トランスフォームとTDKラムダがAC-DC GaN電源モジュールファミリーの拡充を発表

12Vと48Vの500W PSUはTDKの高効率PFHシリーズの2つ目および3つ目となる
GaNデバイスがシリコンベースのソリューションと比べて電力密度を38%向上


（米カリフォルニア州ゴリータ）-（ビジネスワイヤ）-- 高信頼性・高性能の窒化ガリウム（GaN）電力変換製品のパイオニア企業で世界的サプライヤーのトランスフォーム（Nasdaq：TGAN）は本日、TDKグループ企業で大手電源メーカーのTDKラムダが同社のGaNベースのPFH500F製品ラインを拡充したと発表しました。PFH500F-12とPFH500F-48はそれぞれ、TDKの500W AC-DC電源シリーズの2つ目および3つ目のモジュールになります。それぞれ12Vと48Vの電源出力を提供します。先行製品のGaNベース 28V PFH500F-28と同様に、これらの最新電源は13%小型のデバイスパッケージで6%の効率向上など、エンドアプリケーションにGaNのさまざまな利点をもたらします。これらの利点が相まって、PFE500SA-12やPFE500SA-48（TDKラムダが現時点で提供するシリコンベースのそれぞれ12V、48Vのモジュール）と比べて、電力密度が38%改善しています。

PFH500Fシリーズは、トランスフォームの72 mΩ、8x8 PQFN GaN FET（TP65H070LDG）を使用しています。このパワートランジスターは電力密度が高いため、TDKは薄型ベースプレートを介してGaN電源を冷却することができました。それによりTDKは、よりスリムで密集度の高い電源モジュールを製造し、過酷な環境で動作する幅広い産業アプリケーションに対応できるようになります。そうしたアプリケーションには、市販（COTS）電源、カスタムファンレス電源、5G通信、レーザー、デジタル看板／ディスプレー、信号伝達などがあります。

12Vおよび48VのPFH500Fモジュールは、テキサス州ダラスにあるTDKラムダ・アメリカズのチームによって設計され、ブリッジレストーテムポール力率改善（PFC）構成を採用しています。主力の28V GaN電源の設計は、約3年強かかりましたが、TDKのエンジニアリングチームはそこでの学びを適応させ、これらの最新モデルを1年で生産することができました。

TDKラムダ・アメリカズのエンジニアリング担当バイスプレジデントのJin He氏は、次のように述べています。「TDKが、FH500F製品ラインをGaNラインとして投入することにしたのは、お客さまが何を望み、何を必要としているかを、慎重に検討した結果です。当社のお客さまが求めているのは、信頼性に優れた電源システムとして、故障が許されない過酷なアプリケーションで使用できるものです。トランスフォームのGaNを使用することで、当社は自信を持って、エンドシステムにおける革新を促すこともできるよう、これまで以上に小型かつ高性能なPSUを提供できます。」

TDKラムダの電源モジュールであるPFH500F-12およびPFH500F-48は、シリコンベースのPFE500SA-12および PFE500SA-48と比べて、下記の利点を提供します。

電力効率：92%（6%増加）電力密度：1立方インチ当たり100W超（38%増加）PMBus™によるモニタリングとプログラミング（読み／書き）基板の小型化：116.8x61mmから101.6x61mmへ（13%縮小）外付け容量性部品のサイズ縮小展示

PFH500Fモジュールシリーズは、テキサス州ヒューストンで今月末に開催されるAPEC 2022のトランスフォームの825番ブースで展示します。

TDK株式会社について

東京を拠点とするTDK株式会社は、スマート社会における電子ソリューションの世界的リーダー企業です。TDKは卓越した材料科学を基盤に、技術進化の最先端を確固として歩み続け、意識的に未来を引き寄せる（Attracting Tomorrow）ことで、社会の変革を引き起こしています。当社は電子・磁気製品主要材料であるフェライトを事業化する目的で1935年に設立されました。TDKは、セラミックコンデンサー、アルミ電解コンデンサー、フィルムコンデンサーなどの受動部品のほか、磁気部品、高周波部品、ピエゾ／保護デバイスなど、革新を駆使した包括的なポートフォリオを取りそろえています。また製品範囲には、温度、圧力、磁気、MEMSなどのセンサーとセンサーシステムも含まれます。さらにTDKは、電源やエネルギー装置、磁気ヘッドなども提供しています。これらの製品は、TDK、EPCOS、InvenSense、Micronas、Tronics、TDKラムダという製品ブランドの下、販売されています。TDKは、自動車、産業・消費者向け電子機器、情報通信技術という、要求が厳しい市場に傾注しています。当社は、アジア、欧州、北米・南米に、設計・製造拠点のネットワークを有しています。2021会計年度において、TDKは133億米ドルの総売上高を計上し、世界で約12万9000人の従業員を雇用していました。

TDKラムダ株式会社について

TDKラムダ株式会社は、信頼される革新的なリーダー企業として、産業・医療機器向けに高信頼性の電力変換製品を世界規模で提供しています。TDKラムダ株式会社は、5つの主要地域、すなわち日本、EMEA、北米・南米、中国、ASEANに研究開発・製造・販売・サービスの拠点を置き、あらゆる顧客のニーズに迅速対応できる態勢にあります。

詳細については、www.jp.lambda.tdk.com/en/をご覧ください。

トランスフォームについて

GaN革命の世界的リーダー企業であるトランスフォームは、高電圧電力変換アプリケーション向けに高性能・高信頼性のGaN半導体を設計・製造しています。1000件超の自社特許およびライセンス特許から成る最大級のパワーGaN IPポートフォリオを持つトランスフォームは、業界初のJEDEC／AEC-Q101準拠高電圧GaN 半導体デバイスを生産しています。トランスフォームの垂直統合型デバイスのビジネスモデルにより、あらゆる開発段階、すなわち設計、組み立て、デバイス、アプリケーションサポートの段階で、革新が可能になっています。トランスフォームの革新により、パワーエレクトロニクスはシリコンの限界を乗り越え、99%以上の効率を達成し、電力密度を40%以上改善して、システムコストを20%低減しています。トランスフォームはカリフォルニア州ゴリータに本社を構え、製造施設をゴリータと日本の会津に有しています。詳細情報については、www.transphormusa.comをご覧ください。ツイッター（@transphormusa）とウィーチャット（Transphorm_GaN）で当社をフォローしてください。

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