IQMクオンタム・コンピューターズとQphoXが超伝導量子プロセッサーの拡張に対応する光インターフェースの開発で提携

プレスリリース発表元企業:IQM Quantum Computers

配信日時: 2022-09-01 23:35:00

IQMクオンタム・コンピューターズとQphoXが超伝導量子プロセッサーの拡張に対応する光インターフェースの開発で提携

IQMクオンタム・コンピューターズとQphoXが超伝導量子プロセッサーの拡張に対応する光インターフェースの開発で提携

(オランダ・デルフト)-(ビジネスワイヤ) -- オランダの量子トランスダクション新興企業QphoXと、フィンランドの量子コンピューター・メーカーのIQMクオンタム・コンピューターズは、量子コンピューターを拡張するための次世代インターフェースの開発で新たに協業すると発表しました。

本プレスリリースではマルチメディアを使用しています。リリースの全文はこちらをご覧ください。:https://www.businesswire.com/news/home/20220831005358/ja/

QphoXがIQMから最初の量子プロセッサーチップを受け取り、超伝導量子コンピューターのための新たな光相互接続の開発を開始(写真:ビジネスワイヤ)QphoXがIQMから最初の量子プロセッサーチップを受け取り、超伝導量子コンピューターのための新たな光相互接続の開発を開始(写真:ビジネスワイヤ)

IQMは量子コンピューター構築における欧州のリーダー企業であり、スーパーコンピューティング・データセンターや研究所にオンプレミス型の量子コンピューターを提供し、そのハードウエアへの完全なアクセスも提供しています。IQMは、これらのマシンを超伝導量子ビットを使用した独自の量子プロセッサーを備えたフルスタックのシステムインテグレーターとして提供します。

QphoXは、量子技術のための光子波長変換を専門としており、量子プロセッサーをネットワークで接続することを可能にする世界初の量子モデムの開発に取り組んでいます。これにより、遠隔でもつれ合う量子プロセッサー間の分散量子コンピューティングなどの新たな応用が可能になり、業界が直面している拡張の大きな課題の1つを解決することができます。

両社は、量子情報処理に関するそれぞれの専門知識を組み合わせ、光相互接続を介して量子プロセッサーと通信するための拡張性のある新インターフェースを構築します。

現在の量子プロセッサーが実世界のアプリケーションに対応するためには、規模の大幅な拡大が必要となります。主な障害の1つとして、マイクロ波量子プロセッサーは厳しい極低温環境で動作させる必要がありますが、制御のためのマイクロ波ラインと極低温増幅器からかなりの熱が発生するため、プロセッサーのサイズが制限されます。メーカーがチップの大型化を進める中、最終的に数十万量子ビットのコンピューターを可能にする拡張性のあるアプローチを見つけることが重要です。

QphoXの最高執行責任者(COO)で共同創立者のフレデリック・ヒジャジは、次のように述べています。「QphoXは、独自のマイクロ波-光変換技術を活用することで、光ファイバー経由でクライオスタット内を信号が通過できるようにしました。その結果、クライオスタットにかかる空間的な制約と熱負荷の両方が軽減され、より大きなプロセッサーをクライオスタットに組み込めるようになります。私たちは、この新たな協業に着手することを大変うれしく思っています。ここ数カ月の間、私たちはすでにIQMのプロセッサーを使用しており、その品質と性能にとても感銘を受けています。」

IQMクオンタム・コンピューターズの最高執行責任者(COO)で共同創立者のユハ・バルティアイネン博士は、次のように述べています。「将来の大規模量子コンピューターには、光通信または極低温信号生成の技術、あるいはその両方が必要です。私たちは、QphoXの専門知識と技術計画が、量子コンピューターの制御・読み出し信号を光ファイバーで量子ビットチップに送るための有望な代替手段であると判断しました。この協業は、ケーブル配線の単純化と新製品の開発を通じて、1000量子ビットを超えるシステムの実現に貢献するものです。」

以上

IQMクオンタム・コンピューターズについて:

IQMは、量子コンピューターの構築における汎欧州のリーダーです。IQMは、オンプレミス型の量子コンピューターをスーパーコンピューティング・データセンターや研究施設に提供し、当社ハードウエアへの完全なアクセスを提供します。産業分野の顧客には、独自の特定アプリケーション向け協調設計の手法を通じて、量子の優位性をもたらします。IQMは、フィンランド初の54量子ビット量子コンピューターをVTTと共同で構築しています。また、IQMが率いるコンソーシアム(Q-Exa)がドイツで量子コンピューターを構築しています。このコンピューターはHPCスーパーコンピューターに組み込まれ、将来の科学研究用量子アクセラレーターを作り出そうとしています。IQMは、190人以上の従業員を擁し、パリ、マドリード、ミュンヘン、エスポーにオフィスを置いています。

QphoXについて:

QphoXは、世界初の量子モデム(Quantum Modem™)を開発しています。この画期的なデバイスは、接続性と並列化によって量子コンピューティング産業の規模拡大を可能にし、量子インターネットの可能性を解き放ちます。QphoXは、量子プロセッサー用の光読み出しおよび制御のソリューションも提供しており、単一クライオスタット内での中程度の拡張の課題に対処しています。QphoXは、オランダのデルフトに拠点を置いています。

本記者発表文の公式バージョンはオリジナル言語版です。翻訳言語版は、読者の便宜を図る目的で提供されたものであり、法的効力を持ちません。翻訳言語版を資料としてご利用になる際には、法的効力を有する唯一のバージョンであるオリジナル言語版と照らし合わせて頂くようお願い致します。



businesswire.comでソースバージョンを見る:https://www.businesswire.com/news/home/20220831005358/ja/

連絡先
IQM Quantum Computers:
Raghunath Koduvayur, Head of Marketing and Communications
Email: Raghunath@meetiqm.com
Mobile: +358 50 4876509
www.meetiqm.comQphoX:
Frederick Hijazi, COO
Email: info@qphox.eu
Website: www.qphox.eu

プレスリリース情報提供元:ビジネスワイヤ