものの、見通しは明るいこと、4) 直接投資が引き続き優先事項であること、5) ファミリーオフィスにおける投資機能の専門化が継続していること、6) ファミリーの結束と継続性を管理する態勢が長期的成功への鍵であること、7) 持続可能な投資やESG投資への配分は増加する余地があること、という7つの主要なテーマが浮かび上がりました。
シティ・プライベートバンクのグローバルヘッドのアイダ・リュウは、次のように述べています。「ファミリーオフィスのお客さまはそれぞれ独自のニーズと視点を持っており、それを参考にして、今後何世代にもわたってお客さまの財務目標達成をサポートする方法が決まります。ファミリーのために財産を準備し、財産のためにファミリーの態勢を整えるという二重の必要性に対する意識がますます高まっています。そして、信頼されるパートナーとして、シティ・プライベートバンクはそのお手伝いをすることができます。」
現在の経済的懸念の上位3つは、インフレ、景気後退の不安、地政学的な不確実性ですが、ファミリーオフィスの幹部は、将来への準備に強い関心を示しています。これには、ファミリーの資産価値を維持することと、次世代が責任ある財産所有者としてリーダー的役割を果たせるよう準備させることが含まれます。実際、ファミリー、ファミリーオフィス、管財人レベルでのリーダーシップの継承は、回答者の大半が今後5年間に直面すると予想する重要な移行事項の1つです。
シティ・プライベートバンクで新たにファミリーオフィス・グループのグローバルヘッドに就任したハネス・ホフマンは、次のように述べています。「今年の調査では、ファミリーオフィスが未来の成功のために今計画を立てることが急務であることが明らかになりました。このことをお知らせできることをうれしく思います。世界で最も多様で洗練されたファミリーオフィスと協力し合えることを楽しみにしています。」
懸念はあるものの、市場は底を打ったのではないかという心境を反映して、今後12カ月間のポートフォリオ利益についてはかなり楽観的な見方をしています。ファミリーオフィスの80%がポートフォリオの利益を期待し、62%がポートフォリオの価値が5%以上増加すると見込んでいます。資産配分については、上場株式が23%と大半を占めていますが、不動産とプライベート・エクイティの魅力は変わらず、合わせて35%(それぞれ20%と15%)を占めています。
また、2022年ファミリーオフィス調査では、ファミリーオフィスが直接投資に重点を置いていることに変わりはなく、約3分の1がポートフォリオの10%~20%を割り当て、さらに3分の1が30%以上を割り当てていることが分かりました。直接投資は、不動産(37%)と事業(33%)にほぼ均等に配分されています。
ファミリーオフィス・サービス&ネットワークのグローバルヘッドのアレクサンドル・モニエは、次のように述べています。「今年は質問数を2倍に増やしたことから、ファミリーオフィスが直面している幅広い課題についてより有益な知見を得ることができ、さらにファミリーオフィスが目指す方向性を理解することができました。今回の調査では、ファミリーオフィスが投資委員会や理事会を信頼しているのかなど、ファミリーオフィスの投資先だけでなく、どのような投資を行っているのかも把握しようと努めました。この情報は、ほかのファミリーオフィスが自らのニーズに応えて目標を達成するためにどのような対策を講じているのかについて、お客さまにさらなる情報を提供する上で役立ちます。」
今年の調査ではまた、持続可能な投資やESG投資に対する関心を行動に移す機会が依然として大きいことも明らかになりました。ファミリーオフィスの60%はまだポートフォリオの一部をこれらのテーマに合わせることを検討していないか、どのように合わせるか迷っている状態です。共同投資や直接投資の機会、広範なプライベート市場、革新的な戦略とパートナーシップは、ESG関連投資における最大の可能性を示しています。
2022年6月にシティ・プライベートバンクの第7回ファミリーオフィス・リーダーシップ・プログラムが、Covid-19パンデミック以来初めて対面で開催されましたが、本年度の調査はその際に行われました。その後、この調査は、シティ・プライベートバンクの世界のファミリーオフィスのお客さまに公開され、見解が求められました。この調査には30問以上の質問が含まれ、2022年初頭のマクロ経済の逆風と市場の変動を経たお客さまの投資マインドとポートフォリオ行動を把握することを目的としました。約200人の参加者から回答を得て、そのうち126人が完全回答し、このレポートの対象となりました。
シティ・プライベートバンクについて:
シティ・プライベートバンクは世界の富裕個人層・家族向けのサービスを専門としており、世界中でカスタマイズされたプライベートバンキング・サービスを提供しています。顧客事業の総額は約5000億ドルに上り、50都市にわたって100カ国以上の顧客にサービスを展開しています。シティ・プライベートバンクは、お客さまの富の蓄積・保管、資産のファイナンス、キャッシュの効率的な活用、資産の保全、遺産管理をお手伝いし、家族およびファミリービジネスのニーズに応えています。シティ・プライベートバンクは、資本市場、資産運用、ポートフォリオ運用、信託およびエステート・プランニング、投資ファイナンス、銀行サービスおよび航空機ファイナンス、アートに関する助言とファイナンス、スポーツ・ファイナンスなどに関連した商品・サービスをお客さまに提供しています。
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