ニュースケール・パワー、77MWeのモジュール式クリーン水素生産に関する最新の評価結果を発表

プレスリリース発表元企業:NuScale Power

配信日時: 2020-12-11 18:06:00

ニュースケール・パワー、77MWeのモジュール式クリーン水素生産に関する最新の評価結果を発表

NuScale Power Module™の出力を25%増強すると、コスト競争力のあるクリーン水素の生産促進につながる

(米オレゴン州ポートランド)-(ビジネスワイヤ) -- ニュースケール・パワーは本日、NuScale Power Module™(NPM)から発生する熱と電力を使用して水素を生産する技術的実現可能性と経済性に関する最新の評価結果を発表しました。これは、NPMがモジュール当たり発電量をさらに25%増加して、モジュール当たりで計250MWt(または77MWe)を達成できるという最近の発表を受けて更新した結果です。この水素研究は、アイダホ国立研究所で2014年に当初実施されたもので、新しい生産パラメーターと経済性パラメーターを用いて更新されました。

最新の分析によれば、NPMの出力が25パーセント増加すると、250MWtのNuScaleモジュール1基で2053kg/hourの水素、つまり1日当たり50メートルトン近くの水素を生産することができます。これは、200MWtのNuScaleモジュール1基からの水素生産量である1667kg/hour、つまり1日当たり40メートルトンから増加するということです。さらに、出力の増加によって均等化発電コストが下がった結果として、NuScale高温水蒸気電解(HTSE)システムで生産された水素は、再生可能水素の原価見積りにおける高い設備利用率によってコスト競争力があることが予測されると同時に、継続的で制御の効いた水素生産も実現します。

ニュースケール・パワーの最高技術責任者(CTO)で共同創設者のJosé Reyes博士は、次のように述べています。「当社のNPMがクリーン水素をより小さな設置面積でさらに生産できるようになったことは、NuScale技術がお客さまに追加の収益源を提供しながら、経済のさまざまな分野の脱炭素化を支援できる方法を示す新たな例です。この分析は実証済みの設計、比類のない安全性、負荷追従機能と相まって、ニュースケールの設計が、要求の厳しい世界のエネルギーニーズに対する革新的なソリューションを求めに応じる上で役立つ定石であることをさらに実証しています。」

この分析では、過熱蒸気と電力の形で1基のNPMから得られるエネルギーが850°Cで動作するHTSEシステムに直接送られます。NPMの電力出力のわずか2%(~1.8MWe)を使用して、プロセス蒸気の温度をNPM出口での300°Cから電解槽用に850°Cに上昇させます。NuScaleの革新的なマルチモジュール発電所の設計は、電力需要が低いときに1基以上のモジュールを割り当てて経済的に水素を生産しながら、NuScale発電所が送電網用の信頼できるクリーン電力を生産できることを意味します。

LucidCatalystの最近の報告によれば、温暖化を1.5〜2°Cに維持するというパリ協定の目標を世界が達成するには、海運、航空、産業における石油・ガスの使用に取って代わり、低コストの十分なクリーン水素を生産する必要があります。現在、世界の水素の95%以上が化石燃料を使用して生産されており、最も一般的な方法は天然ガスからの水蒸気メタン改質です。再生可能エネルギーだけでこの水素すべてを生産することはできません。現時点で世界が毎日消費している1億バレルの石油を置き換えるのに十分なクリーン水素を生産するには、高度なモジュール式原子炉が必要となります。1基のNPMを使用して1日に50トンの水素を生産すると、天然ガスから水素を生産する場合に比べて、1日当たり約460トンのCO2排出量、年間にして16万8000トンのCO2排出量を回避することになります。さらに、米国の年平均燃料使用率で3万8000台の燃料電池車または1500台の長距離燃料電池トラックに電力を供給するのに十分な水素を1基のNPMで生産できるため、NuScaleのクリーン水素生産能力は、輸送の脱炭素化を支える上でうってつけです。

ニュースケール・パワーについて

ニュースケール・パワーは、発電、地域暖房、淡水化、その他のプロセス熱アプリケーションにエネルギーを供給するための新しいモジュール式軽水炉原子力発電所を開発しました。この画期的な小型モジュール炉(SMR)設計は、完全工場製造のNuScale Power Module™を備え、安全性を高めて小型化したスケーラブルな加圧水型原子炉技術を使用して60MWを発電できます。ニュースケールのスケーラブルな設計(1つの発電所で独立型電力モジュールを最大12基まで収容できます)は、無炭素エネルギーの利点を提供し、ギガワットサイズの原子力プラントにかかる金銭的負担を軽減します。ニュースケールの過半数投資家は、商用原子力発電で77年の歴史を持つエンジニアリング・調達・建設の世界的企業であるフルアー・コーポレーションです。

ニュースケールはオレゴン州ポートランドに本社を置き、オレゴン州コーバリス、メリーランド州ロックビル、ノースカロライナ州シャーロット、ワシントン州リッチランド、および英国のロンドンにオフィスを構えています。当社のツイッター:@NuScale_Power、フェイスブック:NuScale Power, LLC、リンクトイン:NuScale-Power、インスタグラム:nuscale_powerでのフォローをお願いします。ニュースケールのウェブサイトをご覧ください。

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